NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・キャラクター
5人の女の子の中の1人と閉じ込められた密室的状況から脱出する、という内容だが、一緒に脱出する事になる女の子たちはそれぞれ個性的であり、脱出の際にそれぞれ異なったやり取りで楽しませてくれる。
また、ジャイロセンサーでの移動で女の子の際どいシーンを見る事ができるというシステムもあり（本来的な使い方としては物の影に隠れたアイテムなどを発見するというものだが）、場合によってはパンチラも見えたりするので（そのためにジャイロセンサーを動かしてる姿はできる事なら人に見られないよう注意する事（笑））、そういった部分での楽しみもある。

BAD/REQUEST

・難易度
基本的に「女の子に物の名前を指示して行動させる」というシステムのため、「手に入れたアイテムを組み合わせる」などといった脱出物の定番とも言える要素はない代わりに、アイテムの名称を認識し辛いことが最大の障害となっている。
このゲームで詰まる理由の9割は「プレイヤーがオブジェを認識できない（特に耳かきなど小さい物や、上に掛かっている傘などは初見で認識することは困難）」事にあるため、できるだけ攻略サイトを参考にして進めた方がストレスにならないだろう。
一応、脱出パートに入ったらしばらく放置しておくと女の子が独り言でヒントのようなものを語るが、案外当てになる物が少なく、参考になり辛いので尚更。
・ストーリー
他の方が指摘されるように、あるヒロイン以外のルートでは主人公がオリ会のパートナーとして選んだヒロインと別のヒロインとエンディングを迎える、という仕様が多数のプレイヤーにとっては気に食わなく感じるだろう。
真ENDまで辿りつけば、そういう仕様になる理由も共感こそできないが理解できるのだが（ある意味「純愛」は、自分と想い人以外の大半は「どうでもいい」存在に映るものであり、例え好意を持った人以外と結ばれる未来を想像してもそれは形を成す事が困難であるという事にも繋がる）、それにしてもそれぞれのヒロイン同士に繋がりがあれば（繋がりがあるのはこころ・おとは位）「三角関係となった関係でどちらかが身を引くが、それはヒロイン・主人公双方の成長の糧となる」などストーリー自体に深みを与える事も出来たのではないだろうか。
単純に「普通に1人のヒロインとオリ会に出るルートなら、シナリオが平易すぎると感じた」からこうした仕様にしたのかもしれないが…

COMMENT

全ルートクリア済み。
2013年9月現在だと中古でも格安で手に入れられるため、安価にプレイできるゲームを求めている人なら購入対象に入れてもいいだろうが、単純に脱出ゲームを求めている人は「脱出アドベンチャー」シリーズなど3DSのダウンロードソフトを買えばよいのだし、ギャルゲーを求める人はPSPで評価の高めな作品orベスト版の出ている作品を買えばよいため、どちらのジャンルとしても中途半端に感じてしまうため、あくまで「話の種」レベルで買った方がいいかもしれない。
どうしてもプレイしたい、という人には「攻略サイトを必ず探して攻略情報を引き出せるようにする」ことを忘れず、始まったら真っ先に「コンフィグで文字入力を「50音順」に設定する」事を行い（一番これが入力しやすい）、「2周目以降は「フロー」から一度クリアしたエピソードにジャンプできる」「一度解いた脱出パートは「メニュー」からスキップ可能」という事を駆使して全エピソードクリアを目指した方が楽という事を頭に入れるべし、という事をアドバイスとしてお送りする。