NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

とにかくのんびりとしたゲームです。長時間プレイするタイプではなく、暇な時にちょこっとやるのに向いてます。

動物がとにかく可愛かったり、逆に個性的な容姿をしていたり、千差万別、多種多様です。どんな住人を採用し、どんな村にするかはプレイヤー次第。この自由度が売りだと思います。

公共事業がとにかく多いです。アイテムも多い。おかげで部屋作り村作りが楽しい。完成したら夢見の館で公開してみるとわくわくできます。今作はこの“作る”という要素に重きが置かれています。これまで以上に村に干渉ができ、村自体が仕事場のようなイメージです。遊ぶことが仕事という感じ。流石シリーズ一のボリュームを誇るだけのことはあります。

マイデザも制作の幅が広がり、一度アイデアが膨らむと時間を忘れるくらい没頭できます。QRコードでネットからお気に入りのデザインを受け取るのもいいし、配信してみるのもいい。夢見でも公開や配信ができるので、色んな人に目にして貰えます。他人のデザインは配信できないので、外部に抽出しない限りは著作権侵害の心配もありません。

家具がリメイクできるのも良い。マイデザインも使えます。個性的な部屋作りには必須です。

オンライン、楽しいです。フレンドとの交流の場としては最高です。南の島では知らない誰かとマッチングして遊びます。チャットが面白い。

BAD/REQUEST

快適性が皆無です。まず操作面に難あり。持ち物がいっぱいの時、一々何かを捨てなければいけないのがかったるいです。フルーツやお金など、まとめられるアイテムがあるにも関わらず、その操作が無効となる。昔は手紙の欄を開いてしまうこともできたのに、何故こんな仕様に。

メニュー周りも最悪です。スティックでアイコンを動かせるのですが、このアイコンの動きがとにかく遅い。DS版でさえ十字キーで楽々コマンドの選択ができたのに、今作はタッチ必須の作りで、ボタンでは満足な操作ができません。というかこの選択という操作に肝心の十字キーが対応していないのでうっとうしさすら覚えます。

しかもこのスティック操作すら受け付けない場面があります。その中で特にイライラしたのが長所として書いたマイデザイン制作です。DS版ではタッチ操作は勿論のこと、十字キーで描くことができたので、細かい部分の修正に重宝しました。今作はそれができません。タッチ操作は誤作動が起きた時が最高にストレスとなります。修正には本体設定の起動が必要だし、本当にどうしてこんな仕様に。

ここまでタッチに凝るならいっそメニュー操作はシームレスな仕様にして欲しかったです。あまりにも不便過ぎます。一々立ち止まるならボタンで快適に操作できるようにしてくれたって良いじゃありませんかと思う次第です。過去作に劣り過ぎです。

村作りの面でも不満があります。住人の引っ越しによるテロです。地面に敷いたマイデザインやせっかく育てた植物を容赦なく潰していくのでやる気が削がれます。ランダム性を取り入れるのは良いんですけど、おかげでおいおい出会いを求めることもできず、スリルだけは最高です。何らかの救済手段が欲しかったです。

あと通信エラーの頻度。電波三本でも簡単に切断されます。通信環境は関係無いようです。サーバーの問題か知りませんが、発売時から対策される気配がありません。真面目な話、エラーは多発し過ぎです。安定する時間帯が限られます。仕事して欲しいです。

あとは村民との交流機会が少し少な目なのが残念です。イベントが殆ど必要なアイテムを揃えてご褒美を貰うという内容で、ゲームキューブ版にあった村民の集いがあまりなく、寂しいです。初詣ですらありませんでした。個人的にこのゲームキューブ版の要素が復活するのを期待していたので大した不満ではありませんが、何かあればなあと思いました。

欲を言えばファミコン家具も復活して欲しかったですが、VCがあるのでこれは仕方ないですかね。

COMMENT

今回、制作者が入れ代わったようで、それが為に長所と短所が極端です。おそらくあまり過去作をやったことがないのだろうと思います。海外媚びがちょっと露骨です。ユーザーの視点にあまり立てていない部分が垣間見られます。

ただ、人材が入れ代わったことでむしろどうぶつの森らしさは一層際立った印象です。セリフ然り性格然り、ちょっと前時代的なセンスで溢れていて、シリーズの持ち味が存分に活かされています。

満足のいく完成度でした。新しいスタッフには期待が持てそうです。あとはストレスフリーは目指して欲しいです。