NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・ワガママを言うにはポイントが必要だが、内容がそれを有効活用して遊べるようにできている。

・地形を変えたり、敵のレベルを変えたり、経験値を多くもらえるようにしたりと、とにかくこのゲームの「ワガママ」という売りを全面に推している。ストーリーやヒロインのセリフも通常のＲＰＧではありえないワガママで進行していく。

・フィールドがいい意味で狭く、５×５のマスのようにパネルタイプになっているので、キャラクターを動かすのが楽。敵はときどきオートで遭遇するが、基本的には必要なときにパネルの上でＡボタンを押し、敵を検索することができる。

・少し遠くのパネルに移動してＨＰやＭＰが危なくなっても、Ｌボタンで即座に町までリターンできる。おかげでピンチの時に町まで戻りたいが、途中で敵に遭遇してゲームオーバーということがない。

・個人的にはヒロインがかわいらしかった。ワガママで自己中心的な性格だが、村人たちとの会話のやりとりは見ていて楽しませてもらった。

・ストーリーがオマヌケと言えばそうだが、明るい方向性で進むので嫌な気持ちにはならない。敵もヒロインのワガママに流されたりと、お茶目なノリだった。

・ＢＧＭも明るいものが多く、個人的にだが耳に残る音楽だったのも好印象。

・とにかく余計なシステムというか、面倒なことがないゲームというのだろうか、クエスト＝単純作業というイメージだったが、展開が楽しくて苦にはならなかった。

・敵モンスターの数が少ないのですが、これが逆に嬉しかった。色違いだけの敵が多いですが、炎属性は赤い色、水属性は青い色と、わかりやくて良い。

・大作ＲＰＧのようなロマンや感動じゃないと嫌だという人には向いてないかもしれませんが、キャラ好きや単純で楽しいストーリーが好きという人にはオススメかもしれません。

・ヒロインはお姫様だが、口調がそれっぽくないのも個人的には良かったです。ワガママな性格を上手く表現しているなと感じました。

・一番気に入ったのはメンバーがヒロイン１人とオウム１羽とスライム１匹で冒険することです。そのうち１羽はヒロインのペットであるオウムで、実際にはヒロインとオウムでワンセットという計算になります。ヒロインは魔法を使うことができませんが、代わりにオウムが呪文を覚えて戦ってくれます。つまり、メンバーの数が少なく、装備を整えるために必要なお金もそれほどかからないということになり、必要最小限のパーティで遊べます。

BAD/REQUEST

・最大の売りであるワガママだが、敵と遭遇した際に、ほぼ敵からの先制攻撃になるので、戦闘開始にワガママポイントを使ってこちらから先制攻撃をすることが必須になります。（消費ポイントは２なので少ないですが）

・ワガママによる経験値やお金の増加ですが、経験値は気になりませんでしたが、お金は目に見えて多くもらえるわけではない。ゆえに、敵が落とす「売却専専用アイテム」を売って稼ぐことも重要になります。アイテムもワガママで落としやすくすることができるので、持ち物はすぐにいっぱいになります。

・ひとつ上で書きましたが、持てるアイテムの数に限りがあるので、稼ぎをしているとすぐに持ち物がいっぱいになります。ワガママで持ち物を無限に持てるというコマンドはないので、リアルでした。ともあれ、別段気になるようなことでもありませんでしたが。

・ワガママポイントを使用して進めるわけですが、言い換えれば行動を起こすためには（イベント消化には）必ずポイントが必要となり、無理やり使わせていると感じるかもしれません。

COMMENT

・私は普段からゲームをするわけではなく、大作ＲＰＧもやらない派です。ゲームをやりこんでいる人にとっては簡単で単調かと思いますが、重苦しいストーリーが嫌いな人や、ライトユーザーにはオススメです。ヒロインの性格やコミカルな展開が大丈夫というならば買って損はないかと思います。

・やりこむ要素が今のところ見つからず、単純なお使い作業が嫌だという人にはオススメできません。本当に「ノリ」で突き進みストーリーを楽しむゲームです。真面目な展開を期待する人にも向いていないかもしれません。

・やっていることはほぼ通常のＰＲＧですが、キャラクターの性格がそれを面白くしています。個人的にはＤＳのＲＰＧソフトでは一番のお気に入りです。