アライアンス・アライブ
中央値: 56 Amazon点数: 4.2
スコアーボード
標準偏差 19.62 難易度 1.80 mk2レビュー数 10ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 3pt | 1pt | 2pt | 2pt | 2pt | 2pt |
38pt
GOOD!
◆オーソドックスなRPG
極めて普通のRPG。レベルの概念は無くHP,SP,技の熟練度が上がっていく。Badに挙げたような問題はありますが、普通に面白いです。キャラクターは3DSでよくある手足の先が細いモデルでボイスはありません。バランスは中盤から急に上がり、このあたりもサガリスペクトなのかと思ったくらい。
◆技
電球ではないけど武器を使うとサガっぽく技を閃きます。サガより遥かに技の種類は多く、モーションは割と作りこまれていました。キャラによって閃き適正とかは無く、好きな武器を使わせることができます。
◆選択
最近のRPGでは珍しく取り返しのつかない要素が多め。5つのギルドにNPCを割り振り、人数に応じて装備魔法などの販売や戦闘の支援効果などが出るのですが振りなおしはできず、すべてMAXにはできません。ストーリー自体は一本道ですが、サブクエスト等で選択を迫られ、選択することで装備かNPCかどちらかが手に入ります。ここでもらえる装備は非常に強力ですが、NPCはギルドに直結するため悩ましいところ。
◆レトロテイスト
ゲーム自体は3Dだし近代的なんですが、紙の説明書が厚く世界観等が書かれていたり、キャラに「ドキドキ…」とか言わせちゃったり、思考が短絡的だったり、昔を彷彿とさせるような作りが懐かしく個人的には好きです。
BAD/REQUEST
◆盛り上がらない音楽
序盤の地下道の音楽はかっこよかったですが、なぜかそれ以外の戦闘音楽はおとなしく、重要なシーンや要人の登場、盛り上がるシーンなどでも淡々とした音楽が続きます。音楽を発注し忘れたのかと思ったくらい。
◆盛り上がらないシナリオ
何ていうか演出が下手。あらすじもムービーも世界観も凄く良いんです。だけどそこに至るまでの伏線、どんでん返し、徐々に明らかになっていく、というようなものがほぼ無く、小さなクエストが直列になっているような構成で展開が早い。新しい人が出てきて「この先どう関わってくるんだろう」と思った1時間後には「え、もう合流?」と。「溜め」がなく音楽も相まってドキドキする暇もありません。フリーシナリオのイベントの作り方で1本道のシナリオを作ってしまったんでしょうか。ダンジョンも狭く30章の巨大な塔なんてビックリしました。
◆一部操作が面倒
特にタッチ必須なところ。アイテムの情報が下画面に出ますが、2ページ目以降を見るには小さなボタンをタッチする必要があったり、乗り物に乗るためにタッチしかなかったり。その割りにスタートボタンでスクリーンショットを撮る機能があります。あまり使う機能でもないですしこれこそタッチでよかったのでは。よく使う機能に割り当てて欲しかったです。
◆ほぼサガ
戦闘中に技を閃く、というのは言わずもがな、大事なものを手に入れたときの演出はミンサガのまんまです。オリジナリティはどこかと言われると首を捻ってしまいます。
COMMENT
前作に当たるゲームがあるようですがそちらは未プレイ。この会社は面白くないゲームが多いという認識でしたが本作は問題なく及第点で次作以降に期待が持てます。100点を狙って50点になったのではなく、最初から50点を狙って50点の出来栄えになった感じ。
Good、Badに挙げた通り、世界観・素材・システムはとてもいいのに、演出、音楽が台無しにしていてとってももったいないです。そうは言っても普通のRPGとして問題なく遊べますので、上記が許せる方はプレイしてみてください。
Amazonレビュー
レビュー者: Amazon カスタマー レビュー日: 2017-06-27元々高かった期待を更に大きく超えてきたこの作品に触れたことで、僭越ながらもっと製作陣が報われて欲しい、もっと多くの人にこのゲームを知って貰いたいという気持ちが沸き出てしまい、僅かでも貢献出来ればと初めてで稚拙ではありますがレビューを書かさせていただきます。
LoLが遊ぶ側に「試させる、考えさせる」ゲームだったとすれば、今作は「とにかく楽しませる」ことに注力していると感じました。それは決して安易な意味では無く、以下に前作との比較と個人的に思うこのゲーム自体の魅力を評価点として詳しく述べていこうと思います。
《評価点》
ストーリー、キャラクター、戦闘、フィールド、その他の順に書いております。
【ストーリー】
謎に包まれた世界への好奇心と探求、降りかかる逆境との対峙、異なる価値観の持ち主との相互理解、或いは譲れない信念のぶつかり合いなど、前評判通りの物語がしっかりと展開されます。淡白過ぎずくど過ぎず、例えば自分の失敗や力不足といった物語上の壁にぶつかった時にもちゃんと登場人物の心情を描写した上で前へ進む意志を見せるといったような、感情移入と物語のテンポのバランスの取り方も良かったです。村山吉隆さんのシナリオに触れたのは初めてだったのですが、素直に面白いと思いました。
細かいところだと、敵の大群との防衛戦や「俺に任せて先へ行け」からの敵地突入など、王道の燃えるシチュエーションが入っていたのは遊んでいて何だか嬉しい気持ちになりました。他にも盛り上がるポイントはいくつも抑えてあります。
(※軽く後の展開に触れます。先入観を持ちたくない方は【キャラクター】まで飛ばして下さい)
ただ、評価を覆すほどでは無いですがラストの展開はやや駆け足だったかなと思います。何となく示唆されるに留まっている過去に起こった出来事と合わせて、魔界の詳しい設定なども後に出版されるであろう攻略本や資料集で補完されることを願います(まだ自分がゲーム中の要素を探しきれていないだけの可能性もありますが)。
【キャラクター】
全員それぞれの個性があり、所々でその魅力を発揮してくれます。と言うより基本的にまるで前作の反動であるかのようによく喋ります。進行のヒントを見つけた時、気になる何かを調べた時、更には街を調べて何も無かった時ですらプレイヤーの気持ちを代弁するかのように「何もなかったね」みたいなことを言ったりもします。
彼ら彼女らには、真面目、素直、活発といったようなベースとなる性格や独自の境遇はありますが、俗に記号的と呼ばれるような極端に奇怪な思考をしたり奇矯な言動を取ったりということはありません。登場人物の魅力の多くはむしろ「行動」を通して描かれているように思います。天才教授の大胆な発想と行動力が、悪魔かぶれの口の上手さが、切り開いてきた道を通じて普段の会話や性格に深みを与えています。人を選ぶようなノリは(少なくとも個人的には)感じられず、物語が終わる頃にはおそらく全員の良いところが見つかっているでしょう。
むしろアクの強いキャラクターと言えば、話を進める内に出てくるギルドメンバー達の担当かもしれません。主人公達と比べて出番が圧倒的に少ない分、短いテキストで強烈な印象を残すキャラが何人も出てきて、これはこれで集めるのが楽しかったです。
【戦闘】
LoLが限られた行動回数、手軽に多くの敵を倒す手段に乏しい技、敵の攻撃力に対して下手をすれば一撃も耐えられないレベルで設定されているHPとほとんど説明されない仕様を駆使して常に最善手を重ねなければザコ敵相手でも平気で全滅するバランスだったのに比べると、今作は人数も増え、強力な範囲技もあり、敵の攻撃も抑え目ということで、普通にやれば普通に勝てるけど気を抜くと危ないという、いわゆる「ゲームとして真っ当な調整」になっていると思います。
それに加えて陣形システムを使うことで戦闘にかかる時間やsp(技を使うためのポイント)をどう節約し、味方への損害をどれだけ抑えて効率的に出来るかという「上手な戦い方」の楽しさも味わえますし、道中で出くわす大型シンボルやボスなどの強敵相手には覚醒やファイナルストライクで危機からの逆転といったドラマチックな戦闘を体験出来ます。他にも資質で自分なりのキャラクターをカスタマイズしたり、ギルド支援を考えて予め有利なフィールドを作っておくなど、色々と工夫が施されているので、今更ターン制バトルなんて退屈だという印象をお持ちの方にも是非一度やっていただきたいと思います。
難易度的にはおそらく5人揃ってからが本番で、それまではチュートリアルと顔見せを兼ねていると考えた方がいいかもしれません。システムに慣れつつ、レジスタンスの先輩や高位魔族といった実力者の面々の腕前を堪能してください。
【フィールド】
個人的に製作陣の心遣いを最も感じた部分です。
昔のRPGではほぼ当たり前だったある場所からフィールドを歩いての他の場所への移動というのは、次の町なり洞窟への期待が募る反面、作業としてはただ出現する敵を倒しながら進むこと以外にすることが無く、少し退屈を感じることもあります。今作からはそれを導入するにあたり、わくわくする気持ちを上手く残しながら出来る限り欠点を潰していこうという試みが感じられました。
一つはケイオシウム結晶という、ドラクエで言う小さなメダルのような引き換えアイテムです。これはよくフィールドに落ちていて、多く拾えばそれだけ強力な武器なり防具と交換出来るということでフィールドを歩き回るモチベーションに繋がります。
もう一つは既に一度述べた大型シンボルです。特に普段の戦闘を難なくこなせてしまうプレイヤーは、地図を見ながら気になる場所を歩いていて唐突に他のザコと比べて一際目立つその姿を発見した時に、驚きと高揚があると思います。
基本的には寄り道が前提なので真っ直ぐ次の目的に向かいたいという方にはあまり関係ないかもしれませんが、これら二つの要素は「ただ歩き回るだけ」だけだった過去のRPGの短所を「探索の面白さ」に上手く昇華させ、フィールド移動の無いゲームには無い魅力を生み出しています。フィールドが欲しいという作り手の拘りとプレイヤーへの配慮が同時に感じられる良い仕様だと思います。
そして更にギルドメンバーの募集をかけられるようになれば「怪しい場所に何かがある」頻度はぐんと増します。集めたギルドメンバーは下画面で色々なことを喋るので、移動中の楽しみがまた増えます。
ゲームを進めていく内に海を渡れるようになったり空を飛べるようになったりすることで、探索の面白さは段階的に増していきます。そしてそれを通じてこのゲームの魅力もまたどんどんと深まっていくことと思います。
【その他】
・音楽はそれぞれの世界や町の雰囲気にとても合っていて、浜渦さんの名前に惹かれた方なら(そうでない方でも)きっと満足出来ると思います。9人揃った時の戦闘BGMが好きです。
・既に何度も触れているギルドですが、集めた人員を諜報、鍛冶、印術、図書、戦術に振り分けることで自分独自の戦力を作り上げることが出来ます。細かい効果については実際に遊んでいただくとして、振り分けた結果が如実に反映され戦闘を有利に運べた時は達成感がありました。
・ヘルプ機能が充実しています。準備画面下の?アイコンをタッチすれば大抵のことは説明してくれるのでとても参考になりました。
以上が評価点になります。忘れていることがあったら後で追記するかもしれません。
次に、不満点と言うほどでは無いのですが、気になったことをいくつか箇条書きさせていただきます。
《気になったこと》
・ボイスに関しては、個人的には話のテンポやキャラのイメージを固定されるのが好きではない方なので問題ありませんでしたし、言葉を聞くより読むスピードにあわせたムービーも非常に良かったのですが、完全に採用されていないので気になる方はいらっしゃるかもしれません。
・体験版から変更されたフォントですが、遊んでいる内に慣れてはくるのですが何かの機会に以前のものを見るとやっぱりこっちの方が好きだったと思ってしまいます。雰囲気か視認性かどちらかを重視したモードを選べるようになっていればより良かったなと思います。
《総評》
名前ありのNPCとの積極的な交流、道中に散りばめられたアイテムや強敵、ついでに比較的ストーリーとは離れたところで自由に振舞う妻子持ちの人外など、どことなくゼノブレイドを髣髴とさせる要素があるせいか、脳裏に浮かんだのは「昔と今のゲームの良いとこ取り」という言葉でした(と言ってもゼノブレイドも発売されてからそれなりに日が経っていますが)。
昔のゲームの良さを抽出して強化し、足りなかった部分を今の発想と技術で補強すれば、それは面白くなるに決まっています。元々このテイストが好きな人は勿論、「昔のゲームが好きな人向け」という言葉に引き気味になっている今のゲーム世代の方がいらっしゃるとしたら、むしろ是非手にとっていただきたい作品です。
他より少し高いお値段に躊躇される方はまず体験版を遊んでみることをお勧めします。体験版が面白いと感じれば、本編はその面白さがひたすら強まってくる一方であり、期待を裏切られることは無いと思います。
このようなゲームを世に出してくれた製作陣の方々には心からの尊敬と感謝の念があります。本当にありがとうございました。
また、非常に長くなってしまった内容に目を通して下さった方も、ありがとうございます。このレビューが何らかの助けになれば幸いです。
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GOOD!
・あえて声を入れない、中身で勝負な潔さ。古き良きな雰囲気なRPGはなかなかな新鮮さ。
新たな場所に行ってできることが増えていくやりこみ。
・タレントでそれぞれ好きなようにスキルや能力を伸ばしていく楽しさ。自由度がある。
BAD/REQUEST
・中盤以降から急に敵が強くなり、理不尽な連続攻撃で何度全滅したことか。
とにかくタレント溜めてSPと相談しつつごり押しで突っ切るがクリアまでのパターン。
・敵がしつこく追いかけて特に水魔は1番苦痛。狭い通路だともう連続で戦う羽目に。
・あえてだと思うけど声がないのは正直盛り上がりに欠けてしまう。より愛着が湧いたようにと思うので。
COMMENT
雑誌の評価でまあまあな評価だった試しにと思って購入。
古き良きRPGという雰囲気でサクサク勧めていける部分があり、色々な場所に行って開拓するのはなかなか楽しめた。
中盤以降のバランスや音楽の味気なさにがっかりはしたがそこまで悪くはなかったかなと。
もっとシナリオやキャラの掘り下げとか作りこんでほしかったのが正直なところ。