いかもの探偵 -IKATAN-
中央値: 43 Amazon点数: 3.3
スコアーボード
標準偏差 12.89 難易度 1.25 mk2レビュー数 4ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 1pt |
62pt
GOOD!
・キーワードを集めて推理するという分かりやすい推理システム。
マップを移動しながら情報収集をして、訊き出した情報の中からキーワードを取得してそれを元に推理を進めていきます。
キーワードの取得もボタン一つで出来ますので、操作も簡単。
推理パートも集めたキーワードからヒロインの質問に答えるだけのシンプルなシステムですので、この手のゲームに不慣れな方でも取っ付きやすいかと思います。
・イベント毎に表示されるグラフィックが綺麗。
アドベンチャーゲームの肝である一枚絵はアニメのセル画の様な質感で、なかなか綺麗だなと思いました。
・ちょっとしたやり込み要素も…。
キーワードの収集やおまけシナリオの解禁など、コンプリート欲をくすぐられるやり込み要素も収録されています。
キーワードを集めるにつれて解禁していく用語集はネタの宝庫です(笑)
・タッチペンでも十字キー+ボタンでも操作が可能です。
操作面は概ね良好で、十字キー+ボタンを使用して寝転がりながらでも操作出来るのが嬉しかったです。
キーレスポンスも反応が良く、ストレスを感じさせませんでした。
BAD/REQUEST
・オーソドックスなテキストアドベンチャーなのに、肝心のシナリオ部分がイマイチ…。
いかものという名の通り、下らなくて馬鹿馬鹿しい内容のシナリオばかりなのですが、一本のシナリオに無駄な部分が付き過ぎてくどくなってしまっている感じがします。
素材は面白いものが多かったので、無駄な部分を省いて内容をもっと煮詰められたら、もっと面白く出来たと思うのですが…。
・一本一本のシナリオが短い。
一話につきおよそ一時間×四話は幾ら何でも短過ぎると思います。
このボリュームなら、もう二?三話は必要であったのではないでしょうか。
・セーブ・ロード等のシステム周りが少々不親切。
バックログがなくテキストが読み返せない上、スキップの速度も遅かったので、収集要素のコンプリートを目指しての周回プレイの際に少し不便さを感じました。
いつでもセーブ・ロードが出来ない点もマイナス要素の一つだと思います。
COMMENT
シナリオを、TVアニメ「おねがいマイメロディ」の脚本を手掛ける山野辺一記氏、キャラクターデザインはライトノベル「ブギーポップは笑わない」のイラスト等で有名な緒方剛志氏が担当されていると知って購入しました。
先のBAD/REQUESTにも挙げましたが、山野辺氏の持っているセンスがシナリオにあまり活かされていなかったのが残念です。
「おねがいマイメロディ」の様な展開を期待していたのですが…。
ゲームの内容自体は、本編もオマケも非常にコンパクト、テキストをしっかり読んでいれば行き詰ってしまう事もありませんので、時間に余裕のない方や推理物のアドベンチャーゲーム初心者の方にお勧めします。
改善して欲しい点も多く書かせて頂きましたし、粗が目立つタイトルであるのは確かなのですが、どこかシュールで良い意味でズレた面白さのあるタイトルですので、店頭でパッケージを見てピンと来たら是非手に取って頂きたいと思います。
人を選ぶ内容ではあるのですが、ツボにハマれば楽しめます。
せっかく人気のあるイラストレーターさんを起用しているのにキャラクターの魅力を引き出し切れていませんでしたし、シナリオの作り込みが甘かった様に思いますので、シナリオ面を強化してシステム周りの不満点を改善した続編の発売を期待します。
Amazonレビュー
レビュー者: ビジュ・ウィル レビュー日: 2008-11-15もしも内容が濃くて、あるいはセンスの良さを感じさせる推理・探偵ゲームをお探しならばΣハーモニクスや魔人探偵脳噛ネウロの方がずっと楽しいです。「いかもの」っていう聞きなれない単語が妙に気になって釣られてしまいましたが、正直微妙っす。
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GOOD!
・難易度とボリューム
「キーワードを集め、(ある意味答えのわかるような)馬鹿馬鹿しい事件を解決に導く」というコンセプトだが、時間制限はあるとは言えどキーワードを手当たり次第に集めれば答えは自ずと見つかり、話をちゃんと理解していれば中間報告や犯人の告発などは無理なく答えられるので攻略自体は簡単。
ボリューム自体も4話構成の為全クリアするだけなら4時間程度で終わるので、「忙しいが何かゲームをクリアしたい、だけどボリュームのあるゲームは勘弁して欲しい」という方には良いのだろう。
・タッチペンの使用を前提とした作りになっていない所
NDSのアドベンチャーゲームといえば大抵はタッチペンの使用を前提とした作りになっている事が多いが、室内調査などでも十字キーで動かす事ができたり、キーワード集めもボタン一つでOKだったりとタッチペンを使わずとも重要な行動が出来るのは評価できるといえる。
BAD/REQUEST
・とにかく無駄な部分が多すぎる
全4話で4時間程度のボリュームなのにどこに無駄な部分が?とお思いかもしれないが、その割には容量稼ぎとも見られる無駄な部分が多く目に付いた。
まずはシナリオクリアで見られるおまけシナリオだが、1分程度の長さの癖に16もあり、そして本編に比べると全然面白くないのが困りもの。
また「いかぺでぃあ」も、シナリオライターの知識のひけらかしなら心底要らない(これは用語集のあるエロゲーやギャルゲーのシナリオライターの陥りやすいトラップだが、容量の少ないDSでこれをやったら致命的だろう)。
そして主人公が初女装するシーンでタッチペンなどで気になる部分を触る事ができるが、何が悲しくて男を触らねばならないのか(そしてわざとらしく艶かしいアクションを取るのも不快である事も含め)わからないし、受けを狙ってかネット上での使い古されたギャグ(例えばラ●ュタとか金●一少年の●件簿とか)を繰り返すのも空回りを通り越えただ白けるだけである。
そうした無駄な部分を削り落とし、テキスト自体をもっと洗練させるか1?2本事件を増量させた方が満足できたのではないか?
・後、システム回りとか
文字切り変えの効果音が妙に大きく、音楽がそれに反して小さいので音楽が妙に印象に残らなかったり(コンフィグなんて洒落た機能はありません)、スキップがYボタンを押しっぱなしでないと機能しなかったり、バックログがなかったり、セーブ・ロードが市内マップでないとできなかったり(大学、病院内などから始まるシーンでは一度外に出ないとセーブができない)、話自体が短くても話のシーンの区切りが多すぎて妙に鬱陶しかったりと、細かい所で配慮の行き届かないシステム回りが妙に気に障った。
COMMENT
「いかもの」と呼ばれる「くだらなく大した事件にもならない」ものを大真面目に捜査していくというコンセプトは見るものはあれど、ボリュームに反した無駄な部分やシステム回りの配慮の足りなさが仇となり、ゲームの出来自体が「いかもの」としての領域を抜け出せなかったのも皮肉な話ではある。
せめてシナリオに確信犯的な「馬鹿らしさ」を盛り込んで御馬鹿な話に徹するなり、システム回りをもう少し配慮の効くものにしてプレイしやすくしたりすればまだ「いかもの」の領域から抜け出せたかもしれないが…