初代メダロットが発売されたのは今から19年前。初代メダロットから今作GMに至るまで、全ナンバリングおよび外伝的なタイトルまで、全てリアルタイムでプレイして来ました。

さて今作GMですが、ゲーム性はDUALのシステムを流用した3Dアクション、登場人物のほとんどが女子高生、デザインもかなり今風になっており極めつけにはロボトル中の脱衣等、今までのメダロットとは大きな路線変更が成されています。
正直発売前にこの情報が出されたその時点で、若干の懸念をお持ちだった方は多いかと思います。

非常に残念な事ながらその発売前の不安や懸念、そういったものが杞憂に終わる事はありませんでした。

ゲームの内容については皆々様方の仰っている通りなので簡便に申し上げますが
・DUALから一切ブラッシュアップされた形跡のない3Dアクションパート
・お粗末なテキストとそのテキストに合わせる気すら感じさせないパートボイスのアドベンチャーパート
上記二つからなるストーリーモードに加え、セーブ無しで10~100連戦するロボトルタワーや、これまたDUALから本当にそのまま持ってきたミッション等々。
まさかゲームをプレイながら閉口頓首する事になるとは思いもよりませんでした。

文頭でも申し上げた通り、私は20年近くこのメダロットという作品のファンでして、当然その時間と比例するくらいには思い入れも思い出もあります。恐らく私と同世代の方には、「周りの友人皆がポケモンをやっている中で一人メダロットをやっていた。」というほんのり苦い思い出をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか(笑)

そんな私がこの作品をプレイして一番悲しい事は、このメダロットガールズミッションという作品からメダロットを知り、興味を持ち、実際に手に取った新規ユーザーの方々のほとんどは、恐らくもう二度とメダロットの名を冠したゲームを買ってくれないだろうと、そう思えてしまう点なのです。

今作は、これまでのメダロットからは考えられない程に大々的に宣伝されていました。大幅なシフトチェンジに加え、今人気のある声優の方々をふんだんに起用、発売前ラジオもありましたね。
だからこそ、今作のゲーム部分を疎かにしてはいけなかった。そこにはメダロットならではの楽しみを詰めこまなくてはならなかった。今作ほど新規の方が取り込めるチャンスなんて今までなかったんですから。来年に20周年を控えた今だからこそ、新たな層にも受け入れて貰わなくてはいけなかった。そう思えてならないのです。

次作、20周年という大きな節目を迎える際の作品は、"メダロット"の楽しさが詰まった作品である事を願って止みません。

長文でのお目汚し失礼致しました。