NintendoDS mk2 :: LUNAR GENESIS レビュー

ジャンルメニュー：

LUNAR GENESIS レビュー

発売元	マーベラスインタラクティブ（オフィシャルサイト）
発売日	2005/08/25
価格	5,040（税込）
レーティング	【Ａ】全年齢(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	RPG、プレイ人数：1人?2人

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
4pt	3pt	3pt	1pt	1pt	0pt	3pt

総合点
34pt

GOOD!

オリジナリティですかね。
４点という採点ですが、これは『他の作品にない試みが凄く多数あった』
という意味でつけさせていただきました。
ＲＰＧを作る時、普通なら採用しないシステム盛り沢山です。
ですが、それらのシステム全てがプレーヤーを不快にさせている点は、
狂気としか言いようがありません。

新しいものを作ろうという前向きな姿勢？に敬意を表して４点です。

BAD/REQUEST

製作側に誰かまともな感性の持ち主はいなかったのか？と思わずには
いられないシステム。よくもまぁ、これほど不快にしてくれた、、、

『フィールドを走るとＨＰが減る』というシステム
確かに現実を振り返るとそうでしょう。我々は永遠に走り続ける事はできません。
走り続ければ体力は次第になくなり、やがては走れなくなります。
だが、何故それをゲームの上で再現してしまったのですか？
新しい町に入り、皆でキャーキャー走り回って探索し終わった時、
パーティーのＨＰは３分の１になっていました。

『お金と経験値を同時に稼げない』というシステム
今作の戦闘には２種類のモードが存在します。
１つは敵を倒すとアイテム(売ると金になる)がもらえるモード。
もう１つは敵を倒すと経験値がもらえるモード。
、、、あの?、これって普通のＲＰＧなら１回の戦闘で
同時にもらえますよね？それって贅沢な事だったんでしょうか？
なんでわざわざ、お金稼ぎに３０分雑魚と戦って、
経験値稼ぎにもう３０分同じ雑魚と戦わないといけないのですか？

『攻撃相手を選択できない』というシステム
普通のＲＰＧなら、プレーヤーがパーティーの攻撃力を考慮して
攻撃する相手を選択し、戦闘を進めていきます。
例えば、ゴーレムとスライムが現れたら、、、
「ゴーレムはＨＰが多いけど戦士なら一撃で倒せるな」
「スライム程度なら魔法使いの攻撃でも倒せるぞ」
というような事を我々は頭で考え、戦士にはゴーレムを、
魔法使いにはスライムを攻撃させます。
ところが今作は攻撃対象を選択できないという
不可解なシステムのおかげで、
頭の悪いコンピューターが攻撃相手を判断します。
その結果、、、
戦士がスライムに２００のダメージを与えスライム瞬殺！
魔法使いはゴーレムに攻撃し１０のダメージ。ゴーレム生き残る。
ゴーレムの攻撃で魔法使いに大ダメージ。
といった戦闘シーンが画面上で繰り広げられます。
結果として戦闘に費やす時間は膨れ上がり、
プレーヤーのイライラは募るばかり。
どうして我々に操作させてくれないのですか？

『ほとんどひらがなとカタカナ』というシステム
(↓こんな感じです)
とにかくひらがなをつかいまくります。
かんじはたまに使用されているのですが、
ほとんどひらがなとカタカナががめんじょうを支配しています。
このゲームはファミコン初期のさくひんなのですか？

『装備を敵が壊す』というシステム
ええ、ええ、そりゃそうでしょう。
戦ってると敵に装備を壊される事もありえますよね、、、
現実の話なら。
何故それをゲームで実践するのでしょう？
武器、鎧、バンダナ、指輪、、、容赦なく壊されていきます。
説明書を見てみると、、、
「複数もっているとよいでしょう」
重症です。

『ＤＳの機能を無理に使いました』というシステム
地上の敵と空中の敵を２画面に再現している点は面白いです。
ですが、敵のサイズを考慮していなかったのか、
大きな敵が地上に現れると
下画面に体の７割、
上画面に１割、
ＤＳ本体の折りたたみ部分に２割(もちろん見えません)
という失笑ものの状態になります。
普通に、上に敵キャラ下にステータスで良かったのに、、、
「逃げる」コマンドが無いと思って説明書を見てみると、、、
「マイクに息を吹きかけると逃げます」
無理矢理すぎて涙が出ます。

COMMENT

音楽・グラフィックは普通ではないでしょうか。

ストーリーに関しては及第点とは言えません。
大筋の流れは割りと作られていますが、過去と似た展開で
ルナファンなら速攻で裏が読めます。
しかも展開が強引なため、盛り上がるところで盛り上がれず、
置いてけぼりな感じを常に感じてプレイしていました。

キャラクター達は突然キレたり納得したりする為、
感情移入が全くできませんでした。
セリフがひらがなばかりなのも拍車をかけています。

総じてとにかく不快でした。
この不快指数は、ルナシリーズファンなら誰もが期待して裏切られた
「魔法学園ルナ！」を上回るのではないでしょうか。
メガＣＤの２作でルナシリーズは完結したんです。
こんな作品が３作目とは言わせません、言わせませんよ！！
グランディア３といい、ゲームアーツはもう終わってしまったのかな、、、

長年のルナファンとして、今作はとにかく苦しく、悲しかったです。