ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D
中央値: 71 Amazon点数: 4.1
スコアーボード
標準偏差 16.31 難易度 3.33 mk2レビュー数 6ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 3pt | 4pt | 5pt | 4pt | 4pt |
85pt
GOOD!
オリジナリティ:
月が落ちてくる明確なゲームオーバーが迫っている世界観の中で3日という短い時間を繰り返すという体験は新鮮で、街や町人の様子が徐々に変わっていく雰囲気作りがよくできている。
街の人間だけでなく、3日の中で様々な依頼をこなしながら徐々に進める範囲を広げていく時間管理は他のゼルダでは味わえない難しさを演出している。
熱中度:
次明らかにここに行けそうだなぁと思う場所に行けそうなフラグが立った時などそこまで行くか、と辞め時が見つからなくなってしまいがちになる。ただ、割と日にちをリセットするタイミングで終わることもできるので気持ちよく進めることはできる。
快適さ:
64のオリジナルと比べてになるが、フラグ管理が重要な今作において団員手帳の機能が強化され、n日目のいついつにこんなことがあると一覧で出てくるためヒント機能にもなるし忘れることが予防できるので攻略サイトとか無しでもスムーズに進めるようになったと思う。
また、時間を戻してセーブでなくふくろう(ワープポイント)でセーブになったため、全体としての快適さは上がったと思う。
BAD/REQUEST
音楽、グラフィック:
なんとなく不気味な雰囲気はうまくできているが3D機能はあんまり効果がなく特筆していいと上げるものではない(悪くもないが、ゲームの出来からすると相対的に評価の低くなる部分)
難易度:
何度も言うように、フラグ管理が非常に重要なゲームでありこの段階で難しさが高いと思う。
ダンジョンに入るまでに詰まって時間がかかり、ダンジョン攻略中でも遠慮なく制限時間はやってくるしそうなってしまったら初日からもう一度となることは少しイラッとしたりする。
ダンジョン自体も難しく、かなり迷うことが多いと思う(個人的にロックビルの神殿は天地が逆転する仕掛けということもありすごく悩んだ)
ということで、ゲームがあまり得意ではないという人には勧められないのがBADかなと思う
COMMENT
特徴的な雰囲気を持ちシリーズでも随一の自由度と難易度だと思う。
町人の3日間での様子の移り変わりなどダンジョン以外の部分も隙がないように作られており1つの世界が上手く描かれているなと思う。
ゲーム全体としては、難易度がどの要素をとっても高い中でじわじわ進んでいく感じが他にはない面白さとなっている。
ゼルダ初心者には全くお勧めできないが慣れてきた当たりでぜひ遊んでほしい名作
Amazonレビュー
レビュー者: Amazon カスタマー レビュー日: 2017-05-07その頃を思い出せました。64では操作しずらかった部分は改善されており、気持ちよくプレーできる仕様だと思います。ただ操作性を意識してなのかゾーラの泳ぎが変わっていたのが残念。トビウオごっこしてずっと遊んでるのが楽しいのに...
基本的には、満足なんですが欲を言えば、新しい要素を釣り堀以外に欲しかった気がします。
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GOOD!
・リメイク元が名作である
アクションRPG「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」はゼルダの伝説シリーズの「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の続編であり、パラレルワールドと時間遡行ネタをモチーフにした名作です。「時のオカリナ」と比較するとダンジョン成分を減らしサブイベントやミニゲームに重きを置いています。どこか懐かしい異世界タルミナを舞台に終わらない3日間の冒険を楽しみましょう。時のオカリナを遊んでいなくても十分に楽しめますが、先に遊んでおくと前作ネタもわかりますし人々の違いに驚くでしょう。
・リメイク元の世界観や雰囲気を失わないでいる
タルミナはムジュラの仮面の悪意により3日後に避けられない滅亡が約束された世界であり、その事実は町の個性的な人々の行動に影を落としています。また町の外のデクナッツやゴロン達などの地域もそれぞれの脅威に直面しています。そんな精神的に暗い世界(リメイク元より大分画面が明るいですが)をどう動くかは特異点のあなた次第です。世界を救い友を探すという目標はあってもそこまでの寄り道は実に魅力的。勇者の仕事は悪を倒すだけではないはずです。ここら辺の良さは忠実に移植されています。
・ゼルダシリーズ特有の謎解きやお面システム、イベントが魅力的である
謎解きは言うまでもないとして今作の最大の特徴はお面システムにあります。主人公のリンクはお面をかぶることで他の誰かとして人々に扱われ、特に仮面を被った場合は人間ではない他の種族として行動できます。アクションもより多彩になっており、時間を操作する力(とあなたの思考力)と合わせてメタ的な視点で数々の問題を解決しましょう。
・新システムやマップの改変の多くはプレイヤーにとって有益である
ボンバーズ団員手帳というアイテムはゲーム中の主要イベントの情報全てを網羅した(リメイク前以上の)ぶっ壊れ道具です。面倒なフラグ管理はこれで万全です。マップ画面も改善され見やすくなっています。前作3D版でもあったシーカーストーンは「ゲームの攻略を画像と動画で説明する」という完全な禁じ手です。課題だった楽器の演奏は楽譜を見ながら演奏できるようになりました。これらの新要素はゼルダ初心者の人へのハードルを大きく下げています。
・任意セーブポイントの設置
これでどこでも安心して死ねますね!というのは冗談ですが初心者救済としては十分な数のセーブポイントが世界中に存在します。携帯機特有のセーブ忘れ事故も防げます。
・携帯機で遊べるのでいつでもどこでも遊べる、また一時休止できる
3Dの立体画面で目が疲れた場合でも即座にスリープできます。テレビでゼルダシリーズを遊んだ人ならこの有難みがわかると思います。
BAD/REQUEST
・時間がループすることでイベントや謎解きもある程度リセットされる
これはゲームのシナリオの根幹に絡む問題です。一般的なRPGや多くのゼルダ作品と異なり時間ループで消費アイテムやダンジョンの仕掛け、サブイベントフラグの多くがリセットされます。このゲームは消費アイテム集めなど同じ作業を何回も行うことが多いので繰り返しに耐えられない人には致命的に向きません。
・ニンテンドー64のゲームのリメイクでありボリュームには限界がある
プレイ時間の多くは謎解きに費やされる上、時のオカリナ3Dと異なり周回時のやり込み要素などは存在しません。攻略情報を参照しながらのプレイだと最終プレイ時間はポケモン等より短くなると思います。またリメイク元をプレイした記憶が色濃く残っている人だと効率性を重視してしまうと疑似早解きプレイになってしまいます。
・改良を加えたはずの部分が逆に不便・遊びづらくなっている所がいくつかある
今作で物議を醸した一番大きな問題がこれです。具体的には「時の歌強制セーブの廃止」「時間リミットを延長する時の逆さ歌の弱体化」「ボスの撃破方法の変更及びそれに伴う難易度上昇、鬼神の仮面の弱体化」「弓等の従来の方法での操作速度の低下」「ゾーラ状態での操作の変化」です。
これらの変更の最大の問題点は「既プレイヤーの一部にとって改変の必要が無いと感じられる」部分が改変されたことです。個人差があるといえこれらの改変に疑問を呈する人は少なくありません。攻略法を知らない状態でのとあるボス戦は苦行です。
・易しくなったとはいえ謎解きの難易度がそこそこある、あるいは人によっては易しすぎる
・前作の世界ハイラルより狭い、ダンジョンも少ない、サブイベントが多すぎる
・情報量に対してプレイ画面が小さい
・ダンジョンからシーカーストーンが遠い
ここら辺は人によりけりの悩みだと思います。死んで覚える、というプレイを要求される場面も少なからずあります。とりあえずお助けのシーカーストーンと攻略情報は詰まるまで封印しましょう。セーブで詰むことはまずないのでこまめなセーブも忘れずに。
・致命的ではないバグが散見される、またフリーズの報告もある
一応フォローすると発見されているバグの殆どはプレイヤーにとって無害あるいは有益です。またフリーズは正常な稼働の範囲内ではほぼ発生しません。
COMMENT
私は64版を60時間かけて2周、wiiのバーチャルコンソール版を35時間かけて1.5周、本作を30時間かけて1周しています。今作がこの時間でクリアできたのは謎解きをほぼ全部覚えていたのが大きいです。また前作「時のオカリナ」も原作と3D版を相当時間遊んでいます。他のゼルダ作品としては、風のタクトGC版は既プレイです。
リメイク元はアイテムを想定されていない方法で使うことでショートカットできる場面が多かったのですが、今作では抜け穴を潰す代わりに全体的な難易度が下がったので少し万人向けになった感じがします。今から始めて遊ぶ人には特にお勧めです。
この作品は多かれ少なかれお使いプレイが要求されるというRPGの本質的な問題を世界観にうまく落とし込んだ傑作です。ゲームというのは自分ではない他の誰かになる遊びですが、これはリンクが「人間のリンク」という肩書きを外して他の誰かになる二重の遊びなのです。時のオカリナを始めとした他のゼルダ作品に比べやや人を選びますがハマる人はどっぷりハマる、かなり濃厚な一品。そこそこ頭を使うのでサクサク進む印象は無いですが時間泥棒と呼べるぐらいには楽しく長く遊べるでしょう。やり込んで慣れたら慣れたでRTAの真似事なども面白いかもしれません。