ソニック ラッシュ アドベンチャー
中央値: 83 Amazon点数: 4.1
スコアーボード
標準偏差 13.57 難易度 2.00 mk2レビュー数 15ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 3pt |
90pt
GOOD!
1、疾走感溢れる神速アクション
ハイスピードアクションと名乗るだけあり、非常にスピーディーで爽快感がある。
とりわけ、その旧来のソニックシリーズよりも極めてスピード感がある作りになっている。
また、前作より落下ポイントなどの阻害要素が減り、より手軽にスピードを楽しめるようになった。
従来操作にこだわり、二画面だけを使い、タッチパネルをあえて無視したコンセプトは秀逸で、オリジナリティがあるといえる。
2、親切になったバランス調整
前作に比べて、今作はより遊びやすくなっている。
たとえば、前作では即死or落下ポイントが多かった。しかし、今作では下段ルートに落ちるだけであることが多い。
ボスの難易度もやや下がっており、ストーリー攻略だけならばより容易となった。(しかもオプションで「ふつう→やさしい」にできる)
また、残機ゼロでの死亡時、すぐに“そのステージの冒頭”からやり直せるなど、なかなか親切な作りになっている。
上級者向けの難易度や要素は、後述する“5”にあるようにしっかり用意されているので、より万人に遊びやすいと言える。
3、スーパーブーストによる加速とトリック
旧来のソニックと異なり、ラッシュシリーズでは“ブースト”と“トリック”機能がついている。
ブースト中は驚異的なスピードを出せ、かつ無敵になれるため、その爽快感は凄まじいものがある。
ただし、ブーストを使うには空中でトリックを決め、ゲージを溜める必要があり、そこで上手くゲームバランスを取っている。
このトリック自体、大量のスコアが手に入る上、SEがまた快感である。
4、3Dアクション
本編である2Dアクションとは別に、今作は4つのビークルによる3Dアクションが用意されている。
これらはそれぞれタッチパネルとタッチペンを活用しているが、完成度は“つけ焼刃”のミニゲームを超えている。
とくに、水上ジェットスキーは爽快感があって、下手なレースゲームより面白い。
5、ランク評価とタイムアタック、そしてミッション
今作はただクリアするだけでなく、いくつも繰り返してステージを遊べる工夫が施されている。
ランク評価は、S?Cまでプレイ結果を評価、記録するので、Sランクを目指して何度もやり込みできる。
また今作では、ランク評価に応じて”マテリアル”といわれるアイテムを報酬に貰える。
タイムアタックは全てのステージに対応しており、Wi-Fiで世界ランキングも確認できる。
ソニック、ブレイズにそれぞれ5つまでタイムが記録されるなど、前作より仕様が改善されている。
ミッションは計100近くあり、本編をただクリアするより難易度の高い課題を用意される。
やり応えもボリュームもあり、かつおまけ要素(デモの観覧解禁、音楽が聞けるように、など)もある。
強化ボスとも戦えるので、上級者にとってはかなり遊べる要素となる。
6、Wi-Fi対戦、通信
今作ではWi-Fi通信が追加されており、ネット対戦、前述のタイムアタックの世界ランキングを競うことができる。
前作では、日本での売上が少ないこともあり、ほぼ対戦要素は死んでいるに等しかったが…
米国ではかなり売れていることもあってか、ネット対戦の相手はそれなりに居るため、日本でも対戦要素を活用できる。
7、豊富なステージと二人のプレイヤーキャラ
メインステージが1?7面までに2つずつあり、また、それらひとつひとつが「繰り返して遊ぶに足る」ハイクオリティなものである。
さらに、今作は10を越える難易度高めのおまけステージがあり、ステージだけでも相当のボリュームがある。
ソニックとブレイズ、二つのプレイヤーキャラで遊べるため、同一ステージでもキャラごとに印象や攻略方法が異なってくる。
ステージ自体、「上中下」のルートに分かれており、相当に広い。なお、下に行くほどやさしく、長いため、初級者向けルートだといえる。
8、音楽とSE
ステージの雰囲気にとてもよく合っており、テンポの早くノリの良い曲が、疾走感の演出に一役買っている。
また、ソニックおなじみのSEが、なんとも言えない味になっている。このへんは、歴史あるゲームならではだろう。
9、ボスステージの改善
前作に比べて、よりアグレッシブに攻めることができ、積極的に弱点を狙っていけるようになった。
また個性的なボスが多く、自分の知る限りでは、2Dアクションのボスとして斬新なものがとても多かった。
二画面を活用する個性的な構成になったことも大きく、前作のようにテイルスが応援しているだけ、という無駄な画面がなくなった。
10、デモ
さりげないのだが、今作のCGデモはDSソフトとしてはかなりよく出来てる。
解像度や動きなども良く、またOPデモや乗り物の発進デモなどは演出のレベルもなかなか悪くない。
11、熱中度 (特別点についての詳細)
元よりソニックラッシュアドベンチャーはトップクラスの2Dアクションであり、熱中度はレベル相応。
さらに、今作は「5」「6」「7」で記述されているように、豊富なやり込み要素があり、飽きずに遊べるであろう要素が多い。
巷に溢れる、レベル上げやアイテム収集などの水増し的な作業プレイを強いず、長く遊べる稀有なアクションゲームだと言える。
12、満足度(特別点についての詳細)
これまで書いてきた様々な点により、今作は一通りプレイした結果、非常に面白かったといえる。
とくに、広大なステージでソニックをただ走らせる疾走感は、それだけでもかなり満足できる代物だ。
よって、自分としてはDSに現在ある2Dアクションのなかでは、最上位のものであると断言できる。
BAD/REQUEST
1、前作よりゲームとしてのテンポが若干、悪くなっている
ステージの導入部、また通常ステージ時のスタートボタンによる再スタート不可など、若干テンポが悪くなっている。
即死や落下死が減ったことで、かえって“死ぬ”ことが難しくなった点もテンポの劣化を招いている。
インターフェースにも変更があり、ステージ選択に入るまでの手順がやや前作より多く、若干テンポが悪くなっている。
ただし、前作のテンポは非常にハイレベルなものであり、今作は「100点→95点」程度の劣化に過ぎない。
ゆえに普通のゲームに比べれば、はるかにマシだと言えるものの、ここは改善の余地がある。
2、ストーリーが印象に残らない
元々ストーリーを求めるゲームでないため、べつに支障はないものの、これといって印象に残らない。
壮大なストーリーを期待して買うような人には、おすすめできない。
3、キャラクター
今作は、若干ソニックやブレイズのキャラクターが立っておらず、テイルスやマリンの方が会話などで目立つ。
ソニックアドベンチャー2や秘密のリングなど、ソニックの格好よさが際立っている作品に比べると、ちょっと物足りないかもしれない。
ブレイズも前作と異なり、謎のライバルキャラという魅力的な立ち位置でないため、前作より地味な印象がやや拭えない。
4、長沼音楽でなくなった
今作は長沼氏の音楽ではない。そのため、音楽については前作より見劣りすると言わざるをえない。
ただし、それでも高い水準であるため、よほど長沼氏の音楽でなければいけない、という人でなければ支障はないだろう。
5、一部アクション仕様の変更
前作と変更されている点があり、若干、前作プレイ経験者は戸惑うところがある。
具体的にはレールトリックが「LR」だけでなく「B」も含み、レール上でジャンプするためにはAor↑Bを使わねばならぬ点だ。
また、ソニックの空中R→ に変更が加わり、モーションと軌道が異なる。ただ、わりとすぐに慣れるし、新規プレイヤーには関係ない。
COMMENT
2Dソニックの決定版的なタイトルに仕上がっていると思います。
これだけ面白いのに、日本でほとんど売れておらず、せいぜい“知る人ぞ知る”的なタイトルであることが惜しいものです。
米国では何十万本と売れているらしく、日本との落差たるや凄まじい。
硬派なコアゲーマーだけでなく、ライトゲーマーの人にもぜひ遊んでほしいと思います。
それにしても今回のテイルスは発明家キャラとして大活躍だった。潜水艇まであっさり作るとは、すごいもんだ。
Amazonレビュー
レビュー者: Amazon カスタマー レビュー日: 2017-05-21ただ、セーブが1つしかできないのはどうなのかなと思い☆-1です。
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GOOD!
オリジナリティ:
単なるアクションだけでなく、海図を埋めていくという要素が新しい。
前作に引き続き2画面ぶち抜きのアクションは爽快感満点。
グラフィックス:
ムービーはDC初期を思わせるほどの出来。
アクションステージでは、そのスピードに関わらず、キャラを見失うこともない。
ボスステージでは、前回は無理だと言っていた2画面同時使用を試みて、見事成功している。
音楽:
文句なく素晴らしい。
長沼さんじゃなきゃ駄目だという人以外は、少なくとも嫌いにはならないと思う。
熱中度:
ストーリーはストーリーで楽しめるのだが、その後のおまけが嬉しい。
ミッションは数も難易度もやりこみ要素が十分にあると言える。
Wifiで世界中の人と競えたり、タイムアタックで自分の順位が見れたりと、やりこもうという動機をかなり刺激してくれる。
ミニゲームも単純ながら作りこまれていて、それだけでも十分楽しめる出来。
満足度:
前作をかなりイイと感じて、続編には不安と期待と両方持っていたが、完全に期待以上の出来に仕上げてくれた。前作の単なる続編とは呼べない新要素や改善点の多さには驚いた。
快適さ:
音楽や画面が途中で飛んだり止まったりということが全くなく、スムーズに楽しめる。
前作では受動的で退屈だったボス戦も、今作ではそれぞれ個性に溢れ、能動的に攻めていけることで、前作で感じたストレスを全く感じなかった。
タイムアタックのリスタートはかなり便利。
難易度:
前作だと、おそらくソニック未体験の人には難しかったと思うが、今作はストーリーパートはカナリ難易度を落としていて、初体験の人でもすんなり入り込めるレベルだと思う。
BAD/REQUEST
ストレスを感じたのは、ミッションでリスタートが出来ないこと。なぜタイムアタックでできたことを、ミッションでできなかったのか。なぜそこに気がつけなかったのか。非常に疑問を感じる。
アクションが苦手な人だと、一つのステージで一度に大量にアイテムが集められず、何度か同じステージをやらないと先に進めない人もいるのでは。アクションゲームで、ストーリークリア前に何度も同じステージをやらされるのは、ストレスを感じるだろうなと思った。
COMMENT
ソニックは沢山のシリーズを経験しているので、悪いところで上げた後者は個人的には気にならなかったのだが、前者だけはどうしても気になった。ただ、それ以外は不満点を見つけることができないほどの良作。
特に3Dソニックのファンだったのだが、この2Dソニックは3Dにも全く劣らない爽快感やスピード感があり、それも全く違和感を感じさせない。2Dソニックのみならず、全てのソニックシリーズの最高傑作に上げられても文句のつけようがない。
次回作にも期待したいのだが、この作品を超えられるアイディアは出てくるのだろうか。次はタッグかなぁ、と思ったり。