NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・シナリオ
このゲームはコレに尽きるでしょう。意外な展開でのスタート、次々に殺される関係者、村の呪い、徐々に明かされる真実とそれに絡む主人公、そして衝撃的なラスト…。前半の数々の謎も後半で気持ちよく回収されます。ちょうど30年前のゲームですがシナリオは今も色あせない名作と言えます。

・BGM
名曲揃いという程ではないが場面と曲がよく合っており、効果音もうまい。あの殺人現場の曲を忘れられずにいる人も多いでしょう。

・限定されている「ばしょいどう」
ゲームとしてはココが良かった。基本的に移動できる場所が1～2箇所ぐらいしかない場面が大半。一時的に「ばしょいどう」が消えて、フラグか立つと復活するとしる場面も多かったのもやりやすかったです。

BAD/REQUEST

・テキストの繰り返し
相手に同じことを聞いた場合、長文のテキストを無限に繰り返すことが多いです。テキストとして3～4ページということも多く、しかもクリアに関係ないしょーもない話でもそうなります。せっかく上記の行ける箇所が限られてるのに、総当たりプレイがストレスで仕方なかったです。

・少なすぎる場所と選択肢
ゲームの大半が「あやしろけ」の内部で、他は駅、寺、病院、崖ぐらいしかありません。あと数ヵ所はちょろっと行けるだけです。AVGとして行ける場所がいくらなんでも少なすぎです。
また、クリアまで「聞く」の選択があまりに多すぎます。選択肢自体が少なめなのもあり、クリアまでの選択の多くが「きく」です。そーゆー意味ではゲームとしてはまだまだだったと言えるでしょう。

・ラスト
ラストに真実を知り主人公がピンチに追い込まれますが、最後に普通の選択肢を選んだら急展開し、後はそれらを見てるだけでエンディングとなるのは残念。ピンチのあとも選択肢があった方が面白かったでしょうね。

COMMENT

ファミコンのサスペンスAVGは数々ありますが、このゲームをベスト1に挙げる人も多いでしょう。特にシナリオと真犯人は永遠と語り継がれると思います。正直、改めてやってみると当時はあまり気付かなかったアラも目立ちますが、「やっぱりサスペンスAVGはいいなぁ」と思わせてくれました。
サスペンスAVGは比較的最近も発売されているので、この手のゲームが好きな人は老若男女関わらずプレイして貰いたい作品です。若い人は「昔のAVGはこんなに煩わしかったのかー」と思いながらも、是非ネタバレなしでラストまで頑張ってください。他のファミコンAVGにも興味を持つ人も多いと思いますよ。