ファイアーエムブレムif 白夜王国/暗夜王国
中央値: 58 Amazon点数: 2.8
スコアーボード
標準偏差 16.11 難易度 2.77 mk2レビュー数 31ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 1pt | 4pt | 3pt |
58pt
GOOD!
・前作「覚醒」から格段に良くなった戦闘バランス
前作ではダブルとチェンジプルフのせいで強力なユニットを適当に突っ込ませるだけでもクリアできるほど大味なバランスでしたが、今作の攻陣防陣システムはどちらも一長一短あり、レベル上限の解放もかなり限定的になったので、何も考えないゴリ押しは通用しなくなりました。
その他にも竜脈やマップ自体のギミックも多く、敵ユニットのスキルや思考パターンもいやらしいものになっていて総じて難易度は高めです。しかし、そのどれも理不尽になり過ぎない程度の調度良いバランスだと思いました。
・育成ゲームとしての面白さ
スキルシステムや子世代ユニットに対するスキル引き継ぎは前作にも有ったのですが、今作は支援レベル最大となった相手のクラスになれるシステムが追加されたため、誰と誰を育てて最終的にどのクラスにするのかという選択肢が非常に多くなりました。ポケモンシリーズで技の構成を考えているようで、育成ゲームとしてはFEシリーズで一番かも知れません。
・音楽
特に飛び抜けたものがあるわけでは無いですが、勇ましい場面ではちゃんとそれらしいBGMが流れており、音楽の質は高いと思います。
BAD/REQUEST
・ストーリーが酷い
明らかに3分割した影響だと思いますが、白夜暗夜両ルートのストーリーは色々な謎を放置しすぎて消化不良ですし、透魔ルートは一応謎は明らかになるものの、単につじつまを合わせるためだけの話に見えて今ひとつ盛り上がれませんでした。しかも全編通してウジウジ悩む主人公を兄弟達が甘やかすか唐突に人が死んでキャラクター達が悲しむかの繰り返しだけで進むので、更に物語に感情移入出来なくなっていきます。
さらに言うと、今回の物語の焦点は主人公と両国の兄弟なのでしょうが、それぞれがかなりアニメ的なキャラ付けをされている上にあまりにも彼ら中心で物語が進むので、FEシリーズの特徴である国同士の対立とか戦争のシリアスさとかいった要素が感じられず。とても小さな規模の話に見えてしまいました。
・ユニットが勝手に離脱する
物語中に唐突に人が死ぬと書きましたが、自軍ユニットまで勝手に死んで離脱してしまいます。基本的に死んだ仲間は生き返らず、誰も死なせないようにプレイするゲームでこれは酷すぎると思います。一人は救済策があるのでまだしもですが、もう一人は今のところ救済不可ですし、死ぬ理由もかなりしょうもなく、わざわざやる意味が感じられませんでした。
・過剰な萌え要素
元々美男美女が大量に出てくるシリーズですし、結婚して子供を産むという要素もあるので分からないでは無いですが、これをメインに持ってくるのはいくらなんでもやり過ぎでは。
こういうのは重い雰囲気の中でちょこっとずつ出すほうがより効果的だと思います。
COMMENT
白夜→暗夜→透魔の順にクリア、FEシリーズはGBAとDSのものだけをプレイしています。
育成シミュレーションゲームとしてはかなり良く出来ているのですが、とにかくストーリー関連で引っかかる部分が多く、合計60時間近くプレイした割には満足感が低いです。
総合的にはまあ良い部分の方が上回るかとは思いますが、ファイアーエムブレムとしてはいささか納得しがたい出来ですし、今後のシリーズ展開がこの路線に進むのは勘弁して欲しいです。
Amazonレビュー
レビュー者: 南部鉄風鈴 レビュー日: 2017-05-11変な好感度アップのシステムは、なくて良かったのに。
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GOOD!
同シリーズの本格的なプレイは初めて、3ルート全てクリア済です。
・非常に硬派なゲームシステムだが、手軽なプレイも楽しめる
運や強力な装備に任せたごり押しは難しいバランスで、常に緻密な戦略を練る必要がありました。
難易度が高い代わりにキャラロストが無い等、様々な難易度でプレイが出来ます。
・新要素の一部
「攻陣」「防陣」は前作から調整された上で続投されたシステムですが、「改良」と言い切れるほどのものだと思いました。
新武器の暗器も、ゲームシステムにうまく溶け込んでいます。
・シームレス戦闘
3D画面における戦闘と分かった際はテンポの悪さを覚悟しましたが、実際は画面の暗転すらないため快適でした。いざとなれば戦闘結果のみの表示もできるため、やり込みにも配慮した形になっています。
BAD/REQUEST
・中盤以降、考えることが多すぎる
最善の行動を取りたい場合、1戦ごとにステータス、武器の特性、相性、最大6種類ものスキル、相手のスキルや武器の特性、周囲にいるキャラクターのスキル全てを頭に入れて計算する必要があります。
手軽なプレイならばフィーリングで問題ありませんが、難易度の高いプレイでは頭を悩ませるというよりは神経をすり減らしました。
・通信機能が必要だと感じない
他人のソフトを訪問すれば一部の素材やゲージを得ることができます。が、そんな手段で手に入れる必要を感じられません。
対人戦を考慮したゲームバランスにもなっておらず、対人戦の機能も蛇足に感じました。
・マイルームのナデナデ
この施設も必要を感じませんでした。必要ないならともかく、一見すると重要な施設に見せかけてくるのが問題です。実際は必要ないのことが救いで、必要ないことに気付くまでの問題とも言えます。
・ストーリー
ギャグ漫画でも考えられないほどの矛盾、不条理、ご都合設定、言動の不一致、異常な倫理感、伏線の放置などのオンパレードです。しかも大風呂敷を広げた世界観の上にです。
これが満足度0点の理由です。
一言では表せない程に違和感が絡み合い、哲学的なものすら感じさせられました。
COMMENT
RPGの醍醐味とも言える戦闘面では良作と言える部類かもしれませんが、とにかくストーリーが致命的と言えるゲームでした。
私自身はゲームのクリアそのものに達成感はあっても、物語を成し遂げたことに対する達成感がありません。
2バージョン+1DLCの独特な販売形式も、ストーリーの違いを味わえない点がただただ気がかりです。
反面、ストーリーを読み解く必要が無く、不必要な施設の存在も把握できる2週目以降のプレイをする上では悪くないものかもしれません。