NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

○周回プレイ可能
　長く遊べます。引継ぎ可能パラメータも多く、次周最大所持アイテム数を増やす、などユニークなものも。
○ターゲットシステムが手動
　3Dアクションはまずターゲッティングで良し悪しが区別できます。勝手に他の敵に攻撃することがないのでこのゲームは「良し」です。
○ほぼ全ての操作がボタンのみで出来る
　手を離さずに長時間プレイできるのでDSに囚われないユーザーライクな操作です。
○メッセージの一括表示とボイススキップ「は」可能
　どんなに良く出来たイベントシーンも、そのあとボスで死んだら二度目は退屈なだけです。それを少しだけやわらげる効果があります。
○エンカウント
　シンボル接触型です。フィールドで剣が振れ、うまく当てれば有利、背中にぶつかられると不利となっており、高いアクション性をさらに高めています。

BAD/REQUEST

○脚本
　物語の好き嫌いではありません。セリフ回しや慣用句の用法などに、脚本家とは思えないような間違いが随所に見られました。
○他社のゲームの技や武器及びそれに準ずるギャグが登場する
　最近多いですが、プロとしての自覚の欠如です。作り手の自分と個人としての自分、混同して気が抜けています。
○初歩的なミスが目立つ
　単純明快なバグが残っていたり、アイテムの登場順が間違っていたり。デバッグが不足しています。
○イベントスキップが無い
　ボイススキップは可能なので連打で乗り切ります。
○サブシステム「ギルド」がおざなり
　例として探検家を助ける仕事をクリアしたときに「ありがとう」の一行で淡々と達成されます。もう少しテキストを増やしたほうが常識的なRPGになるでしょう。
○戦闘バランスが極端
　1しかダメージを与えない敵にも、武器を一段階強くすることで楽勝出来る事などがあります。
○ダンジョンが同じ地形を繰り返す
　冗長で眠気を誘います。

COMMENT

根本は携帯機向けと考えると十分テイルズしていると言えますが、
テキストデータがとにかく酷い！高校生レベルの言語能力です。
以下例
○アビリティ「攻撃の代償」．．．これでは「代償」が能力です。
○アビリティ「踏ん張り2」．．．人によってはこれが初めての踏ん張りアビリティです。　ちなみに「踏ん張り1」ではなく「踏ん張り」です。2の方が劣った能力です。
○会話の選択肢「恥ずかしがる」「傷つく」「眉をひそめる」etc．．．
　これらは観察者からの描写であり、本人が選択するものでは無いでしょう。
　「恥ずかしがって見せる」「傷ついてみせる」等が通常の表現です
　(それでも計算高い主人公という事になってしまいますが)。
　強烈な違和感です。これがゲーム中ずっと続きます。

個人的に脚本が合いませんでした。
テイルズは王道ファンタジーという意味でどうでもいいストーリーと思っているので
特にシナリオが駄目だなどと意識しませんが、今作は受け付けません。
以下の点が女の子向けっぽいです。
○キャラクタが優しい言葉だけを優しさと受け取っている節がある。
○いわゆる「ツンデレ」に逐一「ホントはやさしい」と説明が入る。
○全てのキャラの行動原理が情優先。
○雰囲気だけの優しさでプレイヤーを諭すような会話。
○語彙を増やすため辞書を引きながら書いたと分かる程に全テキストの言葉がちぐはぐ。
○漢キャラすら女っぽい性格。
○危うく感じるほど簡単に感動するキャラクター達。
加えて、殺しを楽しむなと言うシーンの後に冗談を言いながら敵を
殺そうとする主人公たち。などもあってとてもゲームに集中できませんでした。
なので初回プレイ後半辺りから会話をスキップして攻略サイトでざっと見ました。
とにかく言動が軽い癖に上から諭してくるので好きなキャラクタもいません。