ラストウィンドウ 真夜中の約束
中央値: 74 Amazon点数: 4.5
スコアーボード
標準偏差 9.49 難易度 2.13 mk2レビュー数 8ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt |
77pt
GOOD!
オリジナリティ…4点
DSの性能を活かしたギミックの数々。
アドベンチャーゲームとしては珍しいゲームオーバー。
ギミック自体は前作にもあるが、今作はギミックに気づいてもタイミングを間違えたらゲームオーバーになる箇所もあるので、より緊張感が増した。
グラフィックス…4点
滑らかに動くキャラクター。余韻をもたらすセピアトーンの色使い。
派手ではないが、細かいところのこだわりが画面を活き活きとさせている。
音楽…5点
バリエーションが豊富だが、特に良いのは「悲しい夕暮れ」「約束」など情緒をかきたれるミディアム、スローのバラードがお気に入り。
今でも聴き惚れるBGM。
熱中度…3点
キャッチーな内容というよりは、適度に距離を置きつつ余韻に浸れるのが魅力だと思う。
満足感…4点
魅力的なストーリーに後味の良い終わり方で、最後までプレイした甲斐のある内容だった。
快適さ…4点
受話器や入口の扉の開閉、バックログなど、細かい不満点を解消した事で大きな利便性につながり、よりゲームをテンポよく進めることが出来た。
BAD/REQUEST
①周回プレイが無い事。
まあアドベンチャーゲームで周回プレイがある事自体が珍しいのだが、前作にはそれがあっただけに、今回も欲しかった。
②小説の中身が行動の内容と違う時がある。
今回の新システムである、ノベルシステム。主人公の行動がそのまま小説の活字として刻まれるとの事だが、その通りに書かれない事が往々にしてあった。せっかくの目玉システムだったのだから、もっと精度を高めて欲しかった。
③ラッキーズカフェの閉店時間
ゲーム開始時、夜には閉店していたアパート内の喫茶店が、終盤では夜になっても開いている。特にイベントがある訳でもなく、店員に話しかけても「別に用はない」と、会話は続かない。プレイに支障は無いが、機械的な会話しかしないシーンに無機質な印象を受けた。
ここも小説と同様、詰めが甘かったと思う。
COMMENT
細かな詰めの甘さや前回にあって今回には無い部分でのマイナスはあったが、前回不便だった所の改良もしっかりされていた。表情や仕草のバリエーションも増え、トータルで見れば十分進化したと言えると思う。
期待以上に楽しめる作品であり、月日が流れても今なお味わえるゲームだと言えると思う。
Amazonレビュー
レビュー者: Amazonレビュー中毒者 レビュー日: 2017-04-09本作のジャンルはミステリーADVだが、解決するのは血生臭い殺人事件ではなく、登場人物たちの持つ「秘密」、そこから見えてくる探し物が示す「真実」である。
そういうわけでゲームとしての難易度はかなり低い。基本的にはストーリーを読み進めて楽しむ類のものだ。このゲームの評価が高い所以は、「独特の雰囲気」にある。ハードボイルドとコミカルとノスタルジーとミステリアスの同居するモノクロな画面は、他ではお目にかかれない。
「舞台は1980年代のアメリカ」「主人公は元刑事のダメリーマン」「登場人物はみな人に言えないような過去を持っている」これを見て何か感じるものがあるなら、このソフトを遊ばない理由はない。プレイヤーをゲームの中の世界に引き込むパワーは、他のハードのゲームを見渡してもトップクラスだ。
気だるさと荒廃を感じさせるアメリカのアパート、そこに住まうどこか憎めないキャラクターたち。プレイすれば必ずこの世界の虜になる。
欠点を挙げるなら、演出がわざとらしくなりすぎたところか。4階のBGMなどに顕著。ゲームとしては間違いなく前作より進化しているが、雰囲気ゲーとしての魅力は荒削りだった前作に到底敵うものではない。とはいえそれで本作の評価にケチがつくわけでもない。
このゲームは「ゲーマーなら買い!」とがっつくものではなく、いつもの日常に少しの彩りを添えてくれる作品だと考える。このゲーム(と前作)をプレイした思い出は、中々消えてくれない。
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GOOD!
・キャラクター
2作目ということもありますます主人公カイルに感情移入できますね。
ハードボイルドっぽいけどダメ人間っぽいとこもあって…あまり働かない神宮寺三郎的な感じが憎めません(笑)
アパートの住人も一癖も二癖もあり、その多くが事件と深く関わってるのも面白いです。
・システムの向上
前作と比べると歩くスピードが早くなったり過去ログがいつでも読めたり、システム面がいくつか向上しています。
前作はひたすらノロい印象でしたが今回はあまりありませんでした。
・タッチペンアクション
これは相変わらず楽しいです。
2箇所タッチさせたり任天堂らしくDSの機能を上手く示してますね。
やや前作より回数が減った(ような気がした)り、後半のエレベーターの謎が急に圧倒的な難易度になったりと色々ありますが、このゲームの良いところのひとつでしょう。
BAD/REQUEST
・尻窄み
14年前の殺人事件や、カイルの父の死に関する25年前の事件など興味が引かれるシナリオで、先が知りたいと思わせるADVとして最も大事なことには良かったです。
しかし後半はやや複雑になったこともあり、色々解明されても「ふーん」って感じでした…。
この住人が実は!みたいなことは多いのですが、カイル以外へは感情が入らなかったことが大きかったですね。
・前作プレイ推進
前作のキャラクターや出来事など多数登場します。
私はウィッシュルームクリアからしばらく経過しており、かなり忘れていてこれなので、こちらからプレイした人は??となると思います。
シナリオもシステムも完全に次回作という内容だけに「ウィッシュルーム2」で良かったと思いますね(タイトルで損をしてるか?) 。
・おまけ要素
クリア後にミニゲームが解禁されたりはしますが、前作と違い2周目の変化などはなしです。
おまけのメインは小説のエピローグの追加ですが…この小説は本当にただの小説でゲームではないので興味が湧きませんでした。
COMMENT
奇しくも前作と同じ感想です。
前半は面白くて先が知りたくてって感じでしたが、後半からダレてきて、クリア後も特に良いと思えず終いでした。
前作も今作も全体的にデキは素晴らしく、センスも冴え渡っていますが、何故かハマりきれませんでしたね。
しかし個人的にハマれませんでしたが、大人のミステリー作品としてDSでは貴重な一本です。
この作品の前に同じくCING作の「AGAIN」をやりましたが、こちらの方が良いデキだと思います。
いまだに中古でもやや値が張りますが、1周クリアの12時間前後の価値は十分にあると思いますよ。