NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

　「４点」以上の項目について記載します。
「音楽」
　やはりと言うべきか、音楽監督が久石氏でもあり、作曲の構成がゲームミュージックと言うより映画音楽に近いものとなっています。ＤＳ版では多少音質が劣るのも確かですが、それ故に初めてゲームサントラＣＤを購入したタイトルとなりました。声優陣の熱演ぶりも「音楽」として考えれば、間違いなく「５点」と解釈しています。
「熱中度」「ストーリー」
　このゲームの面白さはストーリーにあると言ってもよいでしょう。日本各地の伝承、神話あるいはオリジナル版発売時の時事ネタを絶妙にパロディー化しています。一部万人向けではないネタもありますが、大半を笑いころげながらプレイすることができました。
「満足感」
　最近のＲＰＧでは、「クリアまではそこそこで、その先のやり込み度に重点を置いた」作品が多いと見受けられます。しかし、このゲームでは「クリア後のやり込み度」は一切ありません。純粋にクリアするまでが長いです。ゲームの結末はやや大味な感じもしますが、エンディングの音楽にも救われ、クリア時の達成感は大きいと言えます。
「快適さ」
　特に不具合はありません。ただし、タッチペンによる奥義は不要だったと思います。その分だけ減点してあります。

BAD/REQUEST

　「３点」以下の項目について記載します。
「オリジナリティー」
　オリジナルが古いので、高評価にはならないでしょう。ただし、中途半端にリニューアルせずに、ほぼ忠実な移植を実現したソフトは意外と少ないと思いますので、基準点程度としました。
「グラフィックス」
　これも現在では旧さが否めない要素です。ただし、これもまた現在流行の３Ｄ映像が馴染めない人にとっては、２Ｄアニメーションの方が無難という向きもあります。その意味で基準点程度としました。

COMMENT

　私はこれがプレイしたいがために、ＤＳを購入したと言っても過言ではありません。当時は予想していませんでしたが、現在では廉価版も発売されています。古いゲームですが、「和」をモチーフにしたＲＰＧでは未だに最高峰の出来と思われるだけに、コストパフォーマンスは高いのではないでしょうか？　単にバトル目的のゲームと解釈すれば飽きるかも知れませんが、是非各地の伝承等を学ぶような気持ちでプレイして欲しいと感じます。