NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

先ずマップを自分で書くというシステムが、一見「世の中自動マッピングのゲームがたくさんあるのに面倒くさいだけじゃん」と思うのだけど、これが結構ハマる。
このゲームでマップを書くのに「面倒くさい」とか「うざったい」と思う人間は少ないだろう。
製作者はこの、地図が一つもないまっさらなダンジョンを探索するという単純な面白みを追求したようで、だからその趣旨に賛同する信徒たちにとって、この作品はちょっとした聖典のようである。

キャラの絵が可愛い。
パッケージを見れば解るとおり、アニメ絵だが、僕は受け入れられたので、概ねこの絵に好感触だ。
キャラの絵が延々と地図を書く迷宮探索にちょっとした華を持たせてくれ、バトルの時でもちょっとした気の休まりになって、ストレスを軽減している（ような気がする）。
ダンジョン内の内装？　も３Ｄっぽくて、これは文句なしに美しい。
グラフィックス：４点（キャラのちょっと極端な絵柄で減。僕的には５）

バトルシステムも良好で、いわゆるドラクエ式のバトルだが、キャラの成長のさせかたが全く違う。
全く性質が各々違う職が９つあるのだが、パーティーに入れられるのは５人だけで、この制度がプレイヤーの自由度を高めていると思う。
キャラの成長も、レベルアップごとにスキルポイントを１貰い、それを振っていくシステムである。
ドラクエ式のバトルで、キャラ制作の自由度をこれほど確保したのはとても素晴らしい発想だったと思う。
マッピングシステムの良好さとあわせて、オリジナリティーは５点とした。
快適さも５点。

BAD/REQUEST

良いところの項でも述べたとおり、第一の主眼点が「ダンジョン探索」にあるため、ほかはおざなりと言う他ない。
コア・プレイヤーが泣いて喜びそうな主旨であるが、一般のプレイヤーの視点からしてみるとちょっと違和感を感じてしまう。
とはいえ、それでも一般のプレイヤーが十分楽しめてしまうゲーム・システムは流石と言える。
僕も、それほど楽しめなかったクチだが、金を出して十分元を取れたと思った作品である。
熱中度は、５点に限りなく近い４点と思って欲しい。
僕自身、最終層の、いささか偏執的とも言えるダンジョンの入り組み方に頭痛がしたくらいなので、最高に熱中できたとは言いがたいが、一時期は楽しくて楽しくて仕方なかった。

シナリオはＥ＋くらい、と申し上げてもよろしいと思う。
実際、これでシナリオが良作ならば僕としては文句はなく、今年最高の神ゲーと言っても良かったのだが、このシナリオは残念ながら評価する気にならない。
２点

ただ、最近ではシナリオが本当にどーしょーもない作品も増えてきているようなので、その中では良い方かもしれない。
とりあえず、成り立っているし読める、程度のものだと考えてもらえれば良いと思う。
その辺の出来の悪いライトノベルと同じレベル。読めなくはないが、評価する気にはならない。

COMMENT

良いところ、悪いところ、でもう十分述べた気がするので、もう書かない。

ちょっと書くとするなら、
どうせなら、最下層を今の二倍くらいに設定できなかったの？　と思う。
容量的に無理だったのだろうとは思うけど……。
コア・プレイヤーをマトにするなら、彼らを十分に悦ばせてほしい。
深さとしてはちょっと中途半端だと思った。

ちなみに音楽は良好だった。
僕は音楽はあまり気にしないクチだけど。サントラ買おうかな。４点。