偽りの輪舞曲
中央値: 69 Amazon点数: 3.8
スコアーボード
標準偏差 10.6 難易度 3.13 mk2レビュー数 23ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 0pt | 3pt | 5pt | 5pt | 0pt | 4pt |
71pt
GOOD!
・ルートマニューバシステム
敵を通り過ぎて攻撃するという斬新なシステム。
従来のSRPGは(1vs1)×nみたいな個人戦がたくさんあるような状態でしたが、
このシステムだと「軍」で戦えます。
攻めるときというよりは守るときの方がこのシステムのよさが出てくると思います。
通過する事の出来ない特性を持ったキャラが数人おり、将棋のようでとても面白いです。
一歩間違ったら即効袋叩きにされて死ぬバランスも
ヌルヌルSRPGばっかり出てたのでしばらくぶりに手ごたえがあります。
・LCの概念
目立ちゲージみたいなもので、高いと狙われやすくなるという単純なものです。
ルートマニューバシステムと相成って戦闘時いろいろ工夫できます。
・パシリシステム
仲間が増えても出撃枠の関係で全然嬉しくなかったSRPGと違い
増えれば単純に嬉しいです。
また、パシリにだすことで強力な能力を身につけてくるやつもいるのでなかなかよく出来ていると思います。
・ステージ数
58くらいあります。多分60あると思います。多いです。
クリア評価というのがステージごとに出て、それによってアイテムがもらえたりするので
早解きに燃える訳ですが、これだけ多いとやり応えがあります。
シナリオも分岐したりなかなかあきさせないつくりになっています。
セーブデータは2つ。ちょっと足りないような気がしますが1つよりはましなので良い所に。
ゲームバランスはユニットを丸くするよりも全員尖らせてバランスを取っている感じです。
相性が悪いと瞬く間に瞬殺されます。まあ某ゲームのソードマスターのように
乱数で必殺技でて即死!というよりは、ここで一歩余分に進んだからゲームオーバー!
見たいなバランスです。自分がミスらなければあまり死にません。(まあ反撃、クリティカルという不確定要素もありますが相当確率が低く設定されているようです。)
ユニットの個性が出ていて思い入れさえあれば
誰を使っても何とかクリアできる構成になっています。
その他いろいろ非常にシステムは練られています。
新作でここまで完成度が高いというのは驚きです。
BAD/REQUEST
・グラフィック
戦闘に入った瞬間思わず爆笑するほどのグラフィックです。ここまでいくとシュール。
馬は愛にあふれていますが(全キャラ使いまわしですが)、
人間の挙動がホバー移動です。反重力という言葉が思わず浮かびます。
一応悪いところに入れてますがここまでくると一週回って味があります。
・快適さ
これはひどいです。全体的にひどい。全ゲーム中1,2を争うくらいひどいです。
戦闘時敵のルートマニューバをスキップできなかったり、
連続HIT時ダメージ総数が表示されなかったり、
敵のスキルのレベルがわからなかったり(射程に関わってくる)
そもそも敵の遠距離攻撃の射程がわからなかったりします。(死んで覚えろといわれればそれまでですが。)
戦闘以外の面に関しては、アクセサリーが売れないのでアイテム画面がどんどん見辛くなっていくし、
パシリは一度戦闘に出ないとキャンセルできない、しかもキャンセルするときは全員一度、
ステータス画面もひたすら見にくい。何故LRを使わないんだ!と。
素人でも簡単に改善できそうな(実際改造でこのソフトは非常に快適になるそうです)
問題点が多々あります。
あとシナリオでの重要な会話がほとんど隣接会話になっているので、
特定のユニットしか使わない人にはシナリオが非常に淡白になるかと思います。
まあ2週目に新たな発見が味わえたりするので一概に悪いところとはいえませんが……
COMMENT
「今すぐ私を開発スタッフに入れてくれ!五倍快適にしてみせる!」
何様だと思うかもしれませんが本当にこのソフトは簡単に解決できる問題が多すぎます。
ステータス画面中LRでキャラ切り替え、アクセサリ欄を項目別にする、パシリの個別キャンセル、
敵戦闘シーンのカットのonoffをオプションで選択。これだけで自信を持って人に勧められるゲームになります。
それ以外のゲーム内容は最高です。SRPGがやりたい方は買ったほうがいいです。
Amazonレビュー
レビュー者: Nezu レビュー日: 2012-01-27絵柄が可愛らしいので一見ライトユーザー向きかと思いきやとんでもない!非常に歯ごたえのあるゲームバランスである程度このジャンルのゲームをプレイしてる人でも楽勝!とは言えないと思います。と言うのもよくあるオーソドックスなSRPGとシステムが大分違うのが一番の大きな理由ですが。このゲームが一番他のSRPGと違うのはルートマニューバ・システムと言う攻撃方法にあり、これは通常のSRPGは攻撃する場合敵に隣接して攻撃しますが、それに対してルートマニューバ・システムは攻撃したい場合、相手を通過しながら行うことです。なので敵が移動範囲内に複数いる場合一度の移動で複数の敵を攻撃することが出来ます。しかし、ウラを返せば敵を通過出来ると言う事は、味方を囲って守ると言う方法が使えないことになります。当然、敵も同じシステムで攻撃してきますから、従来のSRPGのように飛び道具持ちを味方で囲ってやられないようにしたり、防御力の高い壁キャラを敵の目の前に配置して敵の移動範囲を狭めるなどの策も取れません。なので敵との距離感が非常に大事になります。他には、行動が攻撃する・移動する・アイテムを使う・スキルを使うのどれか一つを行うと行動終了になるためよく考えて動く必要があります。
中断セーブはありますが、再開する度に以前のデータは削除されてしまうのでボスに攻撃を仕掛ける前にセーブをして、失敗したらロードすれば良いやと言う安易な方法が取れないのもまた難易度を高くしている理由でしょう。リトライ機能があるので一応簡単にレベルあげは出来ますが、レベルをあげたところで劇的に有利になったりはしません(敵とのLv差が20とかあれば別かもしれませんが)。さらに、死んでしまったキャラクターはペナルティーが加算されて次の出撃からは能力が下がった状態での参戦になるので、誰かの犠牲と引き換えに簡単にクリア出来る方法を選ぶと後々苦労することになります。死んだキャラは次の出撃で無事に生きて帰って来られればペナルティが解除されます。たまに簡単なステージもあるのでそこで死んだキャラを生き帰せれば良いですが、時には難しい面が続く場合もあるので出来れば全員生きて帰ってこれるようにしましょう。一部のキャラは死んだ場合のペナルティを低くするスキルを持ってるものもいますのでそれをセットしておけばかなり緩和されます。
ステージによってはいきなり四方を敵に囲まれた状態でスタートしたりするところもあり、魔術師などは一発でも喰らったら死んでしまう貧弱さなので「これムリだろ」とパッと見では思いがちですが、何度も繰り返しプレイすることで敵がどのタイミングで動き出すかや、どのように配置したら襲ってこないかなどが分かるようになるので簡単に投げ出さずに是非頑張ってプレイしてみてください。実際自分も特定のステージで20回近くやりなおしたりもしました。
シナリオは途中で分岐があるので2週は楽しめると思います。2週目からは取得したスキルやアイテム、お金は引き継ぎますので大分楽になります。
誰が仲間にいるかで結構戦い方が変わると思います。個人的には弓使いがいないと結構キツくなると感じました。
このゲームをプレイする人に言えることは、従来のSRPGとは違った戦略が必要になることと、常に2手程先を読んで動くようにしましょう。ぬるゲーは飽きたという方、是非プレイしてみてください。きっとご満足頂けるかと思います。
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GOOD!
【グラフィック】
・今となっては懐かしいドット絵。古臭さはあるが、キャラやクラスごとにほぼ別物なのには感心した。
武器や馬の装飾など細かいところも描きかえてあった。
色変えや3Dのモデルチェンジなどと比べるとドット絵の見た目の変更は手間がかかるので、今時珍しい。
【操作系、システム】
・通り抜けて複数攻撃ができるマニューバーは操作も移動も快適でした(演出さえ発生しなければ)。
タッチペンでなくとも問題なく遊べるのはよかったです。
【バランス】
・コツがわかるまで結構死にます。しかし、ノーリスクの撤退や強い救済キャラが用意されているので詰む事はないです。
何度も何度もやり直して自分なりの戦略で難関マップを越したときは素直に嬉しいです。
やる気をかきたてるレベルの難易度とマップの長さや数は絶妙でした。
・多少弱いキャラでもパシリシステムの武器強化クエストや修行である程度は活躍できるようになります。
・それぞれユニットごとに役目が非常にはっきりしています。
バランスの良い騎馬兵。頑丈な足止め役。破壊力の高い魔法キャラは戦略的兵器等。
自分で好きなキャラを選んだり編成していくと、その組み合わせしだいで難度や攻略の仕方が大きく変わっていきます。
【キャラクター、シナリオ等】
かっこいいキャラから可愛いキャラまで幅広く揃っています。
中には会話内容で思わずニヤニヤしたり掛け合いが楽しみになるようなキャラまで居ます。
死にやすい魔法キャラを使って範囲魔法で大勢の敵を消滅させた時は爽快です。
シナリオについては、本編はあっさり気味ですが隣接イベントの掛け合いが多いです。
BAD/REQUEST
【グラフィック】
・細かいところですが、マップの待機絵が棒立ちでシュールです。移動した際も歩かず瞬間移動します。
また、マニューバー演出の内容もあっさりしすぎです。
ホバー移動>攻撃>ホバー移動…
さすがに終始これでは何度も見るのは辛いところです。
クリティカルの演出やカットイン演出などが欲しいです。
・背景も、使い回しが目に付きました。
【操作系、システム】
・操作そのものは快適なマニューバーですが、敵のターンの移動の演出が無駄に長いのが問題です。
また、応援スキルが無くてもキャラの上を通過するだけで演出が作動するので、次第にボタン連打が基本になってきます。
・マニューバーの演出OFFの設定が無いし、演出スキップの際もダメージが分からなくなってしまうのも不親切です。
・マップ上でキャラのソートが無い。
・キャラの詳細画面でLRボタンで次の項目やキャラに飛べない。
・敵のスキルレベルや遠距離攻撃の範囲がわからない。この二つもなぜ実装していないのか謎です。
【バランス】
・一部のキャラが抜きん出て強いです。このキャラを使うかどうかで難易度が全く別物になってしまいます。
しかもそのキャラが序盤で入ってきてしまいます。
対して、打たれ弱すぎたり攻撃力が低すぎてどう鍛えても戦力にならないキャラも存在します。
基本的に各ユニットの上位キャラと下位キャラでは修行やアイテムでも覆せない程、強さの差が激しいです。
【音楽】
曲自体がどうこうというより、進撃中頻繁に画面が変わり、その度に曲の冒頭からはじまるのは地味にストレスが溜まります。
じっくり音楽を聴く機会も演出もないので、その分音楽の印象も薄くなります。
COMMENT
楽しいかどうかで判断すると、基本的には面白かったです。
今回は全体的な面白さが不親切な箇所を上回った感じです。
人によっては操作性の不親切さや演出スキップのストレスから長時間は我慢できないかもしれません。
多少の不親切を気にせず難度の高いゲームに挑戦したり、キャラ育成をするのが好きな方なら2周40時間くらいはハマれるでしょう。
「細かい操作性の問題」や「グラフィックの力を入れる箇所や演出などの問題」を解決していれば、間違いなくSRPGの新しい名作の部類に入っていたと思います。