カルドセプト® リボルト
中央値: 72 Amazon点数: 3.5
スコアーボード
標準偏差 17.88 難易度 3.17 mk2レビュー数 12ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 3pt |
93pt
GOOD!
オリジナリティ5
「いただきストリート(交渉要素を省いたモノポリー)
+ギャザリングのどこが独創的なんだ?」
みたいな意見はあるでしょうが、現時点で類似ゲームがほぼ無い
→ゆえにこのジャンルを遊ぼうと思ったらこのシリーズを
遊ぶしかないし、今後この手のゲームが産まれたら
「要はカルドセプトです」となる筈なのでそれは極めて独創的な
創作物と言える……んじゃないかなぁ。
いたストは双六ですが、確率計算とゲーム展開の先読みに優れた人が
大体(あくまで大体)勝つように出来た運と実力のバランスが
程よく取れたゲームです。
ギャザリングはカードゲームですが、カード数とそのカードに依存した
個別のルールの組み合わせが膨大で、自分のプレイスタイル(戦法)を
無限に近い選択肢からカスタマイズ出来るこれまた運と実力の
バランスが取れたゲームです。
双方に共通している重要要素は「運や偶然(ダイス目やカードの引き)を
自らの創意工夫でコントロール下に置く事」で、運命に弄ばれる(命が運ばれる)
状況を運命を支配する(命を運ぶ)状況に作り変える、いわば人生における
実存の確立と相似形の営みにあります。
で、あるがゆえに「実力が運でひっくり返るのは理不尽。
一位になれない奴が一位を決める権利だけは持てる事があるのは理不尽」
と強く感じる人には向いてません(人生の不条理をゲームでまで……
みたいな意見は確かにその通りではあります)。
グラフィックス4
このゲームにおいてグラフィックスはいわば映画のBGMです。
決して前面に出ず、心地よく映像を補完し、そして観終わった後には
メインテーマ以外のメロディは潔く記憶から消える様な
そんな立ち位置にあります。
カードの絵師は多士済々で、ゲームマップ上のオブジェクトや背景グラフィック
も丁寧に作り込んでいますが、それを強くアピールする事はありません
(カード絵の観られるギャラリーモードは一応ありますが一応ある程度です。
マップ上の駒にあたるアバターやクリーチャーのデザイン、モーション
パターンは実に凝っていますが気づいてくれるのを待ってる状態です)。
熱中度5
個人的にネットやリアルの対人戦の熱中度5、
AI相手の熱中度2(後述しますが簡単に言うとAIは接待レベル+α)です。
前提として自分はこのゲームは対人ツールとして見ており、
それゆえの5となります。
満足感5
他のゲームで代替不能であり、対人戦で熱中度5をつけるくらいやりこんでる
ゲームであり、ネット対戦環境完備な状態で目立ったバグもなければ、
完成度に難もなく、さらに過去作からの致命的な改悪もない訳なので
満足感は振り切れてます。
難易度3
難易度は人によるというか、「ほぼ全てのポケモンのデータを覚えている小学生」
とかなら楽勝でしょうし、「他に応用の効かないルールや定石体系を覚えて、
それを試行錯誤する事に価値や喜びよりも疑問を見出してしまう大人」
には難易度∞というか、そもそも向いてないというか。
後、過去作を遊んだ人向けの特筆するべき変更点として、相手方の手札が
カード名のみ常時参照可能です。記憶力の衰えたロートルにも優しい仕様。
BAD/REQUEST
音楽4
ゲーム音楽界の名実揃った大御所格が続投しており、質は決して
低くないはずなんですが、過去作に比べるとこじんまりとまとまった印象です。
さすがにマンネリなのか予算の都合なのか……。
快適さ4
(BAD/REQUEST)
印象に残る不満点としては
・ネット対戦時の不慮の切断ペナルティが重い(一時間とかそれ以上の対戦不可)
しょうがないと言えばしょうがないのですが。
・カード絵のギャラリーが無いよりまし程度(隠しカードは登録されない等)
これダウンロードコンテンツで解禁待ちとかじゃないんですかね?
・試合結果のデータ記録が乏しい(リプレイとか無い。他にも手書きで
記録できる要素は手書きでしてねといわんばかりの簡素さ)
リプレイほしいっす。一時停止とか巻き戻しとかあったらもっと素敵。
・AIが敢えての(?)未完状態(戦闘時の結果計算とかは完璧にやってのけますが、
秘術等の評価能力が皆無なので、それらが出そろう物語後半になればなるほど
ストーリー敵がプレイヤー側のインフレについていけなくなり雑魚化する)
「対人戦してね」という開発側の意図でしょうか?
・「来た! なんでも麻雀勝負で解決しようとする麻雀漫画の悪い癖……。しかし、
この挑戦を受けなければ盛り上がりに欠けた展開になる(BY片山まさゆき)」
これまんまのストーリー。個人的にはストーリー三部作の内、第一部は大分
良かったです。敵AIもまだまだ強く、カードパワーもこちらが劣位にあり、
「今回のAIはここまで強くなったのか……」と感慨に浸りつつ、逃亡潜伏劇
をキャラに成りきって楽しんでいられました。
COMMENT
総評
対戦たのしい。なんで楽しいかというとくふうして結果が分かるから。
ダメだったら悲しい。勝ったらうれしい。勝てなくてもくふうがうまくいったら
たのしい。いっしょうけんめい考えてあいての考えることが分かったような
時がたのしい。みやぶったときもみやぶられたときもたのしい。
ひたいにいなずまが走ったみたいでわかりあえたきがするから。
つよいひとにまけるのがたのしい。つよいひとはつよいから
ぜったいにあきらめないからなんかすごくて毎回てれびの
しゅじんこうがピンチをなんとかしてしまうみたいになんとかしてしまうのが
すごい。自分もそんな強い人になりたくて自分よりもよわい人あいてに
うまくプレイできたらすごくたのしい。
感心してくれたかな。いやけがさして止めてしまうかな。
感心してつづけてくれていつかまたしあいできたらとてもとてもたのしい。
Amazonレビュー
レビュー者: 成 レビュー日: 2016-07-14今回とにかく展開が速いですね。ダイスが常時2こになってダイス運がいいとゴリゴリ周回しちゃいます。(3個振って1とか神ダイスくらって涙目にも)
ダウン状態から回復すれば通過後でなくても領地コマンド使えて、敵がほいほい移動侵略してくるので気が抜けません。
基本的にNPCは頭が悪いですが、クエストでは常に相手のほうが強いカードを持てる状態ですので、序盤を過ぎたあたりからは苦戦を強いられることになります。
一度相手のブックの様子を見てからそれにあわせたブック構成にする、同盟戦では同盟相手とのバランスを考えたブックにするなどの工夫で、クエストがクリア出来ないということはないかと思いますが、リボルトが始めてのカルドセプトの方や、運が悪い(汗)方でしたら投げ出してしまうことがないとはいえない難易度ではあると思います。
こちらも敵にガンガン勝てるようにブックを強化していきたいところですが、アンロックもあり、またカードパック購入用のポイントもけっこうたまり方が渋いので、サクサククエストをクリアして先に進めたい~というわけには行かない感じがあります。
若干ネガティブな意見を述べましたがしかし充分に楽しませていただいております。
今までだといまいちだったカードたちも結構いろいろ使えてブックの構成を考えるのが楽しいです。
新能力のクリーチャーたちが強力過ぎてびびりますが使いこなせたときは超楽しいです。
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GOOD!
※シリーズ作すべてプレイ済みでの感想のため、
シリーズ経験者向けのレビューになります。
・基本ルールの大幅改変
10年ぶりの完全新作というだけあって、旧作からルールが大幅に変更されています。
新能力も多数登場し、戦略の幅が増え今まで以上に個性あるブックが組めるようになりました。
また、移動侵略の重要性が上がったためゲーム中の緊張感が高まったのも個人的にはよかったです。
従来のおもしろさを損なわず、新鮮さも感じられるよううまくブラッシュアップされている、といった印象です。
・大量の新カード
ルール変更に伴い新たな能力を持つカードが大量に登場しています。
従来のカードも一部パラメータ調整が加えられているのでカード獲得の度に新鮮な驚きがありました。
全体的に強いカードが増え、使いどころのないカードが少なくなったと感じました。
・ゲーム中のテンポ改善
ルールだけでなく演出やインターフェースの変更によりゲーム自体のテンポが格段に良くなったため、1ゲームにかかる時間が大幅に短縮されました。
(捨てるカードを選択する際の確認などもなくなったので従来の操作に慣れてる方は要注意!)
・カード獲得方法の変更
従来のように、ゲーム終了後にマップや順位に応じた枚数のカードを獲得するのではなく、GPというお金のようなものを使ってカードショップからカードパックを購入するよう変更されました。
特定の種類のカードだけ入ったパックなども存在するため、自分のほしいカードを揃えやすくなったかと思います。
不要なカードの売却が簡単にできるようになっているのもよかったです。
BAD/REQUEST
・残念なメインストーリー
今回サブクエストも含めステージ数自体はかなり多いのですが、肝心のストーリーがかなり残念な出来となっております。
格別カルドセプトにストーリーの良さを求めている
わけではないのですが、戦闘に至る背景がいまいちなものが多すぎてモチベーションがわきませんでした。
サブクエストも特に続きが気になるような話でもないので、作業感がぬぐえませんでした。
・微妙なクリア後特典
クリア後に登場するクエストもこれまたステージ数自体はかなり多いですが、メインストーリーの設定と整合性が取れていなかったり、よくわからない理由で同じキャラクターと何度も戦わされたり、とにかく退屈でした。
前作のレベルアップステージはキャラクターの意外な一面が見れたり、限定カードが入手できたりと結構楽しめたのですが、一体どうしてこうなったのか…。
あと個人的にははギャラリーやサウンドトラックなどもほしかったです。
特に音楽は気に入ったものが多かったので残念でした。
・かわりばえしないブック編集画面
今回ルール変更にともない多数の新能力が追加されたためているのですが、ブック編集画面は従来通りのままで いまだに属性や種類などからカードの一覧を表示する機能しかありません。
そろそろ指定したパラメータや能力などで絞り込みをかけ、条件を満たすカードだけ表示するような機能をつけてほしいところです。
・対人戦におけるブリードカードの存在
今作にはパラメータや能力を自分好みに育てられるブリードカードなるものが登場します。
それ自体は面白い試みだと思うのですが、バランス崩壊の要因となりうるだけに対人戦で使えるかどうかは個別に設定できるようにしておいたほうが良かったように思います。
COMMENT
初代からのファンですが、10年ぶりの完全新作にふさわしい大満足の内容でした!
新しいルールやシステムは本当によく練られており、とても楽しめました。
ゲームのグラフィックや演出以外のことで感動したのは本当に久しぶりです。
ダイス運やカード運を乗り越えて逆転したときの喜びは他のゲームではなかなか
味わえないものがあります。
初代の時点で既に完成されたゲームという印象でしたが、今回の大幅な変更をみて
まだまだ先が楽しみなゲームだと感じました。