NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

良い所と聞かれて　あまり見当たらないのが悲しいですが　強いて言うなら音楽でしょうか。
でも、ハインの城とファルガバードは微妙です。

BAD/REQUEST

基本的にこのゲームは一本道RPGであり特別自由度が高いわけではありません。
ですが、16年前遊んだときには確かに探索の喜びを感じていたように思います。
それを今回のリメイクでは感じることができませんでした。
原因として考えられるのはマップとダンジョンの狭さでしょうか。
それに雰囲気のおどろおどろしさや寂寞感を殺してしまった所（特に暗黒洞窟で顕著）ですね。

ストーリーに関しては、もともとチープではあったけれども感動できる要素は十分にあった、それを今回余計な手を加えることで完全に殺してしまったなという感じです。
まず『四人の孤児が幼馴染』という設定を変えてしまったのが一番大きな間違いだと思います。
『幼馴染の四人』と『偶然出会った四人』では過ごしてきた時間が圧倒的に違います。
『幼馴染の四人』は一緒にいろんな遊びをしたでしょうし共に様々な辛苦を乗り越えてきたはずです。そんな四人と『偶然出会った四人』では感情移入の度合いがまったく違います。
これはFF3のようなストーリーのチープなRPGでは決定的な要素だと思います。
それに要所要所での台詞回しの間が悪すぎます。
キャラクターの造形が可愛らしすぎることも手伝って感動的な（或いは緊迫した）はずのシーンが台無しです。（特にそれを感じたのがバハムートの山でデッシュが「逃げろ」と叫ぶシーン）

最後に戦闘についてですが、あまりに単調すぎます。
16年前、戦闘をあのような形式にまとめたのはハードの仕様上の制約が大きかったからだと思うのですが・・・。せめてアクティブタイムバトルにして欲しかった。

COMMENT

子供のころ夢中で遊んだFF3ですが、今回リメイク作品を遊んでみて特別感動できた所はありませんでした。
上に挙げたような欠点や、僕が成長したという事もあるかもしれませんが、FFやDQのような和製RPGというジャンルそのものが既に限界に達している様に感じます。
FF3のレビューとは関係ありませんが、今後既存のゲームの常識を打ち破るようなチャレンジ精神にあふれた作品が登場することに期待します。