NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・DSの性能を生かした科学捜査が増えたところ
・ムービーや3D表現がでてきて、表現力がアップしたところ
・タッチペンでの直感的な操作ができた

BAD/REQUEST

・新主人公、新キャラに期待していたのだが、前作シリーズのキャラに比べはるかに印象が薄く、存在感が感じられなかった。
・キャラデザインが「かっこいい」「きれい」は描けているのだが、「おもしろい」というのが、全くなく、「気持ち悪い」としか感じないキャラがいた。
・前作キャラの登場が中途半端で、絡みも少なく寂しく思った。
・このシリーズはいつもトリックなどで？と思うシーンが出てくるのだが、今回は多すぎた。とりわけ、○○○の行動が不可解すぎて、腹が立った。
・音楽がちっともいいと感じなかった。特に追い詰めるシーンで緊張感がまったく感じられなく台無しだった。
・移動が相変わらず不便で、DSになったのだから新しいシステムを考えてほしかった。
・新システム「みぬく」はあまり盛り上がらなかったように思う。これなら、サイコロックのほうがよかった。
・ラストの展開は正直理解できなかった。このシリーズの根幹を揺るがしかねない終わり方に納得がいかない。

COMMENT

ずっと楽しみに待っていたシリーズだけに、今作は非常に残念でならなかった。「裁判」を題材にした斬新なゲームだったのももはや過去の話ではあるが、このシリーズの醍醐味である、「逆転する」快感が今回は全くなかったように思う。

新キャラクターがどれも印象が薄く、あの逆転裁判シリーズとはとても思えない。キャラデザインの担当が変わった影響は大きいと思うが、シナリオの時点のキャラ付けも失敗していたのではないか。
具体的にいえば、王泥喜がなぜ弁護士になったかもわからないし、牙流検事は最初から真実を求めているので、真犯人を養護するようなこともせず、弁護士の敵では全くなかった。（どちらも前作では重点が置かれたポイントだと思う。）
またダメージを与えたときのリアクションがつまらなく、ちっとも快感を感じなかった。
私個人が前作シリーズへの思いが強すぎるというのもあるかもしれないが、今作はあまり人にお勧めできない。逆転裁判を全く知らない人がやるのにも、前作を知っている人がやるのにも作りが中途半端すぎると思うからだ。
また、悪いところでも書いたが、上からの命令とはいえ、「○○○○○」を無理矢理導入したのは失敗だと思う。証拠が全てでないのなら、今までやってきたことはなんなのか・・・・。次回作ではどうなってしまうのか不安でしょうがない。
また、成歩堂の登場も上からの指示らしいが、完全に主人公を食ってしまっている。王泥喜の存在感の薄さは彼のせいもあるだろう。
今後続編が出るのかは知らないが、もうこのシリーズに期待するのはやめようと思う。