ラジアントヒストリア
中央値: 77 Amazon点数: 4.3
スコアーボード
標準偏差 13.81 難易度 2.25 mk2レビュー数 81ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 2pt | 3pt | 2pt | 2pt | 3pt | 2pt |
48pt
GOOD!
■魅力的なキャラクター
主人公にせよ、脇を固める役者にせよ、敵役であっても、
どこか憎めない おちゃめさをセリフの端々に感じる。
基本的にダークな世界観なので、そうしたさりげない部分が特に際立っているように思える。
私はキャラ同士のやりとりが見たくて先に進めていた。
■ハードなストーリー展開
好みは人それぞれかと思うが、一難去ってまた一難といった息もつかせぬ展開が
物語を引っ張っている。
戦争という基本ストーリーとも相性が良い展開だと思う。
RPGではよくある、本編に絡まないような中だるみするイベントが
極力排除されていて、非常にテンポがよい。
キリのよいところまで進めても、上記のキャラの魅力と相まって、つい、
「次のイベントまで…」と つまみたくなってしまう。
■敵グラフィック
総数は少なく、色違いやマイナーチェンジが多いが、一体一体がよく動く。
今、流行りの、安易な回転や拡大縮小を使った、ヌルヌルした動きではなく、
中割りを意識した動きになっているのが個人的にポイント高い。
BAD/REQUEST
■古さを感じるグラフィック
ドットキャラ劇+バストショットのデモシーンという構成は
手法としては他のゲームでも見かけるし、それほど古さを感じなかったのだが、
網目パターンのドットで疑似半透明に見せかけた煙表現や、
半透明になっていない上、アニメーションせずただスライド移動するだけの雨など
表現上、演出上の古臭さを感じる。
どちらもゲーム開始直後に見ることになる上、画面全体にかかる効果で、
さらに、頻繁に使われる演出なので、特に目立って気になる。
背景は今時の3Dポリゴンで描かれているため、レトロ感を演出したようにも見えず、
正直、中途半端な印象。
また、非常に細かい部分だが、キャラが斜め移動する際のグラフィックパターンがないのも
今時どうかと思う。(正面を向いたまま斜めに移動する)
私は どうしても同時期に発売された他のRPGと比べてしまうので、
「えっ!?これでいいの!?」と戸惑ってしまう。
■プレイヤーが移動した際になる足音
プレイヤーの足音が大きく、耳に残る。
そもそも主人公が密偵的な職に就いているにも関わらず足音が大きいというのは
問題なのでは、と突っ込みたくなったが、
それ以上に、主人公はどんな靴を履いていて、どういう素材の床上を移動しているのか、
素材感がまったく伝わらない、ただ鳴らしているだけの
トンチンカンな足音であったことの方が気になった。
こちらも細かい部分ではあるが、ゲーム全体を通して何度も聞くことになるため、
クオリティの低さがより印象付けられてしまう。
■シナリオの自由度の低さ
「死亡フラグをぶっ潰せ」とCMで謳っているほど、ぶっ潰している感覚になれなかった。
ちょっと脇道に逸れようとすると「そっちには行くな」「こうしろ、ああしろ」などと
逐一指図される上、基本、バッドエンドか正常にゲームが進むかの二通りの分岐しかないため、
いつまで経っても制作者側の手の平の内にいる感覚がした。
その分岐すら、直前に必ず「これは重大な選択だ…」と分岐をほのめかすセリフが入るため、
余計に自分で歴史を選択している感覚がしない。
何度も同じイベントをこなし、より良い方向にゲームを選択、展開するという方式は
「かまいたちの夜」に代表されるサウンドノベルゲームが
プレイヤーの自主性を保ちつつ古くから実現してきたものだと 私は思っているのだが、
さすがにテキストベースのゲームと同様のシナリオの濃さをRPGに期待したのは酷だったか。
■オリジナリティに不満
時間移動と並行世界は、よく同時に語られることが多く、それ自体に新鮮さは感じない。
有名な例として「クロノトリガー」と続編の「クロノクロス」が挙げれ、
並行世界、死亡フラグを潰す、というキーワードをガチにゲーム性として取り込んだ例としては
「ひぐらしの鳴く頃に」が挙げられる。
以上のように、売りとして宣伝されていた部分に新鮮さを感じなかったため、
オリジナリティには不満が残っている。
■終盤の戦闘バランス
終盤において敵の攻撃力が急激に上昇する上、
サブシナリオをこなすことで、強力な広範囲攻撃を習得するキャラが複数いる。
これにより、ダメージを受ける前に範囲攻撃で畳みかけて一気に敵を倒す、という手段が
効率のよい戦闘手段になり、グリッドバトルで頭を悩ます必要がなくなる。
=普通のRPGの戦闘と大して変わらなくなる。
COMMENT
PS2のラジアータに似たタイトル名になったのは、たまたまか、何か意図があったのか。
何にせよ、ゲーム本編をプレイした限りではラジアータとの繋がりは全くないため、
色々誤解を招く。
(かくいう私もラジアータの続編か、何らかの繋がりがある作品と思っていた)
音楽もグラフィックも決して悪い出来だとは思わないが、
プレイ中何度も使われる細かい素材に限ってクオリティが低いため、
その部分が印象に残ってしまう。非常に惜しい。
グリッドバトルに関しては、個人的には少ない攻撃手段でどうやって敵を一気に倒そうか
軽く悩む序盤辺りの緊張感が好き。終盤は割とごり押しが可能なので、
序盤と終盤の苦労加減のギャップが楽しめる人なら特に問題ないと思う。
Amazonレビュー
レビュー者: G.R. レビュー日: 2010-11-19「ラジアント・ヒストリア」もその道を歩んで欲しい…
プレイタイム・28時間の旅を終えて思うのはただそればかりです。
システム・グラフィック・サウンド・シナリオ、全てが過去の傑作を意識し踏襲した王道モノでありながら
既視感もストレスも覚えさせることなく小気味よく進んでいく、新しい「王道」に至る道標をそっと打ち立てた秀作。
細かなアラは探せばありますし、クリア後のおまけもあればいいのに…と思わずにはいられないけれど、
(特に、クリア後にセーブ出来るのにサブシナリオを読み直せないのは残念…)
「もう少し続きが読みたかったなぁ…」という名残惜しさの混じった心地良い余韻に浸れる作品にはなかなか出会えません。
「時間移動と歴史改変」を主軸に、「決断」を絶え間なく問うシナリオはプレイしていても先が気になり、止め時が本当に分からなくて困りました。
絶賛しすぎかなぁとも思いましたが、奇を衒うことなく誠実に作り上げた作品なのは間違いありません。
色々経営周りで芳しくない話も聞こえてくるアトラスだけど、こういう心に残る作品を創り続けてくれる事を願うばかりです。
文句なしで☆5つ。ありがとうアトラス超頑張れ。個人的に下村さんのBGMも絶品でした。
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GOOD!
・主人公がカッコいいです。
映画・小説等でも、主人公があまりにアホな思考・言動をしていると萎えますが、そういった事がなく、カッコいいです。
世界観やキャラクターがしっかりと描き込まれており、ゲームとしての大枠はクラシカルながら、きちんと丁寧に作り込まれていると思います。
BAD/REQUEST
・足音が非常に気になります。
木の床はまだしも、石畳のような所を歩いていると、どこかで工事中なのかな?と思ってしまいます。
あれだけカッコいい主人公なら、靴にも気を使ってほしかった。
・1回の戦闘が長く、かったるいです。
レベルや武器等での成長も感じづらく、爽快感はあまり無いと思います。
・似たような2つの世界を行き来する為、ストーリーを忘れてします。
他の方も書かれていますが、サウンドノベル的な趣が強い為、のめり込んで一気にやってしまわないと熱中度は薄れていくと思います。
COMMENT
・自営業でお店を経営していて、休みの前日に週1度3・4時間、という感じでプレイしました。
なんとかクリアはしましたが、「こっちの世界ではこのキャラクターとどういう関係だったっけ?」というような調子で、最後はテキスト流し読みといった感じになってしまいました。
良作だとは思うのですが、意外と人を選ぶのかも知れません。
例えば、ちょこちょこレベルUPして爽快感を味わいたい、ドラクエでも次の新作が出るころには「前の作品のボスってどんなんだったっけ?」というような、あまりストーリーを重視していない方には向いていないゲームのような気がします。
自分は正にそのタイプでした。