NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

１）グラフィックに力が入っていた点。事件再現を３Ｄにして再現するというのはよかったのではないだろうか。

２）（１）とほとんど同じですが、途中のムービーとかは評価すべきかとは思います。

BAD/REQUEST

１）良い所（１）への追記という形になりますが、事件再現を３Ｄにしたわりに、３Ｄで再現する必要性がまったくなかった点。

２）アイテムを「調べる」で色々な角度から調べられる・・というのがウリの一つだと思うのですが、作品中で実際に色々な角度から調べなければいけなかったアイテムがいくつあっただろうかと考えると、必要性が感じられない。むしろＤＳ版の逆転裁判１に付属していた「蘇る逆転」のほうが上手に機能を使っていた。

３）主人公の法廷での顔の表現があまりにもひどい。たしかにナルホドウの時もたじろぐ表情はあったが、今回のオドロキはその際の表情が主人公とは思えないぐらいに崩れており、正直それだけで感情移入がまったくできなくなった。

４）ストーリー全般を通していえることなのですが、このゲームにおいて主人公が誰なのかが正直分からない。すでにほかの方もいってますが、ナルホドウがでしゃばりすぎです。４話にいたっては完全にナルホドウのお話以外の何者でもありませんでした。

５）探偵パートですが、作業が完全な一方通行で、迷うということがほとんどなく薄っぺらさを感じました。

６）メイン人物達ですが、華がありません。
・主人公ですが、どの話の法廷でもまったく同じ反応で進歩がみられない、なんというか常に幼稚であり初心者。
・ミヌキですが、マジシャンである必要性は？という印象です。法廷にてマジシャンとして手助けを行ったのは、ボウシ君で脅迫されてる振りをした一回のみ。作り手がどういうイメージにしたかったかまったく不明。
・検事のガリュウ、インパクトたりません。どうせやるならエアギターじゃなくて法廷で本物のギター弾くぐらいはしてほしかったかな。軽薄だけど思慮深い、としたかったんでしょうけど、受けた印象は前半の軽薄だけにとどまってる気がします。

７）一番いけない駄目出しの仕方ですので、とても心苦しいのですが、ストーリーがあまりにもひどかったです。理由は以下の通り
・オドロキに関する回想等が前半全くないのに、なぜか最後のほうで急激に進展して、どうしても後付けの感が拭えない
・全ての事件に関していえるが、あまりにも都合がよくできすぎていて、現実味がまったくない。そのせいで、逆転裁判というよりも間違い探し裁判という印象が強い。
・ストーリーの主軸が主人公ではなく、ナルホドウ。
・今までの逆転裁判にはなかったことだが、シナリオの進展が強引すぎてＲＰＧ等でうける問答無用で流れに乗せられて進ませられている。という感が強い

COMMENT

長々と悪い点ばかり書いてしまい、申し訳ありません。
逆転裁判が嫌いで書いているわけではありません。
逆転裁判はＧＢＡ版１，２，３。ＤＳ版１，２と全部持っているぐらい好きです。
好きだからこそ、今回の逆転裁判は目に余ります。
新たに追加された科学捜査がぱっとせず、みぬきシステムのみが目立ちました。

なんというか、製作者が本当に作る気で作ったゲームなのか？
という印象を強く受けています。
正直をいうと、これなら発売しないでくれたほうがよかったかも、と思いました。