ゼルダの伝説 夢幻の砂時計
タイトル概要
中央値: 77 Amazon点数: 4.2
スコアーボード
標準偏差 15.68 難易度 1.82 mk2レビュー数 112ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)
355人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
333人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 1pt |
総合点
78pt
78pt
GOOD!
私はディスクシステム以来のプレーになります。
ほかの方の言うような前作をプレーしていないのでそれとの比較は出来ませんが、これ単体として評価すれば、すばらしい出来だと思います。
携帯してちょこちょこプレーするのにもってこいの出来です。
私は腰を据えてじっくりプレーするようなものをDSに求めていませんので、このぐらいの難易度でちょうどいいと思います。
BAD/REQUEST
良いところとかぶりますが、じっくり腰を据えて、難易度の高いものを攻略していくことに喜びを感じる人には少し物足りないだろうとも思います。
でも、そういうことはDSには私は求めていないので私にとっては悪いことではありません。
COMMENT
ほかの方がそれほどまでにすばらしいという64版をやってみたくなりました。
[
問題報告 ]
Amazonレビュー
レビュー者: ajisio レビュー日: 2016-08-02
DSのゲームなのに据え置きレベルで作りこまれています。
ただ、すべての操作がタッチペン操作なので人を選ぶかも。
ただ、すべての操作がタッチペン操作なので人を選ぶかも。
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GOOD!
シリーズ中では、Wii版『トワイライトプリンセス』と本作の前日談にあたる『風のタクト』をプレイ済みである。
・タッチペン操作。「ペンアクションアドベンチャー」を名乗って発売された本作、そのジャンル名は伊達ではなく、タッチペンというデバイスを見事に『ゼルダ』へ取り込んでいる。私のように、アクションゲーム、特に2D物を大の苦手とする人間でも、望むがままにリンクを操って作品世界に没入することができた(ただし「悪い所」も参照)。タッチし続けると画面が見やすいようにメニュー等のアイコンが消えるなど、細かい部分での配慮も好ましい。
・海王の神殿。本作においてもっとも特徴的なダンジョン。倒せない敵から隠れながら進むというステルス要素に加え、神殿内部では時間制限が課され、さらに一度解いた仕掛けや倒した敵も出入りするたびに復活してしまうという、なかなかに厳しい場所だ。ゲームを進めるにはこの神殿に何度も、そしてその度ごとに深く潜らなければならない。求められるのは入念な調査に基づく計画立案、そして慎重かつ大胆な行動だ。この「つらいんだけど面白い」緊張感は、一度味わうと癖になる。とはいえ単に過酷なだけではなく、敵から見つからず時間も経過しない聖域や、地下6階で出現する中継ポイント、アイテムの入手にともなうショートカット、そして最後の最後で「逆襲」が可能になることなど、プレイヤーを疲弊させない工夫が施されている点にも注目したい。そして、死ぬ思いをして神殿深部で入手した海図を手に、青空の下新たな海域へ船出する瞬間、これが最高に気持ちいい。この「緊張と解放」の繰り返しが、ゲームに見事な躍動感を与えている。
・グラフィック。『風のタクト』と同じトゥーンシェーディングによる「猫目リンク」の絵柄が、必ずしも高いとはいえないDSのグラフィック性能をうまく補って、『トワイライトプリンセス』のリアル路線とは一線を画す、コミカルでいきいきとした世界観を描き出していた。キャラクターの細かい仕草にまでこだわりを感じさせるイベントシーンも印象的。その一方でボス戦闘などでは、二画面を駆使した迫力ある演出でプレイヤーの度肝を抜いてくれたりもする。
・キャラクター。シリーズの例にたがわず個性的な連中が目白押しの本作だが、何より注目すべきはリンクの相棒となる船長ラインバック。お調子者で財宝に目がなくて、そのくせ面倒なことはみなリンクに押しつけるにも関わらず、なぜか憎めない雰囲気の男。彼といっしょの航海は、本当に退屈しなかった。もう一人(?)のパートナーである妖精シエラとの言い争いも、見ていて微笑ましい。
・マップ。メモ機能については広く知られていると思うが、それ以外にも便利な要素が目白押し。まず、マップ上には地形だけでなく扉や仕掛けの状況なども、すべてではないにせよ表示してくれている。また、謎を解くことで扉が開くなど変化の起こった場所は、逐一アイコンで示してくれるという至れり尽せりの仕様。これで「次にどこへ行ったらいいか分からない」などという事態が発生することはないだろう。
・ボス戦闘。ここでの趣向も『ゼルダ』共通の醍醐味ではあるのだが、今回は上画面に上空の状況やマップ画面を表示させ、DSならではの凝りに凝った形で敵との攻防を描いてみせる。特に勇気の神殿のボス戦には、「こんなやり方もあるのか」と唸らせられた。
・海上の移動。マップが無意味なまでに広大で、方向転換に際していちいち風向きを変える必要のあった『風のタクト』を反省してか、本作ではタッチペンで航路を描けばあとは自動で移動、プレイヤーは周囲の警戒に専念すればよいし、敵が出現しても残り弾数を気にすることなく大砲をぶっ放すことができる。広さも適切な程度に調整されていて、洋上で無駄な時間を過ごすことはない。
・タッチによる漢字のふりがな表示。これまでのDS作品ではありそうでなかった優れた機能であり、これで小さな子どもでも本作を楽しむことができるはずだ。ちなみに、ときどき本来の読みとは違った変なふりがなも出現するので、いろいろタッチしてみると大人でも楽しめるだろう。
・「サイフの成長」と「ハートのかけら」の削除。前者については、制限が厳しいわりに面白さに繋がっているとは感じられなかったし、後者も、「ハートの器」のみの入手になったことでミニゲームやイベント達成の重みが増した。これらの変更点は大いに歓迎したい。
・スタッフロール最後と、エンドマーク直前の演出。これは完全なネタバレなので詳しくは述べないが、本作のストーリーがまぎれもなく「プレイヤー自身の物語」であったことを、この上なく心憎い方法で印象づけてくれる。必見だ。
BAD/REQUEST
・音声。今回クレジットされている声優はたった三人で、音声がついているのはリンク、テトラ、シエラ(となぜかジョリーン)程度。『風のタクト』や『トワイライトプリンセス』と比べると、据置機と携帯機の違いを考慮しても、ちょっと寂しすぎるのではないか。全員とはいわないから、主要キャラクターにはちゃんと喋ってほしかった。特に、ラインバックの「イヤッハ――――ッ!!」が声つきで聞けなかったのは非常に残念。
・音楽。街やフィールド、ダンジョン等のBGMとしては汎用曲が使われることが多く、またそれが耳に残らない感じの音楽なので、やや物足りなさを覚えないでもない。ただしイベントシーン、特にラストのあたりでは印象的な曲が目白押しである。
・女海賊ジョリーンの存在。洋上に現われ、リンクたちの船を見つけると追跡してくるというキャラクターなのだが、いったん発見されたら、彼女の船からの攻撃をうまくかわせないとすぐ接舷・侵入されて一騎討ちに移行するため、いちいち撃退するのがとても面倒である。かといって遭遇自体を避けようとすれば、彼女が目的地への航路近辺にいる場合(決して頻度は低くない)、わざわざ遠回りを強いられることになる。しかも、中盤からラスト直前まで登場し、何度も戦っていると撃退時の報酬ももらえなくなってしまうため、なおさら鬱陶しい。もう少し出現頻度を下げるなどの配慮が必要ではなかったか。
・謎解き。タッチペンによるメモ機能を念頭に置いたためか、今回の謎解きには「前に記憶・記録しておいたものを利用する」という類のものが多い。それはある意味、一歩一歩順当に定められた手順を進めているようなもので、これまでのシリーズに顕著だった「発想を飛躍させる快感」は、皆無ではないにせよ、いくらか影を潜めてしまったような印象を受ける。
・対戦プレイ。ソフト側で面倒を見てくれるのは簡単なチュートリアルのみで、あとはすべて実戦で学んでくれというのは、ちょっと乱暴すぎるように感じる。右も左も分からず、まともに戦えないのが目に見えている状態では、なかなかWi-Fiコネクションに接続して遊ぶ気も起きない。簡単なものでよいから、戦い方の基本を実践したり戦術を試したりできる対CPU戦も用意してほしかった。
・DSの機能の活用。このゲームも他のDS作品の例に漏れず、タッチペンやマイクなどの機能をうまく謎解きに盛り込んでいる。しかし、さすがにハード発売からここまで時間が経つと、もはや考えうる限りのネタは出尽くした感があり、「えっ、こんな手があったの!?」というような驚きは、「良い所」で述べたボス戦闘の趣向を除いて、残念ながらあまり味わえなかった。
・タッチペン操作の問題点。巷でよく指摘される前転の出しづらさについてはあまり気にならなかったのだが、一つだけ引っかかった点がある。それは、バクダン花を至近距離から持ち上げようとするとうまくいかなかったこと。あれこれやっているとスライド斬りが出て、バクダン花を爆発させダメージを受けてしまう。遠くからタッチして持ち上げるようにすれば大丈夫だったのだが。
・サルベージ。ミニゲームを交えるというアイディアはよかったが、地形と敵の配置パターンが限られているので、操作方法に慣れたうえである程度こなしていくと、どうしても作業的になってしまう。ここはもう一工夫ほしかった。また、アームにダメージを受けたとき修理できる施設が一箇所しかないため、そこまで足を運ぶのがやや面倒である。
COMMENT
親しみやすい絵柄とタッチペンでの簡単操作をフィーチャーし、シリーズ前作『トワイライトプリンセス』のとき以上に「初心者歓迎」を打ち出している一本。その看板に偽りはなく、内容的にも難易度面でも親切設計が徹底されているのがすばらしい。『New スーパーマリオブラザーズ』のように、知育限定ユーザーやゲーム初心者にとっての「最初の一本」として地歩を固めてくれることを期待する。気がかりなのは、そんな新人プレイヤーが唯一の難関ともいうべき海王の神殿で挫折してしまわないかということだが、プロデューサーインタビューを読む限りでは、案外すんなり進めてしまいそうでもある。また、徹底的に練られたタッチペン操作は、今後各社がタッチペン専用の2Dアクションゲームを開発する上でも里程標となるだろう。ともかく、非常に楽しんでプレイさせてもらった一本であるものの、個人的にはやはりリアル&シリアス系作品のほうに、より魅力を感じるというのが正直なところ。本作の好評を弾みとして、そちらの路線のシリーズ最新作ができるだけ早く発売されることを期待したい。