シリーズプレイ済み。およそ25時間でクリア。

これをプレイしようと思ってる方はシリーズプレイ済みだと思います。しかし、過去作全然覚えてないし・・・という方いらっしゃると思います。
おさらいしておくべき点は以下の点くらいです。（以下過去作ネタバレあります）

9時間9人9扉→茜と淳平は幼馴染で形態形成場にアクセスできる。
善人シボウデス→シグマとファイは意識を過去や未来の自分に飛ばせる。悲惨な未来を変えるために今作の舞台に意識を未来から飛ばしてきた。ルナという今作のダイアナという登場人物に似た人がいる。

これだけ予備知識があれば大丈夫だと思います。
過去2作でゼロが誰だったかとか忘れてても支障ありません。
＜良かった点＞
・とりあえず完結してくれたこと。

・過去作でもプレイヤーをアッと言わせる仕掛けがありましたが、今作が一番驚かされました（目新たしさはありませんが）。善人シボウデスが個人的に想定内の仕掛けであり拍子抜け、唯一驚いた老婆＝茜というのも言わばヒント無しのアンフェアな物でしたが、今作は若干のヒントもあり良かったです。

＜悪かった点＞
・シネマパート
　過去作では会話はボタンでスキップできたため、私のようにせっかちな人間は、ボイスを聞かずにテキストを読み、次に進めるということをしてました。
しかし、今作は初見時は全ての会話（シネマパート）はボタンスキップ出来ません。自動再生です。また、3つの視点で進める今作ですが、同じようなセリフのシチュエーションもあるのですが、当然そこも飛ばせません。これはなかなかのストレスでした。
あと、声と口パクが微妙にずれているのも少し気になりました。

・メモ帳
　とにかく感度が悪いです。例えば普通にAという字をタッチペンで書こうと思ってもまともに書けません。さらにメモ出来るのも2画面分のみと前作と変わりなしですが、今作はパスワードを最低6つ覚える必要があり、また、各脱出パートでも結構メモしたりするので２画面分では足りません。
文字の書きにくさもあり、素直に紙とペンでプレイしました。

・登場人物たちは90分活動したら薬によってその90分の記憶を消去されてしまう設定があります。なのでプレイ前は「なるほど、プレイヤーは覚えているのに登場人物は忘れているからどうやってこっちが知り得た情報を思い出させるのか重要なのかな」とか思っていましたが、全くそんなことありませんでた。むしろこの設定必要だったのでしょうか？

・本作のゲームは色んな場面を時系列がバラバラで進めることになります。なので「ここがあそこに繋がっていたのか！」という期待もしましたが、あまりそのような印象はありませんでた。

＜感想＞
　一通りクリアした後最初に思ったことは「これで終わり？」でした。茜と淳平のその後やカルロスの◯はどうなったの？とか☓☓の罪はどうなんのさ！とか疑問がいつくか残りました。が、クリア後Fileを見たらちゃんと描かれていました。これが無ければ☆2でした。できれば映像でちゃんと作って欲しかったですが無いよりマシでしょう。
　悪かった点が目立ちますが、シリーズ経験者ならやらずにはいられないでしょう。もう少し安くなってからプレイすることをオススメします。