NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・グラフィックやムービーが綺麗になった

・みぬきちゃんかわいい！

・美形キャラがいる

・なんだかんだ言っても逆転裁判！

BAD/REQUEST

・前シリーズが良い意味でハッチャケていたことと比べ、キャラクターやストーリー、演出など、全体的にトーンが抑えられている。
好意的に捉えればキャラクターに影や闇があるなど、やや現実的になったと言えるかもしれないが、そこは逆転裁判なのでやはり荒唐無稽さは多々存在する。結果、全体のバランスが取れておらず、中途半端感が否めない。
また、謎も素直に納得できないことが何度かあった。

・主人公に色が付いてなさ過ぎる。
今作を象徴するような主人公。少し弱気な印象しかなく、どういう人だったのか？よく覚えてない。多分ワザとこういう演出したのだろうが、主役の座を完全に食われてる。ビジュアルもインパクトに欠ける。

・ストーリーが…
ラストで明らかになった主人公の謎など無理があると思ったし、逆に覚めてしまった。前作までのハッチャケぶりなら、勢いで納得できてたのかもしれないが。

・謎解きが…
「みぬく」はなかなか面白かったが、「みぬく」自体は不可思議パワーのままにした方が良かった気がする。前作までの霊媒のような荒唐無稽さが好きだったし、科学的に説明？されたことで逆に白けてしまった。また一箇所、漫画的発想がなければ見つけ難い「みぬく」があり、その突然のトーンの変化についていけなかった。
逆にカガク捜査はもっとヒネリがあっても良かったと思う。

・展開が…
法廷パート。他人のふんどしで相撲を取りすぎ。明らかに検察側の主張に無理があるのに、相手の戦略どおりに進めている。
前シリーズでもそうだったし、新米弁護士というのもあるだろうが…あまりにも検察側の論理がこじつけに過ぎ、ストレスが溜まった。

・キャラクターが…
前作までのように突飛なキャラクターを使うことで、作品に魅力を出そうとしてるように思わなかった。
自分を（一瞬でも）大きく崩せる三枚目的キャラクターより、ビジュアル重視で勝負したのか？
それなら新シリーズを機に、全体をリアリスティックな路線に舵を切った方が新鮮味があって良かったかもしれない。様々な要素のバランスが取れず、中途半端になった気がする。
また、理解に苦しむ動機で行動するキャラなど、もどかしい感があった。

・ナルホドくん
新しいナルホドくんはまぁまぁ気に入ってるが、はたしてこのような形で出す必要があったのか？は疑問。ナルホド君である必要は？
次回作で納得できる理由が出てきたら問題ないが、今作の理由なら……。
あと、完全に主人公食ってる。

・アカネ
…こういうキャラも好きだが、あの希望に目を輝かせてた頃の彼女を知ってるだけに、零落ぶりに涙が。

・音楽
何度も聞かされたガリューのギターはなんとなく…しかし、もう忘れてしまった。
トノサマンは忘れたくても忘れられないが（笑）

・システム
ペンタッチでマップ移動。より高速なスキップが欲しかった。

COMMENT

散々に書いたが、個人的にはそれなりに楽しめた。
逆転裁判でなければ、もう少し高い評価ができたと思う。
ただ終わり方にガックリ来てしまったため、満足度は下がったか。

それと、せっかく新シリーズになったのだが、良い意味でも悪い意味でも前作を引きずっている。
前作路線を踏襲するなら踏襲し、変えるなら思い切って変える。
それができてないため、色々な意味で中途半端な印象を受けた。

新シリーズは始まったばかりなので、まだまだ挽回のチャンスはある。
今後に期待したい。