NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・全ポケモンの問題があるところは良い。メガシンカしたポケモンの問題まである。
・『ピクロスDS』にもあったトレーニング要素。下記の問題点と相まって相対的に面白く感じる。
・『ピクロスPシリーズ』恒例の80×80のミクロスが存在する。ある特定の問題のミッションを達成した上で解くと10×10の小問題が貰え、ミクロス全体を埋めていくところは面白く感じる。
・問題をクリアすると「ポケモンをGET」したことになり、そのポケモンを連れて問題に挑戦することができる。ポケモンのスキルには大きく分けて３つ存在する。時間を止める、あるいは時間の流れを遅くする「タイム」、問題の一部分を正確に塗る「ボム」、塗れる場所を表示する、プレイヤーが塗ったマスの正誤判定をする等のプレイヤーをサポートするスキルである。ピクロスに慣れない初心者でもプレイができるシステムの存在は評価できる。
・このゲーム性でアナザーモードの存在は良いの部類に入る

BAD/REQUEST

・システム面に問題あり。本作では問題選択の際、あるいはクリア時にボタンを押すと下画面に「タッチしてください」と表示される。タッチ画面を推奨するのは問題ではないが、システム的に強制される所は少々ストレスを感じる。後述で述べるミッションを表示する時はXボタンを使わなければいけないのでどちらか一方だけの操作にしてほしい。
・テトラ博士と課金要素のミスマッチ。テトラ博士とは本作のパートナーとなる存在である。対象年齢が低めなためか子供に語りかけるような口調で、アトラクションのお姉さんみたいな人。
テトラ博士がチュートリアルとトレーニング以外で登場するのは
・8問程度の問題を解放する、
・メガシンカしたポケモンの問題を解放する、
・全問題がメガピクロスになったアナザーモードを解放する。
要は課金通貨を必要とする場面である。つまり、金銭が絡むような慎重にならなければいけない場面で、テトラ博士が無邪気に、嬉しそうに課金通貨の使用をねだり、それ以外の場面では無関心。守銭奴みたいな奴に思えてくる。テトラ博士はチュートリアルとトレーニングの時だけ顔を見せるだけでよかったのではないだろうか。
一マス一スタミナ制は課金していないユーザーに制約をかける悪質な制度だがテトラ博士が催促しないので問題点ではない。
・ミッションの存在意義。
一問につき「特定のポケモンをセット」、「特定のスキルを使用」「〜分以内にクリア」等の2〜3個のミッションがあるが、前述の10×10の小問題を得るにはミッションをクリアする必要がある。
問題なのは「特定のスキルを使用」するミッションの存在である。
「ボム」の範囲はそれなりに広く、二択のクイズが全て一択になる程のチートみたいなスキルであり、このスキルの使用を強制されると自力で解く感覚を薄れさせ、単調な作業をするゲームに変貌し、非常に不快な感覚に襲われる。
通常、ミッションというのはプレイヤーの能力を制限し、ハードな条件下でクリアできるかを問う、やり込みプレイに属するものである。プレイヤーが初心者を救済する制度を使ってクリアするものではない。
基本、ピクロスは一度解いた問題をもう一回解くようなことのない、所謂使い捨てなので「スキルを使用しないでクリア」を全ての問題に差し込んでは如何だろうか。
・オートリカバリーは×印を置いて考える［仮置き］ができない。

COMMENT

課金要素の扱い方が下手なせいで割りを食ったようなゲームで残念な部分が多い。チュートリアルだけ無料で後は買い取り型の「引ク出ス」ユーザーに配慮した「ポケとる」辺りを見習っていただきたい。
未プレイの方はボツになったゲームボーイ版「ポケモンピクロス」のROMでも探していた方が楽しいぞ。