NintendoDS mk2 :: 世界はあたしでまわってるレビュー

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世界はあたしでまわってるレビュー

発売元	グローバル･A・エンタテインメント（オフィシャルサイト）
発売日	2008/06/12
価格	5,040（税込）
レーティング	【Ａ】全年齢(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	あたしのためのRPG

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
5pt	4pt	3pt	4pt	4pt	5pt	1pt

総合点
84pt

GOOD!

・オリジナリティ
「わがまま」を用いて主人公のやりたい放題にやる、というシステムの斬新さは特筆に価する。
例えば特定の地形にのみ現れる魔物を呼び寄せるために地形を変えるのは序の口、アイテムや魔物を多く出すようにしたり、クエストを無理やりこなしたことにしたり、武器屋の新商品を強引に出したり、凄い時には倒すのが難しいボスもレベルを無理やりに下げて楽に倒すなど、わがままもここまで突き抜けるとむしろ清々しいものさえ感じる。
その分主人公がわがままなお嬢様、という設定に必然性が生じるわけだが（ＲＰＧにありがちの優等生系主人公では話自体が作りづらかっただろう）。わがままな主人公でも鼻につかなかったのは共に旅する人間の仲間がいないことも挙げられる（仲間がいたら超法規的な展開にツッコミ続けたかもしれない）ので、そうしたタイプのキャラが苦手なプレイヤーでも安心してプレイできる。
・快適さ・熱中度
ＲＰＧをプレイしていると、大抵レベル上げや金稼ぎの時にわがままな本性（例えばもっと経験値が欲しいなど）が出るのが性だが、わがままの中にそうしたものに対してのわがままも含まれているのでレベル上げや金稼ぎもさほど苦にならない。
主人公の成長も敵から魔法を喰らってレベルアップのときに覚えたり（一部はクエストで覚える）、宿屋で食事を食べてステータスを伸ばしたり（早い話金があればステータスを伸ばすのも容易い）…と判りやすいシステムのため好感が持てるし。
また全体的にテンポ良い進行（大抵クエストはエリア内で完結する。その条件に合う地形はわがままで変えれば無問題）のため、中だるみしにくかったのもプラス点。
おかげで最後まで熱中して進むことができた。

BAD/REQUEST

・基本のゲームの流れ
基本的には新しい町や村に着くとお約束のようにクエストを頼まれるのだが、大抵は魔物の特定数撃破やアイテムの特定数確保などであり、ワンパターンである分人によっては飽きることもあるだろう。
幸いわがままでクエストを無理やりクリアしたことにもできる（ただしペナルティとしてＷＰ（わがままポイント）の最大値が５減る。食事でＷＰの最大値も増やせるのでさほどデメリットはないが）のであまりストレスにはならないだろうが。
・戦闘について
中盤から後半になると魔法のほうが重要になってきて、下手な武器攻撃より魔法のようが有用になり、そのため戦闘が大味になりやすく戦略性に欠けるのが難点か。
その反面わかりやすい戦闘システムであり、凝りすぎて変に覚えねばならないことが多いということはないので安心ではある。

COMMENT

ここでの評価が妙に高かったので半信半疑で買ってみたが、思わぬ面白さに驚かされた。
ＲＰＧでのお約束や御都合主義もわがままで突破する、という流れは清々しくもあり、また心地よくもあった。
若干不満の残る部分は多いが、続編に繋がるような終わり方なのでぜひ続編でより一層のわがままシステムの強化と不満点の改善を行って欲しいものである。
普通のＲＰＧじゃ満足できない、というプレイヤーはぜひプレイされてはいかがだろうか？

プレイ時間：10時間以上20時間未満（クリア済）
Ｍ１号さん [2008/06/24 掲載]

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