NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・ナゾは個人的に好き。
「ナゾ要らない」「レイトン邪魔」など、ネットではボロクソな意見も目にしますが、個人的には面白かったと思います。自分、レイトンは最後の時間旅行以来の久々のプレイなのですが、当時のナゾとは全く趣向が異なりますね。DSの頃は、とんち系や論理パズル、ひっかっけ問題などが多く、大半は紙と鉛筆で代用できるものばかりでしたが、今作はゲームならではのナゾが多かったように思います。何て説明すればいいのかなぁ………、ポケモンのジムやダンジョンを攻略するような気分で解いてました。(この例え分かる人には分かるはず)

・魔法裁判が面白い
ストーリーテーマは「魔女裁判」、新要素は「群衆裁判」が売りなのでしょうが、自分は「魔法裁判」が良く出来てたと思います。魔法の存在が前提となるなかで、そのルールや制約を逆手に取って、ロジカルに矛盾を見出してく展開はホントに感心しました。SFならまだしも、ガチンコのファンタジーとミステリーをここまで巧く融合させれるライターって、本職の作家でもそうそう居ないんじゃないかな。

・音楽は最高
元々、両作品ともBGMは突出した完成度を誇ったシリーズですが、コラボでも相変わらず洗練されたミュージックです。特に初代逆転裁判の法廷組曲のアレンジは素晴らしい。全曲収録したサントラ出してほしいなぁ。

BAD/REQUEST

・声優がああああああ
もはやバグ。レベル５には早急にパッチを配信して頂きたい！

・後半の失速(ストーリー)
序盤?中盤までは、初期の逆転裁判シリーズと比較しても遜色ないぐらい秀逸なストーリーでしたが、後半になって急に失速します。ネタバレになってしまうので詳細には触れませんが、例えるなら、浜辺で長い時間をかけて丁寧に砂の城を作ってたところ、突然見知らぬおっさんがやって来て、その城を無残にぐちゃぐちゃにし、それだけでは飽き足らず、周辺もスコップで穴を掘りまくり、浜辺を穴ぼこにして帰っていく……。それぐらいに酷いです。何でこんな意味不明のオチにしたのか理解に苦しみます。これのせいで面白かった序盤?中盤も矛盾・粗・滑稽な登場人物だらけになりますし、序章のレイトンパートに至っては、説明しようがないので全力でスルーです。何の説明も補填もありません。流石に誰かが(カプコン、レベル５どっちの人でもいいから)「異議あり！」すべきだったんじゃないの？これ。

・後半の失速(ゲーム性)
最後の裁判は、矛盾探しは殆どなく、基本的に「証拠の提示→証人の独白」をひたすらループします。また、裁判中にナゾ解きを強制されることも多く、テンポは最悪。その上ストーリーの不出来も相まって、本気でつまらない。クリア後に特典・追加配信があるのは分かっていたので、嫌々進めましたが、もしそれらが無かったら、途中で投げてたかも。だいたい、この手のプレイヤーに推理させるゲームは、リアリティラインが創り手と遊び手の間で共有されていて初めて出来るもの。「何でもアリ」に陥って、次から次へと荒唐無稽な設定・オーバーテクノロジーが乱発する終盤に、「推理しろ」「証拠を提示しろ」と言われたって、考えてできるわけがない。最後の裁判は、ヒント使って、ほぼ当てずっぽうでやってました。全く面白くない。

・ジーケン！ジーケン！
いまだかつて、ここまで終盤空気化するライバル検事がいただろうか？

COMMENT

正直なところ、相当中途半端な出来です。もっと粘ってつくるべきだったと思います。一回限りのコラボ作品なのだから。