NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

「４点」とした項目について、箇条書きします。

○　オリジナリティー
　「タッチペンを用いてマッピングする」。一見単純なアイディアですが、他のＲＰＧにない要素と言えます。一歩進むごとに「迷宮を攻略している」という快感は、良い意味で中毒性を覚えます。多少書き込みしづらいと思うことはありましたが、「５点に近い４点」には十分相当します。２画面も有効活用されていることも評価に値すると言えるでしょう。
○　熱中度、満足度
　特にゲーム序盤、訳も分からぬまま全滅する難度。しかし、それを我慢すれば次第に戦法も豊富になり、相手が強力でも対抗できるようになります。この成長達成感、やはり良い意味で中毒性を感じました。もっとも、序盤の難易度で嫌気を感じる人も多いと思います。万人向けでないことは確かです。また、レベルの上限や休養、引退制度が個人的に馴染めなかったので、これは「やや３点よりの４点」といった印象です。

BAD/REQUEST

「３点」とした項目について、箇条書きします。

○　グラフィックス
　本来なら、決して悪くない仕上がりだと思います（無理に３Ｄ化するよりは、見やすいです）。ただし、キャラクタの顔グラフィックが…、最初性別の区分ができませんでした。この点を除けば「４点相当に近い」と評価します。
○　音楽
　特に耳障りな音楽はないですが、印象に残る音楽もなかったように感じます。単に、ゲームプレイに没頭してよく聴いていなかったのかも知れません。評価する材料に乏しかったため、「基準点どおり」としました。
○　快適さ
　「自ら攻略することを実感できるゲーム」と評価しましたが、それと関係するのかしないのか、取扱説明書の説明が結構不親切なような、はたまた誤植が多いような…。操作に慣れてくれば対処できますが、当初「４点」と考えたところ、１点減としました。
○　ストーリー
　ゲームの基本は、依頼をこなすことにあります。ストーリー性自体を感じない（あまり意図していない）作品なので、「基準点」以外に評価する方法が見付かりませんでした。少なくとも、他のＲＰＧで「依頼をこなす＝お遣いをする」と評価する方には向いていないと考えるべきでしょう。

COMMENT

　最近の新作（移植やリニューアルを除く）では、珍しく「アクション性のない（思考重視の）ＲＰＧ」です。この手の作品は「万人向きではないが、確実な固定客がいる」ことが多いので、「（特に最近の）ＲＰＧ好き」を自称される方にオススメします（結果はどうあれ、自分がＲＰＧに何を期待しているのか、判断できるようになるだろうと思います）。
　ただし、俗に言う「レトロゲーム」ではこの種のＲＰＧ、結構ありました（タッチペンのマッピングを除く）。この作品にライバルがいるとすれば、それはこうした過去のゲームが忠実に移植された際に現れるような気がします。