NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

■簡単にドリフトができる。
　ドリフトが必須テクニックである本シリーズにおいて、今まではドリフトをするために、カーブ手前でハンドルを切りつつ一瞬アクセルを離し再度アクセルを踏み込むというような操作が必要であり、またドリフト状態からの復帰にかなりの慣れを要するため、初心者にとっては躊躇してしまいがちな要素だったが、本作では「押している間はドリフト、離せば復帰」というシンプルな操作でドリフトができるボタンが設定され、初心者にもお勧めできる内容になった。

■リッジ6・7のコースを選べる。
　PSPのリッジレーサーズ同様、過去作のコースがいくつか再収録されているが、さらにXBOX360のリッジ6とPS3のリッジ7で登場したコースも再収録されている。それ以外にもいくつか本作初登場のコースもある。

BAD/REQUEST

■CPUの挙動がおかしい。
　いままでのシリーズとは違い、CPUのマシンを抜けばほぼ必ずといっていいほど一度追い返してくる。全8台のマシンで行うレースにおいて、それが1台毎にほぼ必ずある。1台追い越しては一度追い返されてそれをまた追い越して、次の1台を追い越したらまた追い返されて再度追い越して、と言うのがコースを3周する間に何度もある。従来の低難易度のようにごぼう抜きとなるよりは幾分かゲームとしての難易度調整とも言えなくもないが、その挙動があまりに約束され過ぎていて、ニトロを使ってもそのまま逃げることが難しいために、逆にストレスになる。

■コースが少ない。
　新コースがいくつか追加され、リッジ6・7の一部のコースも再収録されたが、その全体数は少ない。

■プレイアビリティに問題がある。
　カートリッジでありながら光ディスクのような読み込み時間がある。また、レースを開始するまでに、難易度を選び、レースを選び、マシンを選び、マシンセッティングをし、操作方法を選び、アイテムを購入するかどうかを選び、という画面が順番に表示される。マシンセレクトまでは兎も角、それ以降の画面も毎回表示され、また画面を切り替えるたびにわずかではあるがタイムロスがあるために非常にストレスになる。

COMMENT

　本作は全体的にストレスを感じるために、快適さを非常に悪いレベル、熱中度をあまり良くないレベルであると評価させていただきました。

　リッジレーサーシリーズはレイジレーサー以降（AC作品や64版、旧DS版（海外）、iPhone版等を除いて）ほとんどプレイしてきました。XBOX、PS3もリッジレーサー新作をやりたいがために購入してきましたが、今回のリッジ3Dについては実を言うとあまり期待しておらず、たまたま3DSが安売りしていたので、本体と同時購入するなら、このローンチタイトルの中だったら、…これくらいしかないか、というような非常に残念な心持で購入しました。
　リッジシリーズはローンチタイトルとして登場してから、そのハードで作を重ねるごとに良くなっていくイメージがあるのですが（PSのR4、PSPのRRs2のように）、もし3DSで次回作が出るのならば期待したいところではあります。