NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

手術という行為と、ゲームを見事に両立させたバランスをまず賞賛。
ただひたすらリアルな手術をするだけなら飽きもきたでしょうが、これはゲームと割り切ってSFチックな病気を入れたのがお見事。

難易度も絶妙。新しい病気にぶつかると「これ絶対無理！」と叫びたくなるくらいボロボロに負けるのですが、何度かやるとコツがつかめ「私は医師として成長している」と実感させてくれます。
手術前後のストーリーとあいまって、難病や重傷を治療できた時には嬉しくてたまらなくなるでしょう。
(最近のゲームは難易度が低すぎる！とお嘆きのゲーマーには強くお薦めします)

手術ゲームということで「グロい」のを想像しがちですが、ここにもこだわりが感じられました。
3Dを使い、リアルな中にもグロさを感じさせないバランスを保っています。
血を見たら血の気が引く私でも、なんら問題なくプレイできました。

BAD/REQUEST

細かいインターフェースに爪の甘さがあります。
手術中に助手に話しかけられるとえらく邪魔だったり、一部の医療器具に操作方法がいまいちわからないものがあったりします。

繰り返し挑むのを前提としているので、わずらわしく感じる方もいらっしゃるでしょう。

また、難易度が高いのも人によっては悪い点となるでしょう。
「自分にとって難しいゲーム＝糞ゲー」というライトユーザーには厳しいかもしれません。
ですが、スーパーマリオもろくに進めないアクション音痴な友人がクリアできたくらいです。諦めなければ絶対クリアできます。
そして患者のためにも諦めないでください。(どうしても無理な人のために、救済技も存在します)

COMMENT

よく比較として「研修医 天堂独太」があげられるようです。
パクりという批評を耳にしますが、開発発表自体カドゥケウスの方が先ですのでそれはおかしな話です。

また、独太は手術シミュレーションの色が濃くでていますが、カドゥケウスは医療を題材としたアクションゲームです。
後半はシューティングゲームでもやってるかのごとき病魔との対決が待っています。
まったく別物です。

患者を救った感動。
難しい病気を、何度も何度も練習して退治した時の感動。
そして現れる最凶の……続きはプレイして確認してみてください。