NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

攻撃によりキャラや障害物がバウンドや横滑りを起こし、2次的3次的にダメージを与えられる点。
音楽担当が第1作目と同様に伊藤賢治氏だった点。
スクエアのゲームにしては珍しくゲームオーバーになってもタイトル画面に移行しない。

BAD/REQUEST

村人との会話の際に選択肢等が発生した場合、何故か下画面全体の表示を切り替える為、無駄に2秒程ゲーム進行が止まる。
最初に主人公を4人の内から1人選択するのだが、選ばれなかった主人公は完全に蚊帳の外、単なる村人Ａ化する。OPムービや店頭デモで4人一緒に戦う姿を写しておいてこの扱いは無いだろう。確かにマルチプレイを含めれば嘘にはならないんだろうけど、その説明で納得しますか？
一つのダンジョンにつき本筋以外で潜った場合のフロアが数パターンしか用意されていない為、バリエーションに乏しい。
そのダンジョンに出る敵も、戦略は完全な物量作戦一本な為、肝心のアクションが非常に単調。
その敵の行動も、基本的には通常攻撃のみ、ホーミング飛び道具所持、空中移動化、の３パターン（及びその組み合わせ）のみで分類でき、敵キャラの個性が乏しく個別に合わせた対応が必要とされるわけではない点も単調さに拍車を掛けている。
その乏しい敵の行動のお陰でジャムを装着して自キャラのアクションを変化させる事への戦略性があまり生じず、単なる敵狩りの趣向に収まっている。
ボスの数も極端に少なく強敵らしい敵も存在しないため、自キャラを強化するモチベーションに欠け、やりこむ気を削がれる。
アクション中に武器やアイテムを持ち替えようとするとリングコマンドを開けねばならぬ為、戦闘が中断され折角のテンポが失われてしまう。
そのリングコマンドにしても左を押すと右に回る謎仕様。
アクションの中核を成す主人公の攻撃、防御といったパラメーターが完全に装備品依存なので、装備品を変えない限りはたとえレベルが上がろうとも体力が多少増えたぐらいしかその変化を実感できない、というか変化しない。お陰で単調さにますます拍車がかかる。
ストーリーも短く、やや説明不足である為、よほど好意的に見ない限りは置いてけぼりを食らう。
そのシナリオ間にキャラのセリフは字幕のみで音声無しという、演出上の必然性が全く感じられない謎の省エネアニメーションムービーが挿入される。

最後に、ここに挙げきれないだけで悪い所がまだまだある点。

COMMENT

仕様やインターフェイスの不備があまりにも多すぎて、良い所を生かすどころか逆に殺してしまったかのように思える。
敵がバウンドするシステムなんかは生かしようによっては大変なものに化ける可能性を秘めていると思うんだけどな。
同じスタッフで作ったシャイニングソウルが好きな分、プレイヤーに無駄なストレスをかける仕様は残念だった。