NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

　ワイヤーフレームによるグラフィックを３Ｄ液晶で表示すると、なんとなくベクタースキャンのような雰囲気に。見た目通りレトロゲームのようなグラフィックが売りのゲームですから、その雰囲気が良く表現できているのは高く評価。
　また設定を変えれば、ＡＴＡＲＩや光速船のような白黒のみ、ＭＺシリーズなどオールドパソコンのような緑のみ、バーチャルボーイのような赤のみの画面にも出来ます。

　またコースによっては目の前のコースだけではなく遠くのコースもきちんと表示されるので、ワイヤーフレームと３Ｄ液晶の綺麗さを堪能できます。

　ストイックなゲームなので、ネットランキングでクリアタイムを競える事がタイムアタックのモチベーションの維持になります。

BAD/REQUEST

　ゲーム内容もレトロゲームです。
　適切なライン取りで走り、加速マーカーを逃さず通過してタイムを縮める…それ以外の要素は皆無のゲーム性で、特に駆け引きも無いレースゲームをタイムを縮める為に延々ストイックにプレイするしかする事はありません。

　ゲームプレイを重ねれば使える車種やコースなどが増えるようですが、そのアンロックの条件に気付く前にいつのまにか増えていたりします。
　またＢＧＭはメニュー１曲レース中１曲のみと少なく、気分が盛り上がるものではありません。
(駄曲ではありませんが評価対称にするものでもないと思うほど地味なので点数は１とさせて頂きました）

　また最大の問題は、３Ｄ表示がボケて見える事でしょう。奥行きはそれなりに良いのですが、自機は薄っすら左右にブレて表示されて見えます。これが意図的なものなのか、３Ｄ表示の技術的難しさなのかはわかりませんが、おかげで本ソフトでのみ「３Ｄ液晶は目が疲れる」というのを経験しました。

COMMENT

　５００円の価値があるかどうかは際どいところですが、ちょっとした時間でストイックなタイムアタックを楽しみたいorそれが苦痛では無い人で、レトロで綺麗なワイヤーフレームを堪能したい人なら、損をしたとは思わないのではないかと思います。

　ただし３Ｄ表示はブレて目が疲れますし、３ＤをＯＦＦにするとベクタースキャンの雰囲気が薄れてしまいます。
　まぁシンプルなゲームですので３０分１時間と長時間遊ぶ事は少ないと思いますし(１レース数分・１グランプリ１０分程)、ゆるい難易度も時間つぶしに丁度良いバランスだと思います。

　結局「ベクタースキャン風味が好きかどうか」で本作の評価が決まると思います。