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GOOD!

ご当地キャラの大スター「くまモン」を使用したズーキーパー系パズルゲーム。
同系統のパズルと違うところは、ステージクリア方式で操作回数に制限がある点。
制限時間の概念や後付け連鎖といったテクニックは必要としない、思考色の強いパズルとなっている。

元がズーキーパーなだけに、操作は至ってシンプルで分かりやすい。
連鎖でグミ（ブロック）を一斉消しした時の爽快感はかなりのもの。ステージによっては面白いように消えまくる。

ステージ中にMiiと一緒にダンスする、くまモンの動きがとても可愛らしい。
ゲームのやり込み称号集め、ご当地図鑑、くまモンとの撮影、ARコードによるお遊び機能といった要素あり。

グラフィック周りはちゃんとくまモンらしさが表現されていて好感触。
曲数はあまり多くないが、BGM周りに関してもまずまずのクオリティ。

BAD/REQUEST

【ゲームの根本的な問題点】
あまりにも運ゲーすぎる。この一言に尽きる。
ステージ開始時のグミの配置はランダム、降ってくるグミの種類もランダム、ステージクリア時のスコア加算までもがランダム、
と何もかもがランダムまみれ。はっきりいって、パズルゲームとしては破綻している。

ほぼランダム依存で結果が決まるゲームなのに、操作回数制限付きという本作のルールがさらなる混沌さを招いている。
特に後半戦の一部ステージは「操作不足でのっけからクリアが詰んでいる」なんて状況が当たり前状態。
「とりあえずはクリア（もしくは好成績）できるまで、何度でもステージをリセット（リトライ）する」というのが本作における大前提プレイといっていい。

一応は操作回数を増やすなどの救済アイコンは存在するものの、
ステージ持ち越しの有限ストックな上に、入手条件がほぼランダム（おまけに入手機会も少ない）。
アイコン使用時にゲームオーバーになっても容赦なくストックが減る。もうこうなると泣くしかない。

【ゲームのボリューム面での問題点】
クリア方式のステージが150程度しかない。対戦やエンドレス的なモードは一切未収録。
フルプライズのゲームとしてはあまりにもボリューム不足。どうひいき目で見てもロープライズクラスの内容。

【キャラゲーとしての問題点】
最初は楽しいくまモンの動きだが、似た様なリアクションしかしないのですぐに見慣れてしまう。

日本全国の都道府県を横断するという設定でゲームが進行するが、各地区の特色に合った演出が少なく、都道府県を舞台にする必要性が感じられない。

ご当地図鑑、撮影、ARコードによる機能もさほど豪華なものではなく、本当におまけレベルの質素さに感じられる。
特に撮影で使用できる、くまモンフォトフレームが似たものばかりなのは如何なものかと。

エンディングでは「くまもとサプライズ」が流されるが、インストバージョンなのがちょっと寂しい（曲自体は名曲だが）。
また、3分近くかかるエンディングなのに、スキップが全くできないのも不便すぎる（最終ステージをクリアする度に、強制的に見せられる）。

COMMENT

「これはパズルゲームじゃない、くまモンが出演するパズル風運試しゲームなんだ」

そうとしか思えない一作。

そもそもこの系統のパズルゲームというのは、「ある程度の運も絡むが、プレイヤーの腕前が着実に好成績へと繋がる」というのがセオリーなはず。
それを否定してくる本作に、まともなパズルを楽しめというのは無理がある訳で・・・。

運ゲーに対して難易度表記を付けるのは違和感を覚えるが、
クリアできない程のものではないので難易度は3とさせて頂いた。
なお私は全ステージパーフェクトクリア済み。それまでの道のりが長かった、ステージは多くないのに・・・。