NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

◆オリジナリティ
　2Dマリオのシンプルさと3Dマリオの自由度の高いアクション、双方の良さを持ったこれまでにないマリオゲームだと思います。ゴールの旗を目指す点は2Dマリオと同じルールですが、行く先々に待ち構える仕掛けは3Dマリオならではの楽しさがあります。

◆グラフィックス
　3DSのソフトで初めて触ったタイトルでしたが、DSからの進化に感動しました。3DSのソフトは他何本かプレイしていますが、本体発売年の作品にもかかわらずかなり高水準なのではないでしょうか。リアル志向ではなく、マリオらしい温かみのあるグラフィックです。

◆音楽
　耳になじみやすいBGMが多いです。この作品はタヌキマリオ、ちくわブロック、ブンブンなどの登場もそうですが、音楽も「スーパーマリオブラザース3」（1988年）の曲をアレンジしたものが収録されています。当時ファミコンで遊んでいた世代の方であれば、ニヤリとする場面があるかも？

◆熱中度
　やはりマリオシリーズ。1つのステージをクリアすると、ついつい次へ次へと進めたくなります。今作はステージのあらゆる仕掛けがどれも非常に楽しいです。新しい仕掛けを見てわくわくする感覚を最近のゲームではあまり感じたことがなかったので、それらをマリオのジャンプアクションで華麗に解いてゴールした時の爽快感は、やはり他のアクションゲームには無いものだと思います。

◆快適さ
　ロード時間もほぼ無く快適にプレイできます。操作もすぐに覚えられるので、初心者でも気軽に遊べると思います。

◆難易度
　最初は簡単なステージから始まり、ワールド8まで少しずつ難易度が上がっていきます。プレイするたびに自然と上達していくので、初心者の方は安心です。一方の上級者の方はエンディングまでは物足りなく感じるかもしれませんが、クリア後に出現するスペシャルステージはなかなか高い難易度で歯ごたえがあると思います。

◆3D遊び
　3DSの特徴である裸眼立体視機能を使った3D遊びが盛り込まれています。3Dをオンにすることで謎を解いたりするなど、本体の機能を上手く活用しています。

BAD/REQUEST

◆スペシャルステージの水増し感
　クリア後に出現するスペシャルステージですが、そのどれもが通常ステージをベースにしたものであるため目新しさはありません。敵キャラの種類や配置、仕掛けの変更などで通常ステージより難易度を高くした、と言うと解りやすいでしょうか。

◆変身のパワーバランス
　個人的な使用感ですが、タヌキマリオ（キツネルイージ）が非常に優秀な反面、ファイアマリオや新登場のブーメランマリオは使い勝手がいまひとつな印象を受けます。
　タヌキマリオは狭い足場へ渡る時などに、ボタンを押しっぱなし（「マリオ3」のように連打する必要無し）にしているとゆっくり落下するので微調整しながらの着地が可能だったり、多少目標点が遠くても無理が利きます。
　対してファイアマリオ、ブーメランマリオは奥行のあるステージであるため飛び道具を当てにくく、特にブーメランマリオは1回投げるとブーメランが手元に戻ってくるまで攻撃ができなくなってしまうので、非常に使いにくかったです。

◆通信プレイが無い
　3Dマリオは基本的に1人プレイ用なので仕方のないことかもしれませんが、協力プレイなど何かしらの通信要素（すれ違い通信ではなく）があると良かったかもしれません。

◆最後は作業
　これは多くのゲームにいえることかもしれませんが、最終ステージを出すにはマリオとルイージの両方のキャラで全ステージを攻略する必要があります。異なる操作感で遊べるといってもやはり同じことの繰り返しですので、飽きが来やすいです。

COMMENT

　初めてゲームソフトのレビューをさせていただきました。

　実は私はマリオシリーズにはあまり触れたことがなく、昔祖父の家でファミコンの「スーパーマリオブラザース」を遊ばせてもらったくらいのものでした。マリオカートはよく遊んでいるのですが、アクションはあまり得意ではないうえ、視点移動の激しい3Dアクションはすぐに3D酔いしてしまうので（友人がモンスターハンターをプレイしているのを後ろから見ているだけでも酔いました）、このソフトも最初はあまり興味がありませんでした。ですがいざプレイしてみると本当に2Dマリオを遊ぶ感覚でプレイでき、クリアまで突っ走ってしまいました。そのくらいマリオを動かしている時間が楽しかったです。
　もし3DSを持っていて、あるいはこれから買おうと思っていて、手軽なアクションをやりたいと思っている方がいらっしゃるなら、迷わずお勧めできる作品です。アクションが苦手な私でも、最終ステージまでクリアできましたから!