サクラノート ?いまにつながるみらい?
中央値: 49 Amazon点数: 3.4
スコアーボード
標準偏差 15.37 難易度 1.60 mk2レビュー数 5ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 2pt | 4pt | 2pt | 1pt | 1pt | 1pt |
36pt
GOOD!
一番のウリはサウンドだと思います。ただでさえ独特な雰囲気を持つ本作です
が、いざプレイしてみるとBGMがそれをより一層引き立ててくれます。その中の
一つに発声練習?を基軸にしたBGMがあるんですが、コレがちょっと不気味なん
だけどつい聞き入ってしまう。所々で入る効果音も某コイン音だったり、アイテ
ム取得時のファンファーレにも懐かしいものを感じます。
犬と猫のサブストーリーは、意思疎通がうまくいかないもどかしさが描写され
ていておもしろく感じました。
BAD/REQUEST
シナリオに関してですが、冒頭から微妙に険悪な両親、父親の不倫疑惑話がじ
っくりねっとりじわじわと丁寧に序盤から中盤まで描かれます。リアルな等身大
のストーリーと言えばそうなのかもしれませんが、自分には合いませんでした。
主人公の行動が日常的なので印象が薄く、どうしてもそちらの方が印象に残って
います。後半の方、私はサイドストーリーを見ずにプレイしたんですがそちらの
方で話がいろいろ進んでいるようで、あまり状況が理解できないままEDを迎えま
した。どうやら見ておくことが前提のシナリオ構成のようで、それなら最初から
本編に組み込んでおけばいいのにと思いました。
グラフィックについてですが有機物と無機物、そして背景と人物の差が激しい。
その中でもネコや犬は色数が4色で、よく動きはすれど違和感が拭えません。ボ
スだけは何故か3Dモデルをそのままドット絵に落としているので、これもまた浮
いています。その3Dモデル自体もあまりいい出来とは言えません。
ストーリーを進める上では必要のない要素ですが、サブシナリオやミニゲーム
の開放のための「ナミダ」集め、特定のフラグを集めると能力を強化できる「経
験」、特に意味のないアイテムの収集等のやり込み要素があります。しかしこれ
らの要素をこなすには不親切な設計になっています。キャラクターの移動速度が
遅く、イベントが始まると場面のスキップはおろかセリフの高速化もできません
。フラグもいつどこで立ったり、いつ進行するのかわからないので虱潰しに歩き
回ることになります。正しい道筋がわかっていなければ確実に周回しなければい
けないので、快適とは言えない仕様だと感じました。
妖怪との戦闘パートがありますが、これがあまりよくない意味でシンプルです。
Aボタンで攻撃、Bボタンで防御、十字キーで移動という明快さ。リーチの短い攻
撃1種類のみの主人公、敵味方共によくわからない当たり判定、雑魚は近づいて
殴打・大半のボスの攻撃方法がゆっくりな弾幕かやたら早い体当たりかの2種類
のみ、倒すだけなら密着してAボタンを連打しておけば勝てるバランス。思わず
今年が西暦何年なのか確認してしまう程で、はっきり言ってアクションゲームと
しての面白味は皆無です。戦闘パートはシナリオに組み込まれていて、回数はそ
れほどありません。その中でも一番ダメージを喰らったのは雑魚×3でした。
ボリュームについてですが、本編は4時間もあれば全章を一通りこなすことが
できます。1本道で分岐ナシ、マルチEDでもなし。上記のやり込み要素はありま
すが、本編が短すぎます。
COMMENT
某誌やメディアサイトのレビューが好評だったことや、有名クリエイターが関
わっている作品ということで興味が湧き、プレイしました。
このソフトに関して情報を集めるとぼくのなつやすみシリーズのような割と自
由なADVを想像するのではないでしょうか。違います。シナリオに自由度はなく
一本道。メインの進行に対して本当に意味のない寄り道はできます。
劇中で描かれるのはヒロインが転校してきたその日を含め3日間、行動範囲は
自分の町から電車で行ける少し離れた別の町まで。この3日間も1日目は放課後か
ら始まり3日目の昼には終わるので実質48時間程度。
ありきたりで短い本編。
爽快感の欠片もない戦闘パート。
移動して会話しての繰り返しの工夫のない進行。
ノスタルジック、どこか懐かしい。そう言えば聞こえはいいですが要は古臭く
て、不便・不自由で、何の捻りもない。開発者が表明している通り「やりたいこ
とをやった」というエゴの産物が本作です。プレイヤーを楽しませる意思がある
ならこんな内容にはなりません。懐古主義者は別にマゾなわけじゃないですし。
サウンドは味のあるものとなっているので、購入予定の方は特典付きのものを
オススメします。
Amazonレビュー
レビュー者: 徳保隆夫 レビュー日: 2009-11-07CD1枚、全28曲収録、71分。曲目リストは以下の通り。
01.いまにつながるみらい 2:02
02.七海のこと 2:22
03.口笛ふいてどっかいこ 3:40
04.猫、本気! 1:34
05.犬、頑張ってます! 2:14
06.七海はヒロイン? 2:09
07.へんなおじさん 2:27
08.あえいう 3:20
09.大物妖怪、現る 2:27
10. 妖怪祭りじゃ 1:40
11. 戦え!ショウネン 3:33
12.バトル勝利ファンファーレ 0:09
13.みんな、いえのひと 4:54
14.不潔な下水道ダンジョン 2:06
15.工場はまるでダンジョン 3:32
16.月夜の建設ビル 2:07
17.わたしはいつもヒルズ 3:43
18.機械だらけの町 3:28
19.鳥幕府である 2:19
20.イヤナ予感・胸サワギ 1:28
21.妖怪ですが、ナニか? 0:55
22.冥界大学付属妖怪学園 3:26
23.だいじなものゲット! 0:09
24.七海と電車に飛び乗って 2:09
25.伝説のラストバトルへ 3:48
26.戦え!ナスカイザー 4:20
27.やさしい気持ちでいようよ 2:06
28.涙のオルゴール 3:39
*主題歌「きみと走るとぼくは泣く」は収録されていません。11月18日から iTunes store で配信されるそうです。
本格的なサントラアルバムで、聞き応え十分。単体での発売は考えにくく、植松伸夫さんのファンなら買い。ゲームの内容通り、実写ジュブナイルドラマの劇伴のような曲が揃っています。
星は特典の満足度です。ゲーム自体のレビューは特典なし版の方に書きました。
アクセスランキング
-
ファイナルファンタジーIII
RPG、Wi-Fi対応
■価格:5980
■発売日:2006-08-24
-
レイトン教授と不思議な町
Wi-Fi対応
■価格:4800
■発売日:2007-02-15
-
テイルズ オブ イノセンス
■価格:6090
■発売日:2007-12-06
-
ドラゴンクエストIX 星空の守り人
ロールプレイング、ワイヤレスプレイ(2人?4人)、Wi-Fi対応
■価格:5980
■発売日:2009-07-11
-
ウィッシュルーム 天使の記憶
アドベンチャー、振動カードリッジ対応
■価格:4800
■発売日:2007-01-25
-
逆転裁判4
法廷バトル、(廉価版、2008年4月24日発売:2,100円)
■価格:5040
■発売日:2007-04-12
-
遊戯王 ナイトメアトラバドール
対戦型カードゲーム、OCGカード3枚付属
■価格:5040
■発売日:2005-07-21
-
ニュー・スーパーマリオブラザーズ
アクション、プレイ人数:1人?4人
■価格:4800
■発売日:2006-05-25
-
ポケットモンスター ダイヤモンド/パール
RPG、Wi-Fi対応
■価格:4800
■発売日:2006-09-28
-
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
■価格:5490
■発売日:2007-11-22
GOOD!
うん。これはなかなか良い作品ですね。
家族や友達の絆というテーマで物語が進むいっぽう
どこかプレイヤーに対して挑発的である種突き放した様な
そっけなさを感じます。
ゲームは常に進化していかねばならないものであるならば
そのような考えの人には理解できないでしょうが
変わっていくものと変わらないでいいもの
両者の絶妙なバランスがなければ
ゲームというのは行き着く満足など有りえないと思うのです
コンテンツとして優れている部分は
3者の視点で1つのストーリーを完結させていくもの。
このザッピングによって
それまでバラバラだったジグソーパズルが1つの答を導き出す。
これは、このゲームを解き終えてプレイヤーが考えるエンディングが
必ずしも1つでないことを思わせます。
その象徴がヒロインである少女
ドット絵でしか表示されないので、その全容はプレイヤーに委ねられます
BAD/REQUEST
このゲームをプレイして不満に思った箇所は1つもありませんが
少し手間取ったのが
エピソードにおいて重複しているシーン
ただ、これが省けるようだとゲーム時間は激減する。
COMMENT
まず、このゲームは明らかに既存のゲームの流行を厳しく風刺しています。
確かこういったゲームが前にもありました
PSの「MOON」「チュウリップ」そんなゲームだったと思います。
クリエイターはアーチストなのか?と考えることがあります
私たちは、こういうゲームを作ったよ
アナタ方(プレイヤー)は、これをどう受け止めるか?
と問題を提起されたとしたら
それに対して「面白い」「つまらない」とは答えられないでしょう。
簡単に言えば、そのメッセージを理解できるのか、できないのか。
デジタル化された今、画像や音質の良し悪しなど
誰かのウンチクなど聞かなくても数字だけ見れば分かります
デジタル化できないものを投げかけられたとき
それをプレイヤーが全く批評できないのであれば
この手のゲームは放っておいてもなくなるでしょう。
ゲームはゲームでしかない、という結論に達するだけです