NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

　横山光輝の三国志 単行本10巻分で4000円は、リーズナブルとまではいかないが、
DSでいつでも読める、繰り返し読めることを考えるとコストパフォーマンスは高い。
　原作で文字が小さい部分も拡大表示され、効果音や演出も過剰でないのでのめりこめる。
　また、ストーリーに応じた人物紹介、地図表示など、ストーリーの背景をすぐに調べられる点は非常に良い。

　おまけゲームはちょっと遊ぶにはちょうど良いレベルとプレイ時間である。

　総じて、「あの横山三国志が単行本を購入するのと大差ない価格でDSで読める」事のメリットが非常に大きい。

BAD/REQUEST

　特に小さい文字については拡大表示されるが、やや小さめの文字は拡大されない場合があり、やや読みづらいときがある。また、拡大表示されると思って「次へ」に進むと次のコマに進んでしまい、あわてて戻すことが何度かあった。
　但し、インターフェースが使いやすいため、大きなマイナスにはならない。

　効果音は同じ音が多用され、ちょっとこの場面にそぐわない、と思うときがある。（馬でそおっと闇討ちをかけるシーンで馬の嘶きが出る、戦乱のシーンで人数の多少にかかわらず同じ音、など、効果音の種類はもっと増やしてほしいところ）
　ただ、読むのにのめりこんでしまうため、あまり気にならないのは横山三国志フリークだからか…？

　大きいコマの表示ではスクロールが遅く、次に進むと全体が表示されずに次のコマに進んでしまうため、ややイラつくときがある。ただ、じっくり読むときはあまり気にならない。

　おまけゲームはさまざまな戦いを模しているが、単純なストラテジーなため、実際の戦いをシミュレートできず、単なる兵の数による戦いになっている。
　漫画で出てくる少数兵での奇襲により敵兵をかく乱し、打ち破るとか、一騎打ちなどができず、単なる暇つぶしゲームになっている。まあ、コミックスのおまけとしてはちょうど良いレベルか?

COMMENT

　良いところに書いた通り、コミックスをDSで携帯して読める点が最大のメリット。最近購入したソフトの中で一番のめりこんだのは間違いない。
　人物紹介などは、同じ人物は場面にかかわらず同じ記述なのはやや残念であるが、それでも把握しづらい人物関係が良く把握できるので非常に助かる。
　漫画の三国志は全巻所有しているが、それでも買ってしまって後悔しなかったソフトである。続編が非常に待ち遠しい。
　
　今のところの予定では月1回発売の予定のようだが、どうか延びずに全巻発売してほしいものである。その際に、是非読みやすさや効果音をもう一工夫してほしい。