NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

何はなくともこの奇抜なセンス。シーンごとに「ありえねぇえぇぇぇ！！！！！」と笑いながらプレイする事受けあいのぶっ飛び具合。シルエットとビビッドな色合いのグラフィックも、このゲームならではの特筆すべき要素にまで昇華されている。そして極めつけは、発売前から大評判の洗脳BGM。雰囲気作りに関してはスキがないといった趣である。
そんなセンスに彩られたミニゲームの内容も、単純ではあるが操作性を含めて非常に楽しすぎるので、ついついのめり込んでしまう。まさにNDSのために作られた良質のゲームと言える。また、カノジョと触れ合ったり、着替えさせたり、突付いたりと、全年齢向けとは思えないほのかなエロスも堪能できるという意味では、やはり高年齢層向けなのかもしれない。
最後の展開、そして「きみのためなら死ねる」というタイトルに込められた真の意味は、予想だにできなかったので素直に感動。そしてエンディングの幸せさには思わず顔がほころぶ。さすが（元）UGAスタッフはこういう作りが上手い。

BAD/REQUEST

最大の欠点として、この独特のセンスに馴染めない人は絶対に楽しめない。
難易度の調整がやや大雑把で、ゲームごとの難易度に差がある。さらに本編の「ナイトメア」3連戦の存在は閉口モノ。慣れれば問題はないのだが、ライトユーザーはクリアするのに苦労するだろう。そういう点で快適さの評価を下げておいた。
あとは、全体的にボリューム不足。カノジョとの触れ合いがやや物足りないので、ストーリー的な感情移入度にも不安が残る。せめてあと5つほどゲームの種類があれば良かったと思う。
ついでに、マニアックモードの衣装は本編ゲーム内にも反映してほしかった。「サソリ」などではムリなのはわかるが、折角の華やかな要素を活かしきれていないのは残念。
最後にもう1つ、ストーリーモードの最初はスキップさせてくれ……。

COMMENT

NDS同発＆セガ参入第一弾ソフトとして、これ以上にないインパクトを見せ付けてくれた愛のバカゲー（誉め言葉）。早速NDSの可能性と懐の深さを見せつけてくれ、今後が非常に楽しみになった。
雰囲気やグラフィックに負けずに「ゲーム」として楽しい、という事は非常に重要だと思う。