BRAVELY DEFAULT-For the Sequel-(ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル)
中央値: 69 Amazon点数: 3.6
スコアーボード
標準偏差 15.91 難易度 1.86 mk2レビュー数 14ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
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3pt | 4pt | 4pt | 1pt | 4pt | 4pt | 2pt |
63pt
GOOD!
前作プレイ済みです。未プレイ・前作プレイ済み両方の方に向けて書きます。
・まさに原点回帰の言葉に相応しい洗練された「レトロJRPG」
作りとしては初期FFを思わせる雰囲気。戦闘システムは古典的なターン制だがそこにターン を前借りできるブレイ ブ&デフォルトシステムを投じることで戦略性が大幅に増した。
さらにFF5を思わせるジョブシステムもやりがいがある。装備したジョブに加え他ジョブの
スキルも身に着けることが出来るため正に自分だけのパーティーを作り上げることが出来る。
シナリオも王道ストーリーにちょっと変化球を添えた重厚なものでありそれを主演小清水さん
をはじめとした豪華声優陣、温かいアート、BGMが盛り上げる(ただし一部鬱シーンあり)
・かゆい所に手が届く追加要素
戦闘の高速化、ジョブ設定簡略化、サブクエスト追加など前作にくらべ遥かにインターフェー スがよくなっている。前作プレイ者には安く購入できるのも好印象。
BAD/REQUEST
・ループ展開
はっきりいって自分にとってはこのゲームは名作である。だがこの要素に関しては追及しなけ ればならないだろう。終盤を過ぎると所謂ループ展開に突入するのだがこれの作業感が凄まじ い。点数評価にて熱中度1とさせてもらったがぶっちゃげコレのせい。シナリオ上こういう展 開になるのは仕方ないのだがゲームとしてみるとこれのせいで駄作とよばれてしまっても仕方 がないと思う。一応今作では随所にサブイベントが入れられておりある程度問題が緩和されて はいるのだが・・・
COMMENT
「古きよきレトロRPG」の言葉を体現した今作。
今のRPGファンはもちろん、初期FFを好むユーザーにも気に入っていただける作品です。
Amazonレビュー
レビュー者: 鴨南蛮そば レビュー日: 2017-07-04アクセスランキング
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GOOD!
前作は、クリアはしませんでしたがプレイ済み。
・ストーリーが練られている
他のかたと意見が分かれてしまいますが、本作のストーリーはとても練られているように感じました。
そして、章を進めるごとに視点が広がっていき、判断基準が小から大へ移り変わるのが実感でき、ある意味で生きかた、物事の捉えかたを学べる、ゲームにしておくにはもったいない話だと感じます。
しかし、他のかたが仰る理由も理解できます。
必然的に同じことを何度も繰り返す状態に陥るので、ゲームとしては「…」な流れになってしまいます。
同時に制作側が幾重にもマインドトラップを仕掛けているので、下手をすると本質に行き着く前に離脱(=クリア)されてしまうこともあるのかなと。
最初は勧善懲悪ものでまだ若い主人公たちが自らの判断基準で物事を白と黒に分けて突き進みます。
しかし、章を進めて行くと自分たちが促されるままに白と黒に分けて考えていることを知り、悩みます。
ここで全貌を見せつつ、ある重要なキャラクターが重要なアドバイスをした後で、それぞれの道、生きる意味を与えてくれる…のですが、これがまたマインドトラップ。
ここで「従う」と本質にたどり着けなくなってしまいます。
主人公たちの生き様、成長を見ている反面、プレイヤー側にも「本当の“正しさ”とは何か?」と問いかけ判断させる、見事な物語の展開に脱帽しました。
流れと内容が見事にマッチした秀逸な作品だと感じました。
・原点回帰的RPG
FFIIIやFFVを思い出させるジョブシステムにアビリティ、キャラクターの個性を上手く表現できるのは昨今のシステムが複雑化しているRPGにはない魅力でした。
どれを育てれば良いのか、強力過ぎるアビリティはあるものの、ボスの倒しかたにも特定の解答がなく、極端なアビリティ設定をしなければ勝てるバランス調整も絶妙です。
・キャラクターデザインが素朴
昨今、目が大きくてアニメっぽいキャラクターのゲームが増えているのですが、極端過ぎず可愛過ぎずな素朴なキャラクターたちでとても感情移入がしやすいです。
また、主人公が一切しゃべらないRPGと同じように、主人公たちがまるで自分たちのように意見を出し、ぶつかりあいながら進んで行くのが、ゲームへの没入感を高めているようにも感じます。
BAD/REQUEST
・後半の展開
べた褒めしましたが、やはり後半の流れはちょっと辛いです。
前作より少しは改善されたのですが、全く同じ話をするキャラクターはSP稼ぎ用の無駄な作業と化すのはやはり辛いなと思います。
・声優
エアリーはワカメちゃんにしか見えませんし、老師もマスオさん。
そのうち気にならなくなりますが、ヴィクトリアは酷いです…
頑張ったのはわかるんですけど、台詞を言えていない部分もあるなど、ちょっとやり過ぎです…
・レベルの限界がすぐに来る
レベルのほか、ジョブレベルがあるんですけど、レベルはすぐ限界に到達できます。
おかげで経験値二倍アクセサリ、アビリティはほとんど無意味です。
もう少し、レベル限界に到達するまでを遠くしてくれても良かったのかなと思います。
COMMENT
物語が…と仰っているレビュアーさんにも、できればもう一度最後の最後までプレイしていただけたらと思います。
そして、物語に出てくるキャラクターは最初っからいる“あのキャラ”も悪いようで良いキャラも全てを見据えたキャラも、全て「自分が判断する材料」にしかなりません。
最終的には主人公ではなく、自分がどう判断するかが重要です。
プレイヤーの判断がそのまま主人公たちに反映される、昨今では珍しい硬派な面を持った秀逸な作品。
マスコミ関係の仕事をしていますが、本作は「物事の捉えかた」で悩んでいる人が、たとえ非ゲーマーでもオススメしたいと思いました。
この物語を考えた人に直にお会いしてみたいです。