NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・「がっこう」モード

　初心者向けに「がっこう」モードがあり、基礎を学ぶことが出来る。
　アクションパズルゲームは敷居が高いので、全くの初心者へのサポートがあるのは重要。
　ぷよぷよに触れた事がなくても、このソフトから入れば安心といえる。
　また、上級者にはチャレンジモードがあり難問に挑戦できる。
　

・ストーリーと漫才デモについて
　
　一人ひとりが8人と戦うストーリーを持っているので、キャラの掘り下げがかなり進んだ。
　ぷよぷよ7のストーリーや漫才デモはお世辞にも評価しにくいものだったが、
　今作は旧作のキャラの掛け合いに関しては往年のキレを感じさせる。
　やはり多少毒舌なところが魅力だというのが、ぷよぷよにはあるだろう。


・グラフィック、音楽について
　
　DS版よりもはっきりと質は向上していると感じられた。
　カラフルで綺麗なグラフィックがぷよぷよの世界を華やかに彩る。

BAD/REQUEST

・フルボイスの可否

　DS版の一部ボイスから、セリフはフルボイスになった。
　ただ、個人的に言わせてもらえば若干のイメージからのズレが生まれ、
　元の一部ボイスの方が良いと感じられた。
　漫才デモのセリフ回しは、文章として目で読むから面白いものが実は多いのである。
　全部読まれると冗長に感じてしまい、スキップはあるが連打するのが面倒になってくる。


・漫才デモの方向性
　
　相当良くはなっているが、やはり慣れ合い感がどうしても気になる。
　私はぷよぷよに関してはそれほどコアユーザーではないが、新キャラ中心だと
　何でもかんでも、とりあえず「レッツ！　ぷよ勝負！」になるのは辟易させられた。
　旧キャラ同士の絡みは、過去をリスペクトしているところもあり面白いのも多くなったが。
　
　個人的には、些細なことでも信念のぶつかり合いで真剣勝負するからこそ、
　ぷよぷよの漫才デモは面白いのだと思っている。
　例えば勝負した後「あ?、楽しかった」とか、うやむやになるのは違和感が消えない。
　ぷよぷよのゲーム性に関しては、もうこれ以上の劇的な変化は必要ないので、
　キャラの掛け合いについては色々と研究して欲しい。
　

・「がっこう」モードの発展形

　「がっこう」モードがあるのは良い点であるが、若干淡々としているのが気になった。
　より会話などを増やして「もっと楽しく」出来るはずであると私は感じる。
　折角魅力的なキャラが多いぷよぷよなのだから、それを活かさないのはもったいない。
　熟練者はWifiなどが存在するので、ソフト側に必要なのは初心者向けのコンテンツである。
　具体的にいえば「がっこう」モードでもう一本ストーリーを作るぐらいの気概でいいのでは。
　次回作には「初心者?中級者がもっと楽しめる工夫」を期待したい。

COMMENT

ぷよぷよ歴は、SUN、ぷよぷよ!、ぷよぷよ7、ぷよぷよ!!(DS版)と来て今作である。

5連鎖がせいぜいなのでWifiには参加していないが、
上手いプレイヤーならWifiの存在も重要になるだろう。

20年の総まとめ的なソフトなので、ゲームとしての完成度は高く流石の安定感を誇る。
ぷよぷよを遊びたければ、今ならこのソフトがベストであろう。

個人的にはSUNに相当はまった思い出があり、その時の漫才デモに影響を受けている。
次回作があるなら、よりキャラとシナリオに重きを置いて製作して欲しいと思う。