NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

3DをOFFにすると仕掛けの遠近感がわかりにくくなり、逆に操作しづらくなる。3Dデフォでなければゲームにならない。ということは、それだけ3D効果をうまく生かしていると言える。

とにかくタイムアタックが熱い。私的にはこれほどタイムアタックに熱中したゲームは、SFCのF-ZERO以来。少しでも無駄な操作をするとすぐに石の速度が低下してタイムに影響するので、最少の操作が求められる。また、最速と思えるコース取りを研究する課程も楽しい。このシビアさが楽しいと思える人には、まさに逸品。

無敵の石を最初から使える点も、タイムにはこだわらずただ気軽に落ちてみたい人に配慮している。どんな石でもクリアすれば次の面が出現するので、誰でも最終面まで辿り付けるという点も良い。

BAD/REQUEST

一面から仕掛けの配置が意地悪。「一面は最も易しい面」という概念ではないようだが、最初の面くらい誰でも爽快にクリアできるようにするべきだったのでは。

また、仕掛けに接触したときのペナルティが大きすぎる。ビスケット地帯で速度が死んでしまうと、追尾してくるビスケットに何度も接触し、大きなロスを強いられる。ドーナツをくぐり損ねて内側に接触してしまったときも、跳ね方が異常で一気にピンボール状態に。このため、経の大きな石では全くゲームにならない。鉄球はほぼ無敵の石としてそれなりに存在価値はあるかもしれないが、スイカや皿などは存在意義が全く無い。

とにかく「傷口に塩を塗り込んでさらに唐辛子まで塗り込んでやる」といったゲーム性で、デザイナーはよほどのサディストかと疑いたくなるくらい。

COMMENT

とりあえず3D効果のメリットを感じてみたいという人には大いにお勧めできる。仮に合わなかったとしても、500円だからガタガタ言う価格ではないだろう。

ただし、このゲームが楽しいと感じることができる人とできない人では、大きな隔たりがありそう。GOODにも書いた通り、私はタイムアタックの熱さに感動したので秀作と感じることができたが、障害物に当たるばかりでスムーズにクリアできないことをストレスに感じる人は、楽しいと感じる前に投げ出してしまうだろう。