GOOD!

・シナリオ
最初に起こる殺人事件から、学校の怪談話、15年前の殺人事件がうまく絡み合います。重要人物たちも複雑に絡みますが、しっかり回収されます。人間ドラマも垣間見える悲しい話は今でも十分に通用しますね。

・クライマックス
個人的にこのゲームはここに尽きます。当時から鳥肌もんでしたが、今わかってやってもドキッとさせてくれます。ラストの演出はミステリーAVGの中でこのファミコン探偵倶楽部1・2が圧倒的ですね。ただ前作同様に最後に普通の選択肢を選んでからエンディングまでただ見てるだけなのは残念でした。

・前作同様に限定されている「ばしょいどう」と、改善されたテキストの繰り返し
前作同様に基本的に移動できる場所が2～3箇所ぐらいしかなく、一時的に「ばしょいどう」が消え閉じ込められた状態で選択肢のみに集中できる箇所も多くてよいです。
また、同じ事を聞いても同じテキストを繰り返すことがほとんどなくなりました。しかも「・・・・・・」だけで終わることも多かったのでストレスは減りました。

BAD/REQUEST

・展開
前編終了まで大きな展開がありません。後編からはちょくちょく起こりますが、前作みたいに盛り上がるシーンは少ないです。ラストも急にクライマックスシーンになる感じでした。このVCには関係ないですが、当時は前編を終わらせて「こんだけで終わりぃ!?」と思って萎えた人も多いのでは。

・あたりのひと
ミステリーAVGの基本は聞き込みですが、今作はクリア必須の聞き込みがただの生徒やただの通行人などグラフィック表示されない「あたりのひと」があまりに多すぎます。普通あーゆーのは少しだけでしょと。詰まった場合は基本的にロクなことを言わないあたりのひとにも総当たりしなければいけないのはストレスでした。

・BGM
これは前作より大幅にダウン。印象に残る曲もほとんどないと思ったら単純に作曲者が違うみたいですね。ミステリーAVGは詰まりながらになることが多いので、印象に残る良曲で形成して欲しいものです。

COMMENT

1・2を続けてプレイしたので両ゲームの比較が多いですが、個人的にはこの2はだいぶ劣りました。こちらだけSFC版が出てるのも何故？と言いたい(笑)シナリオ自体はよく出来ているんですが、展開のぬるさが一番気になりました。人が死にゃー良いってもんでもないですが、事件が次々と起こる方がワクワクドキドキしますね。
ミステリーAVGが好きな人はこの2だけプレイするより1・2共にプレイすることをオススメします。時間軸的には2→1の順なのでそれでやっても面白いかも。この2も絶対にネタバレを見ずに進めて下さい。ファミコン屈指のラストの演出は必見ですよ。