ラストウィンドウ 真夜中の約束
中央値: 74 Amazon点数: 4.5
スコアーボード
標準偏差 9.49 難易度 2.13 mk2レビュー数 8ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt |
73pt
GOOD!
前作ウィッシュルームは未プレイですが、普通に楽しめました。
プレイしておく必要はないでしょう。
黒電話の登場など、世代を感じるところが逆にいい味を出しています。
オリジナリティ:
モノクロの人物アニメーションは斬新に思えました。
ゲーム内の出来事が小説で綴られるのも良い。
あと、ゲームウォッチのミニゲームは任天堂らしいと思った。
BAD/REQUEST
ゲーム中に謎解きは少なく、主に聞き込みを繰り返すだけ。
終盤のオルゴールの仕掛けはひどい。
25年ゲームをプレイしてきたが、あのような解き方は初めてだ。
動けるフィールドが狭いと感じました。アパートの外をうろついてみたかった。
ゲームオーバーでリトライ後にメッセージスキップが欲しくなる。
データにセーブしているわけではないのでその判定は難しいと思うが、気になった。
クリア後のエピローグは小説ではなくゲーム内で表現して欲しかった。
主人公が疑問に思ったことを「?」として表示させる仕様がテンポを悪くしている。
1つしか聞くことがない場合、わざわざ選択させる必要はないと思う。
COMMENT
トータルで見ればなかなかの良作。
クリアまでの時間はADVにしては長く、12?13時間。
1日5時間くらいプレイして、3日でクリアできました。
ポリスノーツ、スナッチャー、神宮寺三郎シリーズ等、
昔ながらのADV好きなら是非。
初めから最後までずっとハードボイルドのアドベンチャー。
大昔からある2Dタイプです。
お笑い要素は全然ありません。サスペンスもの好きなら。
Amazonレビュー
レビュー者: Amazonレビュー中毒者 レビュー日: 2017-04-09本作のジャンルはミステリーADVだが、解決するのは血生臭い殺人事件ではなく、登場人物たちの持つ「秘密」、そこから見えてくる探し物が示す「真実」である。
そういうわけでゲームとしての難易度はかなり低い。基本的にはストーリーを読み進めて楽しむ類のものだ。このゲームの評価が高い所以は、「独特の雰囲気」にある。ハードボイルドとコミカルとノスタルジーとミステリアスの同居するモノクロな画面は、他ではお目にかかれない。
「舞台は1980年代のアメリカ」「主人公は元刑事のダメリーマン」「登場人物はみな人に言えないような過去を持っている」これを見て何か感じるものがあるなら、このソフトを遊ばない理由はない。プレイヤーをゲームの中の世界に引き込むパワーは、他のハードのゲームを見渡してもトップクラスだ。
気だるさと荒廃を感じさせるアメリカのアパート、そこに住まうどこか憎めないキャラクターたち。プレイすれば必ずこの世界の虜になる。
欠点を挙げるなら、演出がわざとらしくなりすぎたところか。4階のBGMなどに顕著。ゲームとしては間違いなく前作より進化しているが、雰囲気ゲーとしての魅力は荒削りだった前作に到底敵うものではない。とはいえそれで本作の評価にケチがつくわけでもない。
このゲームは「ゲーマーなら買い!」とがっつくものではなく、いつもの日常に少しの彩りを添えてくれる作品だと考える。このゲーム(と前作)をプレイした思い出は、中々消えてくれない。
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GOOD!
・シナリオと登場人物。一つの建物を舞台に、主人公カイル・ハイドと彼をめぐる人間模様が描かれる中で、そこに隠された謎に迫っていくという流れは、前作「ウィッシュルーム」同様だ。今回は過去の殺人事件が中心に据えられており、推理要素こそないもののミステリテイストは強め。また、アパートが舞台で1週間以上に及ぶ物語なので、住人たちの日常も身近に感じられるだろう。格好よさとボンクラさを併せ持つ主人公カイルの魅力はさらに際立っているし、前作を知る人には懐かしい「再会」もある。
・演出。前作で印象的だったペンシルアニメーションの手法はそのままに、ムービーや主人公の独白に合わせたグラフィックが数多く用意され、ハードボイルドな雰囲気をより盛り上げてくれる。
・ボリューム。一周のプレイ時間は前作よりもさらに増えているようで、私のクリアデータ(小説は読んでない段階)は11時間ちょうどであった。また、一部の謎解きには複数の解法が用意されており、プレイヤーの創意工夫にこたえようとする姿勢がうかがえる。
・小説。自分のプレイが文章になったものを読むのは、気恥ずかしくも楽しい経験だった。本作の登場人物や事件は入り組んでいるから、ストーリーを復習したいときにも役立つだろう。また、メモ機能と絡めた面白い趣向もあるし、ノーヒントクリア特典のエピローグでは、気になっていた部分をフォローしてくれている。
・小説の袋とじを開けると読めるヒント。てっきり詰まりそうな部分のアドバイスだけが書いてあるものとばかり思っていたら、さにあらず。「カイル・ハイドに関する取材メモ」というタイトルのとおり、主人公の(ゲームとは直接関係ない)過去のエピソードを紹介する形をとりながら、その中でさりげなくヒントがほのめかされている。単に謎解きの手掛かりを得るだけでなく、主人公の人となりについてより深く知ることができるという面白い趣向。このセンスの良さには唸らされた。
・音楽。ジャズっぽい雰囲気でありながらメロディアスで親しみやすい曲調は、今回も健在。楽曲は前作から流用されているものもあるが、一部の曲がアレンジバージョンになっているのはうれしかった。
・プレイアビリティの向上。一見すると特に前作と変化はないようだが、実はさりげなく、しかし徹底的に問題点の改善が図られている。廊下が狭くなって移動に時間がかからない(建物の階数自体は増えている)、電話がかかってきたとき電話機の近くまで移動しなくてもアイコンタッチだけで応対できる(自室に来客があったときも同様)、ノック等の不要なドアはマップからアイコンタッチだけで開けられる、メッセージの読み返しがいつでもできる、画面の隅をタッチしなくてもメッセージ送りができる、ジュークボックス(サウンドテスト)にメニューからいつでもアクセスできヘッドホンを使うと蓋を閉じていても再生可能、などなど。
BAD/REQUEST
・小説。基本的には本編のおさらい以上の内容ではなく、一本の小説として読みごたえがあるかというと、ちょっと疑問が残る。それに、ときどきプレイヤーの取っていない行動が文章になるのはどうなのか。謎解きの別の解法を知る面白さはあるけれど、「自分のプレイが小説になる」というコンセプトとはずれている気がする。
・謎解きにメモ機能を使う機会が少ないのは残念だった。また、予定ができたときにメモしておいても、その時間が来ると主人公がちゃんと思い出してくれるので、そういう方面でも使い道がない。
・難易度。簡単すぎず難しすぎずで、ヒントなしでも十分クリア可能というバランスは取れているのだが、序盤と終盤で謎解きの難しさにそれほど違いがないのは、やや問題があるように思う。ちなみに私の場合、一番時間がかかったのはChapter 2冒頭の探し物だった。あれは分かりづらい。
COMMENT
「ウィッシュルーム」の雰囲気をそのままに、新たな舞台で新しいストーリーが展開される作品。前作が気に入った人なら、本作も確実に楽しめることだろう。遊びやすさの面で相当に改善されているので、「ウィッシュルーム」ではややストレスを感じたという記憶のある向きも、ぜひ手に取ってみてほしい。
一方でこの作品は、主要登場人物が一新されていることもあり、「ウィッシュルーム」を知らない人でも問題なく遊べるようになっている。袋とじのヒントもあるから、謎解きが苦手な人も大丈夫。まず本作から入って、その後さかのぼって前作をプレイすると、また違った発見、違った面白さもありそうだ。
ところで、ゲーム本編と関係ないところで残念だったのは発売時期。作中時間は1980年の12月で、年の瀬の空気が随所に感じられる内容でもあるから、年末にプレイしていればより一層楽しめたはず。2009年のうちに出なかったのが惜しまれる。それから、パッケージ裏のコンテンツアイコンに「犯罪」と並んで「セクシャル」が掲げられているのだが、クリアした今、いったいどこがセクシャルだったのかと首を捻っている。