真・女神転生 STRANGE JOURNEY
中央値: 75 Amazon点数: 4.4
スコアーボード
ユーザーレビュー
| オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5pt | 2pt | 1pt | 2pt | 2pt | 1pt | 2pt |
44pt
GOOD!
どうも、メガテン好きの方ばかりがレビューを投稿されているようなので、
あくまで普通の、RPG好きなDSユーザーとしてレビューしたいと思います。
よかった点は、独特の硬派な世界観です。
DSのRPGで、他に類するようなゲームは見当たりません。
ゲームシステムのほうは、「古くさい」と一言で切り捨ててしまうこともできる代物なので
一般ユーザーの目線でみてGoodとは言い切れませんが、
この世界観だけは、オリジナリティという意味で際立っています。
BAD/REQUEST
一番の問題は、中盤以降、シナリオとゲームバランスが破綻していくことです。
難易度高めとおっしゃっている方が多いですが、
ダンジョン内でセーブポイントがものすごくたくさん置かれているので、実は難易度は低いです。
正直、これだけダンジョンにセーブポイントを置くぐらいなら、
レッドスプライト内ではどこでもセーブできるようにしてほしかったです。
よく死ぬので難しいゲームに挑戦しているかのような錯覚を受けますが、
実際のスリルは、ボス戦で全滅すれば街からやり直しになるドラクエ以下です。
というわけで難易度は高くないので、作業時間はかかるかもしれませんが、
ファミコンかっ、とつっこみたくなるような戦闘システム、
ファミコン以前かっ、とつっこみたくなるような3Dダンジョン探索オンリーの展開、
これらに抵抗がない方ならば序盤は楽しめます。
しかし中盤以降、ダンジョンのトラップ、ボスの強さなどが、
ゲーム性云々の前に、難しいかどうかで組まれていきます。
ゲームとしてつまらなくても、難しくさえあればよい、
こういう発想でバランス調整がなされているかのようです。
というわけで、ダンジョンを突破できる、ボスを倒せる「確率」はひどく減っていき、
死んだら街からやり直しになるドラクエ型のシステムだった場合は
確実に理不尽さを感じさせるゲームバランスなのですが、
前述したようにセーブポイントが大量におかれているため、難しさを感じさせません。
そこにあるのは、ただの作業感だけです。
中盤以降のシナリオに関しては、最初の舞台設定、序盤の緊迫感が嘘のように、
長期連載化した少年漫画のようになります。
登場人物はみな気がふれたようになり、人間味を失いひとつも感情移入できなくなり、
主人公はただただ「俺より強いやつに会いにいく・・・」がために
ダンジョンに篭っていくかのようになります。
どん引きしました。ひどいもんです。
COMMENT
レトロゲーが好きな方は、やってみる価値はあると思います。
ただし、中盤以降は難ゲーかぶれの素人がRPGツクールで作ったような内容になるので、
そこは承知の上でプレイしてみてください。
いわゆるスクエニなんかのゲームが好きな方には、逆立ちしてもお勧めできませんし、
RPGとしてできるだけ公平な目でみたとしても、本作が、
たとえばDSのドラクエ４やFF3よりも優れているとはまったく思えませんでした。
ここでの評価は高騰していますが、そうでない意見もあるということをわかっていただければ嬉しいです。
Amazonレビュー
レビュー者： Amazon大好きっ子 レビュー日： 2017-06-10メガテンファンにおすすめです。
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GOOD!
・メガテン特有のシステム（ただし「本作新規要素」以外に限って）
長年培われてきたシステムであるため手ごたえ、やりがいといった点では充分すぎるほどです。最初はきつくても慣れれば爽快になる硬派な作り方はアトラスの良き伝統。300以上の豊富な種類の悪魔がおり、真新しさこそないものの合体させて作り出したり自由に育てたりとやりこみのレベルは相当なものです。
・グラフィック
DSにしては結構綺麗です。一部悪魔が新規デザインに改められたこともあり、悪魔全書のバストアップ絵には大満足でした（できれば全身絵も欲しかったところですが）。それから戦闘中やフィールド上の悪魔絵も、「世界樹」の敵キャラのような止め絵でなく動きがあるので臨場感はこちらの方が上です。
・世界観
メガテンシリーズは破滅的な展開がほとんどなので、希望のない異世界に突入するというSFチックな切り口は斬新であり違和感なく受け入れられました。また、初遭遇の悪魔は会話どころか姿すら見えないという緊張感を醸し出す設定も好感触でした。
・ボリューム
最後まで行っていませんが、合体やEXミッション、隠し要素など一周するだけでも相当な時間がかると思います。
・弱点の重要性低下
今までとは違い弱点属性を残したままでも致命的になることが少なくなりました（破魔・呪殺以外は）。緊張感は低下しましたが、気に入った序盤のザコ悪魔でも強くしやすいのでこれはこれでありだと思います。
・セーブポイントとショートカット
少し多すぎる気もしますが、ただでさえ死に易いシリーズなのでリカバリーしやすくなった点は取っ付き易くいいと思います。
・時期限定要素の排除
ストーリーを進行させてもEXミッションが消滅しないという超親切仕様。お陰で神経を尖らせることなくプレイできて非常にありがたいです。
・その他
やっと最近の過度な萌え路線を転換してくれて非常にありがたかったです。これからも金子氏のキャラデザを続けていただきたいものです。
BAD/REQUEST
・ストーリー
主人公の目的上単調な「お遣い」を繰り返すだけなのは仕方ないでしょうが、全く緊張感がありません。なんせ死んでいくのがモブキャラばかりでサブ以上の奴らはほとんど全員がピンピンしているんですから。せっかくの世界観がぶち壊しです。
それから台詞回しも変。金子氏の硬いキャラデザ、加えて多国籍の軍隊のはずなのに、主人公と黒人兵士・ロシア技術士官がテレッテ・ゆかビッチ（もしくはアツロウ・ユズ）と大差ないやり取りをしているのは滑稽以外の何者でもありませんし非常に気持ち悪いです。
・音楽
お馴染みアトラスの優良作曲家目黒さんの曲ですが、どれも似たようなものばかりな上に全く印象に残らず、かなり期待はずれでした。ペルソナPSPの時といい、いい加減目黒頼みも止めて欲しいんですが･･･
・蛇足な新規システム
1.スキル継承システム
せっかく真3ノクターンとデビサバで完成していたシステムをわざわざ改悪。以前のような古臭いスキル優先順完全固定継承に戻ってしまった上に、普通に合体させただけでは悪魔固有の魔法タイプ（攻撃系・回復系・補助系など）と合致するスキルしか継承できないというクソ仕様。このシステムを作った人は一体何を考えているんでしょうか？物理スキルが使えないくせに「チャージ」が最優先で継承とかもう笑うしかありませんよ･･･
さらに、単純合体では継承スキルの数が一つか二つしかないので、スキル枠が全て埋まることはまずありません。ノクターンの時はスキル枠が八つでも足りなかったのに、六つに減った本作では余ってしまうというのは何かの皮肉でしょうか？
2.「デビルコープ」
パーティーの小属性（ロウ・ニュートラル・カオス）をそろえると弱点を突いたときに追撃が発生するというものですが鬱陶しい以外の何者でもない。パーティー四人全員そろえないとまともなダメージが出ないほどヘボく使いづらいのに加えて、スキル単独の威力が低めに設定されており、これを狙わないととボスはおろかザコですらろくに相手にできないという、パーティ編成の自由度をはるか彼方に吹っ飛ばすだけの意味不明要素。
特にボス戦前の会話で主人公の小属性が変わってしまい、そのままボス戦に突入したときには殺意が沸いてきました･･･それにせっかく強力なスキルを持っているのに小属性が違うために泣く泣くパーティーから外さざるをえない状況に何度陥ったか･･･じゃあ合体でスキルを他の悪魔に継承させようにも前述の制限のせいで不可能ですし。ホント制作者は何を考えているんだか･･･
3.「デビルソース」
アナライズを完全にした状態でレベルアップした悪魔から採れるスキルの素。合体時に混ぜることでスキルの制限をほぼ無視して継承できるという、前述のクソ継承仕様の救済手段でもあるのですが、これまたクソ。使い捨てな上に二回目以降の入手は確率（しかもかなり低い）で、レベルアップ寸前で悪魔全書に登録した悪魔を呼び出して、ひたすら「ザコ戦→リセット」の作業を繰り返さなければなりません（一応パスワードを利用して消費せずに悪魔を作り出せますが知らずに既に使ってしまった場合はお手上げ状態）。何故マッカで買い直せるようにしなかったのか非常に理解に苦しみます。
この三つが絡み合って最低最悪。ボスに備える→コープしないとまともに戦えない→そのために小属性をそろえなければならない→小属性が合う悪魔にはまともに使えるスキルがない→スキルを引っ張ってこようにも単純合体ではまず継承不能→要デビルソース→使ってしまった有用なソースのために何十回もリセット、とバカみたいに時間と手間がかかります。正直制作者の正気を疑わざるを得ませんでした。
・不親切な設備
拠点では探索を開始したり、セーブをしたりするのに一々部屋を移動しなければならなかったり、ターミナルから再開する時に一々ターミナルの部屋から出なければならなかったりと、地味に不親切なところが多いです。ただでさえスキル変化などリセットを繰り返さなければならない要素がある分かなりイライラさせられます。
・操作系
Bボタンで向きを変えないまま移動できますが感度が悪くてやりづらいです（特にレベル上げで彷徨する時に困る）。世界樹のように十字キー下で反転ではなく後退にして欲しかったです。マップ操作も下画面タッチでなければならないので使い勝手はいまひとつ。
・その他
物理スキルのコストがHPでなくなった
主人公の使用可能スキルが銃器に依存する上に威力がショボい
敵のスキル使用率が低く緊張感に欠ける（即死魔法もあまり怖くない）
「?耐性」のダメージ軽減率が異様に高すぎる 等
COMMENT
個人的総評：D
ずっと前から期待していた作品でしたががっかりでした。このシリーズは大好きですがあまりにも落胆してしまったためすぐに手放してしまいました･･･
再度言いますが本当に開発側の考えを疑わざるをえません。真３マニアクスやデビサバで時間を忘れて強い悪魔を作り出す楽しみと同じものがほとんど感じられませんでした。幾らお気に入りの仲魔を作り出すのに時間を惜しまないとはいえこれは本当にありえません。プレイ時間を水増しされるだけです。
欠点でボロクソ言っていますが決してクソゲーではありません。むしろかなりの良作だと思います、前述のあれさえなければ･･･アトラス特有の悪い癖が存分に発揮された本当に惜しい作品です。