NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

オリジナリティー：ゲーム自体には特に目新しい要素はないのですが、タッチペンによるマッピングという発想はなかなか出ないと思ったので、この点数です。あと最近この手の古典的なＲＰＧってそうそうないんで、古すぎて逆に新しいって印象も受けましたね。もちろん懐かしくもあり。

グラフィックス：ＤＳの３Ｄグラフィックスって粗いしショボイし、もう３Ｄでゲーム作るのやめたほうがいいのでは？と思ってたら、このゲームのグラフィックスは綺麗ですね。樹海の植物とか良く出来てます。ＤＳでもここまで出来るんだ！って証明してくれたゲームではないかと。ガンバレＤＳ！

音楽：古典的なゲームに非常にマッチした、これまた古典的なゲームサウンド。ゲームの雰囲気を盛り上げてくれる秀逸なサウンドだと思います。

熱中度：こんなに時間を忘れてプレイできるゲームは、なかなかあるものではありません。『ダンジョンをひたすら潜る』のが病み付きになるくらい楽しいです。マップを自分で描き込むのも本当に冒険してるみたいで楽しい。文句ナシの５点です。

満足感：少しずつダンジョンを歩いていって、マップを埋める。そのマップが完全に埋まった時の達成感はかなりのものです。クエストやミッションをクリアしたあとも満足感に浸れますね。あと「この敵強えよ?こんなの勝てねえよぉ?」と思ってた敵に、レベルを上げて再戦して勝った時なんかは思わずガッツポーズを取ってしまいます。ゲームが難しめなので目的を達成させるのが困難な分、達成したときは感激します。

快適さ：不便に思うことがあまりないですね。複雑なシステムが一切ないので、取っ付きやすいのも好印象です。タッチペンのレスポンスも良く、マップもスラスラ描けちゃいます。

BAD/REQUEST

あまり悪いところは目に付かなかったのですが、やっぱりステータスや装備画面でのキャラの切り替えができないのが少し不便。中断セーブも欲しかったです。
あと作れるキャラが１５人って少ない気がします。もっといろんなキャラ作って、いろんなパーティー組んでみたかった。

COMMENT

ストーリーが２点になってますが、ストーリーがダメ！というわけではありません。このゲームにそもそもストーリーと呼べるものがないので、評価が難しいです。でも最近のストーリーや演出重視のＲＰＧより、自由度が高くて色々な遊び方や楽しみ方が出来ます。この時勢にストーリーなしのＲＰＧを作るのは、むしろ英断だと思いました。
普段は格闘ゲームをメインでやっていて、あまりＲＰＧはやらなくて慣れてないから（３ＤダンジョンＲＰＧは今回が初めて）、『難しい』とか『ライトユーザーお断り』と言われてるこのゲームを購入するか、かなり迷いました。でも買って良かったと思ってます。本当に面白い！
自分で決めた職業のキャラでパーティー組んで、いざ自由な冒険へ！
…ん？以前にもこんなゲームやった事あるな…なんだっけ？
………あ！ドラゴンクエスト?！！！（ウィザードリィっぽいと良く言われてるみたいですが、ウィザードリィやってないので＾＾；）

問題の難易度ですが、難しいには難しいけど、ライトユーザーお断りというほどではないような気がします。昔のドラクエやＦＦだってこんな感じだったような気がする…。敵は確かに強いのですが、きちんとレベル上げたり、対処法を掴めば普通に勝てる絶妙なバランスです。例え全滅しても、「どうして全滅したんだろう？」と考えて、そこから対処法を導き出すのがパズルを解くようで面白い。「今のレベルじゃ勝てないから、鍛えてから出直そう」とか「火属性があまり効かなかったみたいだから違う属性のスキルを覚えさせて使ってみよう」とか色々な答えが出てきます。これはそれを楽しむゲームだと思います。
キャラには背景となるストーリーがないので、それを自分で勝手に想像するのも良い。「このソードマンは熱血漢で、クールなアルケミストとそりが合わなくて喧嘩ばかりしてる」とか。こういったゲーム自体とは深く関わらないところにも遊びが用意されてるのも◎。

ＤＳのゲームで、面白いと思うものがなかなかなくて、ＤＳがホコリ被ってたんですが、このゲームのせいでＤＳが手放せなくなりました。
現代主流の壮大なストーリーや美麗なムービー等の過剰な演出は一切ないですが、それが逆に『ゲームらしいゲーム』になってると思います。ゲームの方から、あれやれこれやれと指示される事がなく、自由に冒険を楽しめます。
ただし、サクサクとゲームが進行することは決してありません。コツコツと地道に、それこそマップを一歩ずつ開拓していく感じです。悪く言えば面倒くさいゲームです。でもそれを面倒と感じさせない魅力はあると思います。それでも面倒な人は面倒でしょうから、良く考えて購入に踏み切ってください。

うかつに深入りしてＦＯＥ（フィールド上に表示される敵。超強い。）に囲まれてピンチになってみたり、強敵を打ち倒したり、各々の冒険を楽しんでみて下さい。
オススメです。