NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

ドリームキャスト以降、据え置き機のソニックは3Dアクション路線を固めていますが、携帯機は2Dの良さをより活かす形でのパワーアップ。方向性自体には非常に好感が持てます。単に右に進んでゆけばよい、というのは、やはり迷い無く分かりやすいです。
ソニックらしい高速アクションもよりパワーアップした感があり、トリックアクション等も今後どんどん改善していって欲しい要素です。（ジャンプ後に使うボタンが三つと、多いのが気になりますが…あんまり単純じゃありません。）

ソニックらしさを維持しつつ、新しい試みが的を射ている、良作です。

BAD/REQUEST

「気持ちよくジャンプしていたら、避けようのないところに敵がいた」
「高速でダッシュしていたら、何の脈絡もなく敵にぶつかった」
「落ちてみるまで、下が穴なのか足場なのかわからない」

こういった欠点は昔のソニックからあったものですが、今回はひどい部類に入ります。ただ難しいならまだしも、とにかく理不尽。なぜそこでミスになるのかが直感的に納得出来ないために、非常にストレスが溜まります。
覚えゲーと言えばそれまでなのかもしれませんが、メガドラ時代のソニック2など、ストレスなくプレイ出来たバランスのソニックも知っているので、この難易度には疑問を呈せざるを得ません。

COMMENT

ソニックの高速アクションは「爽快感」を体感させるためのもの。
それは、アクションとしての難易度、プレイヤーを安易に先に進ませないという要素とは一見相反しているようにも見えます。

ですが、プレイヤーの爽快感を削る「マイナス」の要素を増やすよりも、クリア自体は簡単でも、やり込み度の高さや、何度も繰り返したくなる奥深さを追求した方が、結果的には長期間のプレイに繋がると思います。（アメリカでは理不尽なまでの難易度が好まれる傾向がありますが、この作品もそういう難易度カスタマイズなのでしょうか？）

システム自体は、完成され、まだまだ遊んでみたいと思わせてくれる内容なので、今後は是非そういった「ストレスばかりを増やす要素」を少なく、楽しませる要素を大事に考えて頂きたいです。