NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

無理やり当てはめれば「ズーキーパー」系になるのだろうか？

パズルのルールとしては平凡な「同色を３個揃える」というルールながら、打ち上げの要素と絶妙なチューニングのおかげでこんなにエキサイティングになるとは・・・

各ステージはそれぞれ別の惑星という設定なのだが、惑星ごとに重力や打ち上げの法則、有効な揃え方の比率が異なっており、同じ「同色を３個揃える」場合にも考えて揃えないと高得点は難しくなっている。
しかし単純なルールと、駆使できるテクニックの多さが初心者から強者までを受け入れる間口の広さと懐の深さを持っており、２０時間近く遊んだにも関わらず慣れ以外で技の向上する余地がまだまだ残っている。

メテオを集めて新しい惑星やアイテムを合成するシステムも止め時の難しさにつながっている。レアメタルの存在も良し。

とにかく感心するのが難易度の調整。
かなり時間をかけて最終チューニングをしたことが容易に想像できる出来です。
個人的に思うアクションパズルに重要な「戦略、混乱、偶然」のバランスが絶妙で、ここまで行くと技術云々よりもセンスとしか言いようが無い。

ＤＳ特有のタッチペンでしかできない操作性。コントローラーではこのゲームは成立しません。他機種に移植されることは無いでしょう。（パソコンのマウスなら可能か？）

最後に・・・
パズル好きなら迷わず買い。ぷよぷよ以来の衝撃。

BAD/REQUEST

目的が「相手の惑星を攻撃し、倒す。」であるにも関わらず、攻撃の手応えがいまいちハッキリとしない為に「気付いたら勝っていた」ことが殆ど。
微妙にカブるが、打ち上げた時は上の画面で攻撃グラフィックスや左端で相手のフィールドの状態が表示されている。しかし忙しすぎて見ているヒマが無いのが残念。
それぞれのグラフィックは個性的でセンスのよい物だが、相手へのダメージなどをもっと視覚的に判りやすく表示した方が大打ち上げが成功したときの達成感が増すと思う。

各惑星はそれぞれ異なるメテオのグラフィックスだが、中には微妙に判別しにくいグループもある。使用するグループを設定できれば良かった。

打ち上げて画面を移動中のメテオをドラッグする場合が多いが、メテオの大きさ自体が小さめなのでミスる頻度が多い。個体差かもしれないが感覚的には下にズレる事が多い。もっと大画面で出来れば良いのだが・・・

良いか悪いか微妙なのだが、惑星ごとに打ち上げの法則などにかなり特徴があるが、オプションの中からでもいいからソレを確認出来れば良かった。
現状ではスタートしてから数回打ち上げて「あ、こーゆー事か」と気付く。

COMMENT

Ｑエンターテインメントとしての２作目だが（１作目はＰＳＰのルミネス）どちらもかなり良質なアクションパズルに仕上がっている。
没頭感、仕上げの良さ、各ハードに合わせた仕様などなど。

ぷよぷよ以降はあまり元気の無かったアクションパズルのジャンルだが、新ハードと共に良作が２作品、しかも同じ水口氏率いるＱエンタからと言う事で、しばらくは水口氏の作品にチェックを入れておこうと思う。
以前からの水口ファン（セガラリー、スペースチャンネル５、ＲＥＺ）と言う事もあって注目していたが、相変わらず水口センスが溢れています。さすが天才肌。