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GOOD!

「洞窟物語」等と同じタイプの、いわゆる探索系の横スクロールアクションゲーム。
主人公である忍者を操作して、探索の先で入手できる新操作で新たな道を開き、買い物やステータス強化を行いながらも黒幕の元へ目指すのが目的。

安価故に1周あたりのボリュームはややタイニーだが、適度に迷わせるステージ構造となっており、初回プレイではそれなりにクリア時間がかかる。
テンポ重視な内容で、さくさくと事が進められる。忍者の移動速度の速さも相まって、もっさり感とは一切無縁といっていい程。
セーブ（ライフ等の全回復）ポイントが至るところに配置されているので、容易にミス後のやり直しが効くのは極めて親切。
買い物で回復アイテムを大量購入すれば、難所でもある程度のごり押しが効くのは初心者に優しい配慮。買い物は任意なので、それを無視して最速プレイを目指すのもあり。

やはりこの手のジャンルのお約束「主人公を強化する」「新たな操作で道を切り開く」楽しみが大きい。
（BAD欄で表記した点もあるものの）操作性は概ね良好。刀攻撃を主体とした流れるような攻撃で敵をなぎ倒す様はスタイリッシュそのもの。

オールクリア後に得られる称号を集めるやり込み要素あり。さらには性能差が図られた忍者以外のキャラを使用できるおまけもあり、何度でも繰り返しプレイが行える。

レトロチックなドット絵で描かれたグラフィックが大きな味わいあり。素朴ながらも和風テイストなBGMも場の雰囲気に合っている。
忍者を筆頭としたキャラがとても可愛くて和む。スタイリッシュな忍者活劇なのに殺伐さを微塵も感じさせない。

BAD/REQUEST

テンポ重視であるが故に、ステージ中におけるまとまったイベントは皆無に等しい。エンディング位はもう少し長くして欲しかった気も。
全編通して派手な演出は控えめで、外見上の地味さは否めない。背景等の変化も少ないので、先の舞台へと進んでいる実感が沸きにくい。

移動操作が十字キーのみで、アナログスティックに対応していないのが残念。スティックとの相性が抜群そうなゲームなだけに。
特殊行動である回転斬りや壁・天井への張り付きの操作にクセがあり、場所によっては変な苦戦に陥る事もあった（特に終盤の即死地帯）。

今まで通った場所を知らせてくれるMAP表示がこじんまりとしており、ぱっと見ではどこに何の表示がされているのかが把握し辛い。MAPを拡大する機能もなし。
ラストバトル前にはセーブポイント抜きの長期戦があり、この地帯も結構きつかった（難易度自体は鬼畜という程ではないが）。

COMMENT

初回オールクリアは到達済み（クリア時間は約5時間）。さらなる周回プレイも目指していく予定。

もちろんフルプライズクラスの同ジャンルに比べると小粒ではあるが、ゲームとしての作りは非常に丁寧で、価格の割にはかなりのお買い得感あり。
アクションゲーム初心者からやり込み派まで、幅広いプレイヤーに対応した上質作といっても過言ではない。