ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 2pt | 2pt | 3pt | 3pt | 2pt | 0pt |
53pt
GOOD!
・難易度およびクリアまでの時間
1話が大体10?15分程度で終わるくらいテンポがよく、メインシナリオの全36話をクリアするだけでも10時間掛からないレベルなので、手早くクリアできるRPGを求めている人には有り難いボリュームである。
また、一部シナリオ上に負けバトルやパーツ固定のバトルはあれどゲーム全体の難易度は総じて低く、攻撃力やスピードに優れたパーツを優先して着けるように心がければさほど苦戦はしまい。
・ストーリーとかキャラクターとか
一昔前の王道的な子供向けロボットアニメを髣髴とさせるストーリーのため、その世代の人にとっては受け入れやすい話であるし(主題歌も「アニキ」こと水木一郎氏が熱唱しているので尚更ファンには嬉しい不意打ちと言える)、キャラクターも典型的元気系主人公を始めとしてその親友のハカセ君的キャラやツンデレ気味のヒロイン、熱血系な弟分と穏和な兄貴分、謎の転校生に忍者少女と王道的なキャラがそろっているのでそれも含めて受け入れやすいだろう。
BAD/REQUEST
・ストーリー
確かに王道的な話ではあるが、敵側のキャラが妙に少なく、何度も何度も同じ敵キャラが話の中で襲い掛かってくるのは正直白けた感がある。こうした王道的な話ほど敵側の組織は多士済々な面子を用意しないと物足りないだろうし。
また話の展開が恐ろしく早いがために、味方サイドのキャラもあまり印象に残りづらい(特に忍者少女)のも惜しいと思った。
・快適さ
シナリオ上何度か2体の味方側のロボットで敵と戦うシーンがあるが、その時に処理がやや重くなり快適さを欠くのはマイナス点である。結構こうした共闘シーンが多いのでその度に処理の重さが気にかかったし。
また、1話が終わるといちいち主人公の家に戻ることになり、そして次の目的地に向かって移動せねばならないというシステムもテンポを阻害していた(特に後半ほどこのシステムがシナリオ没入度を下げていた気がする)。
COMMENT
一昔前のロボットアニメ的なゲームを、有名ホビーメーカーやアニメとのタイアップなしで出すという気概は買うが、商業的なアピール力不足(特に児童向け雑誌へのアピールは肝心でしょう)が災いし、「知られざる作品」レベルに止まってしまった感は否めない。
しかし1周するのに10時間も掛からないお手軽な内容のため、もし中古で安売りしているのを見かけた時には「話の種」としてプレイしても時間的には損はしないだろう。
Amazonレビュー
レビュー者: 徳保隆夫 レビュー日: 2009-08-11本作では「移動」が省略されており、「自室を出る→行き先を選ぶ→イベント発生→戦闘→勝利→自動的に自室へ戻る」の流れで1話終了します。イベントは会話だけで進み、選択肢は登場しません。一部声あり。画面に登場するのは2Dのキャラ絵と吹き出しくらい。イベント中の移動も完全自動、背景画が変わるだけ。絵本を読むようなプレイ感覚です。
行き先の選択では、本編の物語が進む場所(赤星/建物)とサブイベントのある場所(青星)しか画面に登場せず、迷う心配なし。本編での戦闘回数は決まっているため、レベル不足ならサブイベント(敵が弱い)に挑戦。サブイベントでは仲間たちの性格や生活が見えてきます。
3Dのロボが激突する戦闘は、ジャンケン風で運要素が強い。戦闘中のHP回復手段はなく、互いにHPを削り合う。赤>青>緑>赤の3すくみで、攻守双方が色を選択。自分が赤アタック、敵が青ガードなら100%ダメージ、赤ガードなら50%、緑ガードなら10%です。逆も同様。雑魚は特定の色で攻撃・防御しますが、ボスは毎ターン色を変えます。運に頼って低レベルで進むもよし、サブイベントで鍛えて悪運に備えるもよし。指示をサボると、ロボは自動で行動。派手で長い戦闘CGは省略可能。
簡単といわれるドラクエやポケモンも、シリーズが進むにつれシステムが複雑化し、今や大人でも全容の把握が困難な複雑さ。だから本作の大胆に簡素化されたシステムと10時間でクリアできるボリュームには需要があります。
しかし本作は漢字を多用している(ルビなし)のが大失敗。想定ユーザーには遊べないゲームに。漢字をやめる(orルビを使う)か、戦略性・難易度・容量を上げるか……。甥っ子に贈ったが、漢字でギブアップされて悲しい。
アクセスランキング
-
テイルズ オブ イノセンス
■価格:6090
■発売日:2007-12-06
-
レイトン教授と不思議な町
Wi-Fi対応
■価格:4800
■発売日:2007-02-15
-
ドラゴンクエストIX 星空の守り人
ロールプレイング、ワイヤレスプレイ(2人?4人)、Wi-Fi対応
■価格:5980
■発売日:2009-07-11
-
ウィッシュルーム 天使の記憶
アドベンチャー、振動カードリッジ対応
■価格:4800
■発売日:2007-01-25
-
逆転裁判4
法廷バトル、(廉価版、2008年4月24日発売:2,100円)
■価格:5040
■発売日:2007-04-12
-
遊戯王 ナイトメアトラバドール
対戦型カードゲーム、OCGカード3枚付属
■価格:5040
■発売日:2005-07-21
-
ファイナルファンタジーIII
RPG、Wi-Fi対応
■価格:5980
■発売日:2006-08-24
-
ポケットモンスター ダイヤモンド/パール
RPG、Wi-Fi対応
■価格:4800
■発売日:2006-09-28
-
ニュー・スーパーマリオブラザーズ
アクション、プレイ人数:1人?4人
■価格:4800
■発売日:2006-05-25
-
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
■価格:5490
■発売日:2007-11-22
GOOD!
【概要】
少年たちがパートナーのガジェットロボに指示を出して異次元人と戦うRPGです。主人公は小学5年生ですが、難易度は低学年向け。
【簡略化されたイベント処理】
本作では「移動」が省略されており、「自室を出る→行き先を選ぶ→イベント発生→戦闘→勝利→自動的に自室へ戻る」の流れで1話終了します。イベントは会話だけで進み、選択肢は登場しません。一部声あり。画面に登場するのは2Dのキャラ絵と吹き出しくらい。イベント中の移動も完全自動、背景画が変わるだけ。絵本を読むようなプレイ感覚です。
行き先の選択では、本編の物語が進む場所(赤星/建物)とサブイベントのある場所(青星)しか画面に登場せず、迷う心配なし。本編での戦闘回数は決まっているため、レベル不足ならサブイベント(敵が弱い)に挑戦。サブイベントでは仲間たちの性格や生活が見えてきます。
【ジャンケン方式の戦闘】
3Dのロボが激突する戦闘は、ジャンケン風で運要素が強い。赤>青>緑>赤の3すくみで、攻守双方が色を選択。自分が赤アタック、敵が青ガードなら100%ダメージ、赤ガードなら50%、緑ガードなら10%です。逆も同様。OCゲージがたまると強力な技が使えます(タッチペン必須)。弱い敵は特定の色で攻撃・防御しますが、強敵は毎ターン色を変えます。運に頼って低レベルで進むもよし、サブイベントで鍛えて悪運に備えるもよし。戦闘中、能動的なHP回復手段はなく、毎ターンの自動小回復のみ。アタックとガードに専念できます。
指示を一定時間サボっていると、ロボが自動で行動。ロボに自意識がある設定なので、これは自然な展開。よほど運が悪くなければ負けないので、ロボ任せでもあまり問題ない。ちなみに本作では戦闘ごとに中断セーブを勧められるし、セーブは一瞬で可能だから、ふつうは毎回セーブすると思う。安心設計でよい。
また、派手で長い戦闘CGムービーは省略できます。一手毎に間をおくのでサクサク感は乏しいものの、それでも戦闘時間は1/3になります。1ターンごとにLボタンひとつでCGのON/OFFが選択できる親切設計で、必殺技だけCGを見る、といった判断が可能。
【自由度の低さが本作のいいところ】
簡単といわれるドラクエやポケモンも、シリーズが進むにつれシステムが複雑化し、今や大人でも全容の把握が困難な複雑さ。またプレーヤーが能動的に大勢と話し、イベント進行に関係する話とそうでない話を分別整理して、とるべき行動をとらないと先へは進めない。当たり前といえば当たり前なんだけど、これが意外と難しい。小学校低学年くらいだと、親の手助けなしにポケモンをクリアできない子は、じつは少なくなかったりします。
だから本作の大胆に簡素化されたシステムと10時間でクリアできるボリュームには、需要があると思います。
BAD/REQUEST
【漢字を多用】
本作は漢字を多用している(ルビなし)のが大失敗。想定ユーザーには遊べないゲームになっています。漢字をやめる(orルビを使う)か、戦略性・難易度・容量を上げるか、よく検討して選択してほしかったです。
本作を甥っ子に贈ったのですが、漢字でギブアップされて悲しい。いつも私が一緒についていて、セリフを音読してあげられるなら、問題なかったのですが。従兄弟夫婦は子どものゲームに付き合う暇がないという。
子どもって、とりあえず文字さえ読めれば、意味はわからなくても深く考えずにゲームできてしまうもの。そうだからこそ、意外と大人な話をたくさん含んでいたドラクエを、当時はまだ幼稚園児だった私の弟なども楽しくプレイできたわけです。
あるいは、10歳未満向けのマンガ雑誌に掲載されている作品だって、案外、物語は難しくて、漢字もそれなりに使われていたりします。でも、100%ルビが振られているから、意味不明なりに読むことができて、絵の迫力などで楽しめるのです。10数年後に読み返してみて、初めて理解できたマンガは少なくありません。
このゲームでも、設定の根本的なところは、なかなか理解が追いつかない。ガジェットロボはふだんは15cmですが、特殊空間の中では15mまで巨大化して戦えます。だけど、このゲームではロボが巨大化する様子が画面に登場しない。だから甥っ子は、ロボがふだんは15cmサイズだという設定がピンとこず、いつも15mサイズなんだと思っていた。でも、それで何も困らないんですよね。
ともかく、漢字の件は、本当に惜しい。残念ですね。
【セーブデータがひとつ】
本作のセーブデータは、メインがひとつ、中断用がひとつ。一瞬でセーブできるから、各戦闘ごとの中断セーブが苦にならないのはいいのだけれど、ようするにセーブデータが非常に小さいわけで、容量不足でセーブデータがひとつになった、ということはないだろう。
ワイヤレス通信で協力プレイや対戦プレイができるので、1人1本買ってほしいという意図はわかる。でも、個人的には残念な仕様。
【いつもニューゲーム】
ゲームを起動すると、既にセーブデータがある場合も、タイトルメニューで最初にカーソルが合っているのは「ニューゲーム」。こういう、誤操作を誘発するようなメニュー作りはどうかと思う。
COMMENT
【本作の想定ユーザー層】
20?30歳代のゲームプレーヤーが自分で遊ぶという基準で考えると、あまりの難易度の低さ、戦略性の欠如、ボリューム不足に愕然とすることになります。なので、mk2にレビューを投稿されているような方々が自分でプレイする作品としては、お勧めしません。
ゲーム世代より年上の、ゲームが苦手な世代ならどうか。主題歌が水木一郎さんだし、ドンピシャなのかも。明白に子ども向けのキャラとシナリオも、往時の作品へのオマージュと考えられる。素朴なビジュアルも、ゲーム初心者にはとっつきやすいかもしれない。でも、メインターゲットとするには需要が小さ過ぎないか。
やはり想定ユーザーは10歳未満の子どもでしょう。となると、漢字の多用は大問題。総ルビの説明書があれば大丈夫、と考えるのは、辞書があれば読めない漢字はないと考えるのと変わりません。ポケモンは日本一売れているソフトなので、きちんと研究して、普遍的に応用できることは真似してほしいと思います。
【ロボットについて】
ガジェットロボの本体は「コア」と呼ばれており、頭+胴、背中、右手、左手、足の5箇所のパーツを交換してカスタマイズできるようになっています。パーツは5箇所それぞれについて50種あり、ダブりはない。ゆえに50^5=50×50×50×50×50=3.125億通りの組み合わせになる、という計算。
実際には、初期装備はかなり弱く、パーツを交換する動機付けがされています。同様に、中盤までに手に入るパーツはどれも、後にほぼ全面的にパラメータが上のアイテムが登場します。ただし物語の各段階において、各々3?5種類のパーツが選択肢となるよう工夫されています。そのため、ワイヤレス通信による協力プレイや対戦プレイの際に全参加者が同じ見た目になる可能性は低いです。
またパラメータの強弱とは別の軸も用意されており、パーツリストの縦の列を揃えると、統一感のある装備となります。レベルを上げればパーツが弱くても勝てるため、気に入った外見を優先することも可能。
ひとつ残念なのは、敵ロボの外見。次元ロボやICロボなど、ガジェットロボとは根本的に違うメカのはずなのに、みんなガジェットロボに見えます。オーバードライブも同様で、何が変わったんだかわからない。ロボに善悪はないとしても、陣営を見分けるポイントのようなものは用意されていた方がいいと思う。
ともあれ、ロボの自由なカスタマイズはいかにもゲームらしいシステムで、メーカーが本作の最大の特徴として前面に押し出しているのも納得。どのパーツを装着しても3Dバトルが破綻しないのは見事です。このシステムを前提とすると、原作・タイアップなしでロボットものに挑戦した意図は理解できます。
しかし結果的にセールスが振るわず、ワイヤレス通信で友人と遊ぶ状況が極めて成立しづらくなってしまい、オリジナルの装備セットを追求する大きな動機を失ってしまったのは残念なことでした。実質的にソロプレイしかないとすれば、シンプルに最強のロボットを目指す方が動機付けしやすい。
【採点について】
独特:
4点/オリジナルのロボットもの、きわめてシンプルなRPG、という2点だけで類似の商品が皆無になるのは事実。こういう商品はあってよい。
映像:
3点/どんな組み合わせでも破綻しないロボのデザインは秀逸。他方、メニューやキャラ、イベント演出のビジュアルは貧弱だが、ゲームに支障はない。
音楽:
3点/水木一郎さんの主題歌をはじめ、懐かしい雰囲気で統一。驚きはないが安定していると思う。ただ、今時の小学生にウケるかどうかは謎。
熱中:
3点/大人の観点からいうと、ジャンケン方式の戦闘には飽きてしまう。OCゲージ消費技で星座をタッチペンでなぞる操作がアクセントにはなるが、十分とは思えない。が、ポケモンの戦略性の高さについていけない子どもには、この単純さが救いになると思う。
満足:
3点/難しすぎてクリアできないのが一番ストレスになる、という方もいます。この作品はこれでよい。
快適:
3点/戦闘のCGを省略できる、イベント中に会話のログを読める、セーブが一瞬、戦闘ごとの中断セーブなど、いろいろな配慮がある。
難易:
2点/簡素なゲームシステムに対して、テキストに使われている漢字の水準が高い。難易度のねじれがある。