無限航路
中央値: 60 Amazon点数: 3.8
スコアーボード
標準偏差 19.48 難易度 3.04 mk2レビュー数 28ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 2pt |
68pt
GOOD!
いまどき珍しいスペースオペラ。
正直人を選ぶゲームではあるが個人的には気に入っている作品。
主人公の成長を通して一つの宇宙の物語を見せるのだが、様々なSFもののエッセンスがちりばめられており私のような年代でこういったものが好きな嗜好の方には始終ニヤニヤさせられる。
戦艦のカスタマイズも特徴的でテトリスのようなブロックを敷き詰めることで様々な機能をもたせる事が出来、防御・攻撃補助・居住性・格納庫などなど限られたスペースで如何に効率よく配置し生き残れる艦を作るかが楽しい。
また、その装備の能力を発揮するための人員の配置も楽しい。
メインキャラ以外はほぼただの駒ではあるが、能力の高い人材ほど装備を生かせるため重要。それぞれグラフィックも用意され、たまに個別イベントがあるので気が抜けない。
多くの改善点があるのは諸兄のレヴューの通り。だが、しかし、こういったジャンルのゲームが皆無といって良い昨今。貴重なゲームであり、やる価値のあるゲームだと思う。ある意味おっさんホイホイ的なソフトだろう。
BAD/REQUEST
キャラデザインがいまひとつ。
というより服装。純粋にSFを狙っているのだから実用的なものを想定すべき。特に後半の和服もどきの振袖が付いたようなデザイン。その前の髑髏マークをちりばめたどうかしている腐れパンクファッション。
なんだこれは。SFファンを舐めているのか。
さらに、後半の成長後の主人公が世紀末救世主伝説のような屈強すぎるゴリマッチョになってしまったのはいかがなものか。過酷な奴隷生活のためそうなったのかも知れないが、他があまり変わっていないのをみると彼だけが改造を受けたような・・・。
ハーロックのようなスレンダーな姿を期待していたというのに。
戦闘シーンも荒すぎ。荒いポリゴン調の画面はまだ許せるとしても、正面にただ打ち込むだけ。それがどんな兵装を持っても同じでは興が冷める。
側面を向けての全砲門の一斉発射、ミサイル中心の制圧攻撃、対艦載機に対する弾幕などなど。出来る事が多くあったのではないだろうか。敵が常に艦隊の正面にいる戦闘などないだろうに。
駆逐艦、巡洋艦、戦艦、空母と登場する艦船はかなり多いのだが、使えるものが少なすぎる。高性能な艦が必ずしも好みのデザインと異なるため装備等のかさ上げで旧型でも渡り合える工夫が欲しいところだった。
惜しい。実に惜しい。SFファンのツボを抑えているが故に、少し作りこみが甘い部分が目立ってしまった。
COMMENT
私は艦隊戦が好きだ。
波動砲が好きだ、三連主砲が好きだ、宇宙魚雷が好きだ。パルスレーザー砲で戦闘機が蜂の巣になるのを見るのは心が躍る。
宇宙空母が好きだ、機動兵器が好きだ、ワープが好きだ、僚艦がエンジン部に直撃を受けて轟沈する姿はとても悲しいものだ。
というように私のレヴューは偏っております。思えばこういったソフトは皆無でありました。昔々PS1の登場したころオウバードフォースという(1の方)がありました。XYZ軸を取り入れ3Dを念頭に考えられた宇宙戦艦ものでしたが大いにはまったものです。もちろんこれも惜しいというか下手をするとクソゲーのレッテルさえも貼られていましたが。そのころのテイストを持ったそしてストーリーも良く練られたものを待ち望んでいたわけであります。本当にやる人を選ぶソフトではありますが好きな人にはたまらない作りです。異常に時間を浪費しますけどね。
キャプテン・ハーロック、宇宙戦艦ヤマト、銀河英雄伝説などにピンッときたらやってみてください。
Amazonレビュー
レビュー者: takagi レビュー日: 2016-06-09レヴューを読んで、大当たりか大外れだと思って買いましたが、大当たりでした。
システム周りについては他の方同様改善の余地は十分あります。
慣れるまでは有効な攻撃ができず、そこでめげてしまう人も多いかと思います。
しかし、スポーツでも何でも、練習すれば誰でも一定のところまでは上達します。
このゲームも1時間我慢すれば慣れ、そこからはのめり込む一方でした。
それ以外で敢えて難点を挙げれば、カスタマイズを活かしきれていないところかなと思います。
これは容量や開発予算の問題かなとも思いますが・・・。
DS以降のメタルマックスシリーズのように外観の塗装などもカスタマイズできて、
主砲の積み替えなどもできたら文句なしでした。
ストーリーは1作で終わるのがもったいないと思うくらいのボリュームを、
惜しげもなく圧縮して詰め込んだという印象です。
宇宙物のオリジナルで(オマージュはいろいろと見られますが)これだけ引き込まれたのは驚きでした。
今主流の何でもお膳立てされたゲームに慣れた人には敷居が高すぎますが、
全滅画面を50回見ても平気という方にはお勧めしたいです。
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GOOD!
・宇宙を自分のやりたいように駆ける
自分だけのチームを作って、敵にぶつかっていく。
仲間の成長や、自らの選択肢によって展開が変わる、
宇宙空間を舞台にし、それを生かしたRPG。
・選択肢
仲間や入手できるアイテム、艦船などが、選択肢により大きく変化。
二周目三周目、特別なモードでの追加要素あり。
・やりこみ
旗艦の強化や、連戦などでの名声値稼ぎで、プレイの幅が広がる。
時間はかかるが、自分のやりたいようなプレイスタイルが作り出せる。
また、キャラクターの成長具合も、参加配置によって変動する。
プレイヤーの行動一つ一つが今後に反映されていく。
・戦艦内装・兵装
最終的に全ての武装や内装(装備と考える)購入状態になれば、
それだけ幅広い選択肢により、艦船をカスタマイズできる。
それを考えるだけでも面白く、時間が結構経つ。
・演出
演出面や緊張感はかなり良くできている。
一枚のカットインを多くいれており、力の入れ具合わかる。
また、二周目でようやくわかる演出もある。
BAD/REQUEST
・シミュレーションを想定するとガックリする
宇宙、しかも戦艦ゲームという点で、有名SFシミュレーションなどを想定すると
そのゲーム性の違いにやや調子を狂わされる。あくまでRPG。
1
戦闘はじっくり考えるのではなく、素早い判断が要求されるリアルタイム制。
その分RPGとしては一回の戦闘がサックリ素早く終わるが
RPGの雑魚戦闘に耐えられない体だと、作業感が溜まる。
2
重要な艦船のステータスがマスクされている。
また、これはなんの数値なんだろう、という数値が結構出てくる。
3
初期中盤では、戦艦同士の打ち合いになるのだが、
最終的には、大鑑巨砲主義なゲームにはならない。
ストーリーとしては大型戦艦を主軸にしていくが、
いざ最終的な戦闘となると、いわゆる艦載機が能力的に非常に優位に立つことになる。
・会話のバリエーション、漢字の少なさ、キャラの空気感
容量のせいであると思われるが、「事故」が「じこ」とひらがなで表記された時には
何故だ?と思うしかなかった。
当然漢字で表記されていると思っている言葉が何故だかひらがなだったりするため
少し読みにくい。
また、仲間と会話をしようとすると、同じキャラとの同じ会話が繰り返されるのみだったり
ともかくメインキャラ以外との会話が少なすぎる。
しかし、恐らく多すぎても鬱陶しい、キャラが多すぎるのも問題である。
そのせいで、キャラも戦闘中にしか喋らないし、誰だか判別するのも大変。
・多数の選択肢、だが最期は一本道
個人感想だが、プレイするたびにマルチエンディングを採用して欲しくかったと思ってしまう。
それさえあればという悔しさがつのる。
これも容量制限ゆえか・・・。
・進行不能バグ有、回避可能、事前チェック必須
攻略サイトの利用などはあまり薦めたくないのだが、
これがある以上は利用を促さざるを得ない。制作側の大失態である。
自分はそこでうっかりセーブしてしまい、8時間ほど吹き飛んだ。
・グラフィックのレベルの低さ
スーファミ以上だが64プレステ以下、というまさにDSポリゴン仕様。
プレイ中は全く気にならないが、うっかりよーく見てしまうと出来が良くない。
ちゃんとしっかり表示されている戦艦もちゃんとあるのに、
正直目も当てられないデザイン+グラフィックの戦艦もある。
戦闘の破壊時と、攻撃時のグラフィックがかなり適当である。
・対戦に配慮された作りではない
特に対戦がやりたい、と思うような仕様でもなく、
いざやろうとすると、結局強い戦艦を持ってるところが勝つわけで、
別段面白くない。
駆け引きといってもたかが知れている。
COMMENT
RPGとしてや、世界観、システムとしては、DSの中でもかなり良い部類に入っている。
主題歌やストーリーの展開なども、一見の価値はあると思われる。
人によっては、「どこかで見たよ」が噴出する可能性もあるが。
個人的には何周も回り、新たな発見や楽しみも見出せている。
が、プレイするたびに不満点も出る。
ここを改善すればかなり良くなるだろうに…という感想が多く出るゲームでもあった。
作りこんだが故の、ほころびも出ている。
アニメ・モード・対戦なんかを削れば
せめて漢字ぐらいはまともに表記されたのではないのか。
マルチエンディングぐらいにはできたんではないだろうか。
現状DSROMの限界に挑戦しただけはある出来だが、限界故の不満点も出てしまう、
良い面も多数ある反面、非常に惜しいという印象である。
次回作があるのならば、もっと容量の大きいROMカードを使うか
あるいはPSP、据え置きでの制作を強く要望したい作品。
本当の意味で完成した無限航路が見たかった。見たかったです、SEGAさん…。
アニメとかじゃなくてね?