真・女神転生IV
中央値: 65 Amazon点数: 3.4
スコアーボード
標準偏差 16.83 難易度 2.62 mk2レビュー数 39ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt | 2pt |
49pt
GOOD!
真シリーズはPS版1、2(2はアーカイブ)、3、ノクターンマニアクス、ストレンジジャーニーをクリア済みです。
ストーリーが一番好きなのは2で、一番思い入れがあるのはノクターンマニアクス(以下ノクマニ)です。
今作はイージーモードでロウルートを一度クリアしています。
ダウンロードコンテンツは無料でできるもののみ入手しています。
・キャラクターが魅力的
どのキャラクターも魅力的で好感が持てました。
これまでロウルートはあまり魅力を感じたことがなかったのですが、ヨナタンのおかげで「まあたまにはそっちに行ってもいいか」と思えました。
印象的なキャラはやっぱりタヤマ。あの渋い声で何か言われるとどんなに酷いことでも説得力を持ってしまう……さすが東京を牛耳ってるだけのことはあります。
バロウズも良いですよね。
彼女の落ち着いているけれども明るい口調と頼りがいのあるナビゲーションが、あの薄暗くて殺伐とした東京を旅する気持ちをどれほど和らげてくれたか。
また、クエストやストーリー上で戦うボス悪魔たちにもそれぞれの主義主張があり(しかもちゃんと神話的背景を踏まえている)、ただ倒すだけの対象ではないという演出が良かったですね。
こちらも倒すなら相応の覚悟をしなければ!と気持ちが引き締まる感じがしました。
・新人サムライ仲間と一緒に冒険できる
真1や2のようにパーティを組むことはできないのですが、ゲストキャラとして一緒に戦ってくれます。
メガテンだしどうせ途中から裏切ったり仲違いとかするんだろ……と覚悟しながらプレイしていたのですが、意外にもほとんどの時間一緒に行動することができてびっくりしました。
イベントシーンではボイスつきでしゃべってくれるので、愛着がわきます。
それだけにルートの選び方次第では悲劇的な別れをしてしまうキャラもいて胸が痛みました。
これはすぐ2周目にいかなきゃな、と決心させられたくらいです。
・レベルがあがりやすい
とにかくレベルがぽんぽんあがるのがいいですね。
悪魔合体、交渉成立、クエスト達成、レベルアップ用のアイテム……と経験値を稼ぐ機会がたくさんあるので驚きました。
ストックの中にいる仲魔たちにも配分があるので育てるのが楽でいいですね。
・序盤からダーク系悪魔と交渉可能
過去シリーズでは幽鬼や妖樹など、ダーク系悪魔とは出会っても交渉が成立せずに涙を飲んだプレイヤーも多かったのではないでしょうか。
できたとしてもかなり後にならないとその方法が手に入らないということもありました。
しかし今作はバロウズアプリさえ入れれば、序盤からダーク系悪魔と会話ができ、仲魔にもできるのです!
あまりに嬉しいのでフィールドで出会った悪魔は片っ端から交渉して仲魔に入れまくっていました。
・バトル時仲魔自身で召喚/帰還可能
主人公がいちいち召喚/帰還を命令しなくても、仲魔自身がストックに待機していた別の仲魔とチェンジできます。
しかもチェンジ後すぐ行動できるのでターンの無駄遣いがありません。
敵の攻撃の傾向を見てすぐに体勢をたてなおせるというのはいいですね。
・主人公がやられてもゲームオーバーにならない
真3やペルソナ3、4だと主人公が死んだらすぐにゲームオーバーだったので新鮮でした。
画面に向かって頑張れ仲魔!と応援してしまいます(笑)。
・ウィスパーイベント
上限は8個までと決まっていますが、真3のマガタマシステムと違って仲魔からもらうので、気に入ったスキルを何度も入れ替えして試せるのは便利でいいですね。
・3Dマップ
これが携帯機のゲーム!?とびっくりするくらいフィールドが広いし、実際の東京の街を歩きまわっているようで探索しがいがあります。
実際の場所を知っている人は余計にニヤリとできるかもしれないですね。
・豊富なクエストから世界が見える
依頼をこなしているうちにメインストーリーでは語られなかった東京の姿が見えてくるというのは良いと思いました。
東京は悪魔たちにとって神話をやりなおすための特別な場所になっており、彼らがただ人々を脅かすだけの存在ではないということがわかります。
また、どんなに過酷な状況であっても人々は娯楽を見出したり、過去を懐かしんだり、新たな偶像にすがってみたり、精一杯生きているということがわかるクエストが多いのも良かった!
・過去シリーズの音楽がさりげなく流れている
今作オリジナルの曲は可もなく不可もなく無難な感じだと思います。
印象的なのは不気味な感じの3Dダンジョン曲ですかね。いくつか種類があったのですがどれも聴いているとだんだん不安になってきて早く人がいる街に戻りたい!という気分になります。
あと、たまに過去シリーズの曲が流れるのが良いですよね。すれ違い通信の時とか、ターミナル内の曲とか。
BAD/REQUEST
<システム>
今作はシステム面で色々と不便な点がたくさん見られました。
・大マップが使いにくい
最大の欠点はこれですね……。
序盤で東京に行けるようになりますが、何と地図では現在位置しかわからず、次の目的地がどこにあるのか印さえつきません。拡大縮小も不可です。
東京23区の位置がだいたい頭に入っていても、通行止めになっている場所が多くて思うように進めずにイライラさせられました。
その上、「3Dマップに入れる場所」「イベントが起こる場所」「地下通路の入り口」などが全部同じオレンジの四角マークで区別がつかない!
せっかく目的地の近くに来ても気づかずに通り過ぎるということもしばしば。
それでも地図がないよりはましなので確認するために立ち止まっているとエネミーシンボルが容赦なく襲ってくるし(しかも建物をすり抜けてくる!)、いきなりバロウズは話しかけてくるし……。
頼むから落ち着いて確認させてくれ!と何度も思いました。
・トラエストとリフトマの未実装、エストマソードの使いにくさ
良かった点に書きましたが、今作は3Dダンジョンがかなり広いです。
にもかかわらずトラエスト(ダンジョンから一瞬で脱出できる魔法)がないので、ダンジョンの奥から戻るときはわざわざ徒歩で帰るしかありません。
また、ダメージ床を回避する手段(リフトマ、浮き足玉)がないので、安心して歩きまわることができません。
ストーリーが進行していけばなくなるイベントでもあるのかな?と思いきや最後まであの調子とは……。
エストマソードも使いにくかった!大マップでは触れただけでエネミーシンボルを消滅させられるのですが、3Dダンジョンだとわざわざ自分から斬りかかりにいかないといけないんですね。
シンボルが一体ならまだしも、複数体で囲まれて襲われたら全く意味がありません。
失敗すると当然バトルに突入するし……。
どうしてこんなに使いにくくしたのだろうと疑問でなりません。
・上下移動する際に視点変更必須
上あるいは下に移動できる箇所に行くとわざわざ視点変更してからAボタンを押さないと移動できません。
一瞬ですが上下どちらに行くか判断する必要があるので面倒です。
しかも視点変更には十字キーが割り当てられているので序盤は前に進もうとして無駄に視点変更してしまう→敵の先制をくらってピンチということが何度もありました。
今までみたいに「はしごがある。のぼりますか?」→「Aボタン」みたいな感じでもっとシンプルな操作にしてくれたらよかったのに……。
・悪魔合体で条件を一箇所だけはずすことができない
今回採用された合体方法は、条件を絞りこんでいけば狙ったとおりの悪魔が作れるというものです。
色々検索条件を変えるのは面白かったのですが、少々気になった点があります。
「使いたい悪魔」や「欲しいスキルの名前」など複数の項目が入っている条件については、リセットしようとしてXボタンを押すと全部の検索条件がはずれてしまうのです。
例えば、「使いたい悪魔」「欲しいスキルの名前」「作りたい種族」の3つで検索条件を設定していたとします。
この結果で今ひとついい結果が得られなかったので、「作りたい種族」だけを検索条件からはずしたいと考えたとします。
しかしここでXボタンを押すと3つの条件全てからチェックがはずれ、何も条件を設定しないまっさらな状態となってしまいます。
また最初から選びなおす作業が発生するので結構面倒でした。
・弱点オートプラグインの使用方法がわからない
自動で弱点をついてくれるという大変便利な機能ですが、ゲーム中で説明がないため、どうやって使えばいいのかわかりません。
私も攻略サイトを見てようやく知りました。
・バトルで防御コマンドがない
恐らく弱点持ちの仲魔がパーティにいても他の仲魔が反射や無効や吸収で打ち消してくれたらプレスターンはこちらに有利になるから撤廃されたのかもしれないですね。
だからといって相手がこちらに不利な攻撃をしてくるとわかっているのに何もできずにぼーっと突っ立っているだけというのもどうなんだろう、と。
いくら他の仲魔がフォローしてくれても弱点を突かれたのは変わらないわけですから、あっという間にHPがごっそり削られてしまうんですよね。
・ゲーム起動時、最新データにカーソルがあっていない
過去何度もアトラスのアンケートで指摘してきましたが、このゲームもか!
最初にゲームを起動すると、一番目のセーブデータに必ずカーソルが合っていて、二番目のデータがどんなに新しくても無視されてしまいます。
ゲーム途中でセーブするときには普通にもとの場所に上書き保存なんですが。
・上半身装備品に必ず弱点がある&高い!
見た目が変わるのは良いのですが、弱点が必ず一つあるので使いにくい印象でした。
頭部防具やアクセサリーで弱点のカバーができないのもマイナスです。
しかもお値段が高いので、種類がたくさんあるにもかかわらずほとんど買わないままクリアしてしまいました。
仲魔は合体で弱点を完全に潰せる手段があるのに、主人公が最初から最後まで弱点を考慮し続けながら戦わなければいけないというのは少々面倒に感じました。
<ストーリー・キャラクター>
・一部キャラクターの出番が少なすぎる
グラフィック付きで非常に魅力的なキャラクターが、あっさりと退場し、かつその後も出番なしということが何回かあったのが残念でした。
ルートの選び方次第で変わってくるのかもしれないですが。
・終盤のストーリーが端折られすぎ
終盤は信念を違えた仲間とのドラマチックな別れのシーンを期待していたのですが、全くそういうものがなくて拍子抜けしました。
いつの間にか主人公の知らないところで話が進んでおり、あとは敵の大将と戦うだけという段階にまで一気に進んでしまいました。
選ばなかったルートで詳細が語られるのかもしれないですが、このルートを選んだ甲斐があったと思えるようなもうちょっと盛り上がる展開にしてくれても良かったのになあ……と思いました。
・外注の悪魔デザインが微妙
デザイン自体は決して悪くはないと思うのですが、金子さんのスタイリッシュでわかりやすいデザインの悪魔たちと並べるとどうしてもちぐはぐな感じがしてしまいます。
特に四大天使とリリスのデザインは同じデザイナーさんだからか非常に似通った感じで、3DSの小さい画面だと言葉は悪いですが何だか四方から引きちぎられたボロ布みたいで正直あまりかっこよく見えなかった。
公式設定画集を見る限りでは各々神話背景を考えてデザインしてくれているようなのですが……。
これがソーシャルカードゲームならたくさんのデザイナーさんが参加していてもそれほど違和感がないと思いますが、これはメガテン、しかも真シリーズですからね。
時代の流れには逆らえないだろうし仕方ないのでしょうが、もうちょっと何とかならなかったのかなと思います。
COMMENT
ストーリーやキャラは良かったのですが、システム上の不満点が多いですね。
キャラの見た目のとっつきやすさやほぼフルボイスであるということ、合体システムの単純化など、新規プレイヤーをもっと増やしていこうという意気込みは感じられました。
3DS版ソウルハッカーズをプレイしたときに「こうしてくれていたらもっと快適だったのに!」と感じていたことはだいたい解消されている印象です。
ただ、それ以上に多くの不便な点が生まれているせいでせっかくの改善点が帳消しになってしまっているのはとても残念でした。
待望の真シリーズ最新作ということで思い入れもあって少々辛口の評価になってしまいました。
やはり自分の中で最高傑作と思っているノクマニには敵いませんでしたね……。
それでも面白いのは確かなので、メガテニストもそうでない人も、気になっているのならやってみる価値はあると思います。
Amazonレビュー
レビュー者: DCOM レビュー日: 2017-05-28たわしともみあげの末路があんまりじゃないかと思う人は4fも買ってプレイしましょう。
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GOOD!
●ストーリー
当初はまぁそれなりといったところでしたが、ある程度進むと真シリーズ恒例の舞台での活動が主となり、その後は何時もの世界観と王道展開なのでファンは違和感無くプレイ出来ると思います。
●仲魔の成長
低レベル帯の悪魔でもスキルを入れ替えてレベリングする事により最後まで戦力として連れ歩く事が出来ます。
HPMPの伸びこそ高レベル帯悪魔に及ばないものの、必要ならばスキルで補え反面ステータスの伸びは良く以前の御霊等の底上げもいらないため低悪魔スキーには有り難いです。
●プレイヤーの成長
仲魔からスキルを教わる事で主人公もそのスキルを使用出来るようになります。
便宜上物理型・魔法型・補助型・回復型といったように好きなスキル構成を組む事が出来ます。
●豊富なクエスト
所謂サブクエストの類いは多くボリュームがあります。
●BGM
女神転生の世界観に相応しい良曲が多いです。
●周回要素
本作も当然ながらマルチエンディング形式になっているため、全属性エンディングを目指してプレイされる方も多いと思います。
二周目からの再スタートはそのまま引継ぎorほぼ1からも選べるので、好みで選ぶ事が出来ます。
BAD/REQUEST
●悪魔絵
伝統の金子絵は新旧揃っておりそこがちょいとアンバランスにも思えますがそこは微々たる事で、真に問題なのが外注絵師の悪魔です。
特に外注悪魔のボス格は最後まで酷いの一言明らかに浮いています、自分はメドューサ戦で暗いシルエットが晴れた瞬間リアルに腰が砕けました。
全部が全部とは言いません。
一般悪魔では悪くない絵もありますし、ミノタウロスは個人的には結構好きです。
だけど要所やラストまでアレはないでしょう。
一気に盛り下がると言っても過言ではなく、何故あれらの絵にGOサインを出したのか理解に苦しみます。
●シンボルエンカウント
今作では敵のシンボルと衝突するか斬りかかる事で戦闘が発生します。
問題となるのが敵の移動速度が軒並み早い事です。
走って逃げれない事はないですが、前方を塞がれていると戦いをまず強要されます。
そのためプレイヤーはシンボルに斬りかかる事で先制攻撃を仕掛けるor防ぐのですが微妙に当て辛いので分かっていたのに敵に突っ込まれて先制される事態も有りがちです。
この面倒な所を避けるために存在するのがエストマソードですが、結局斬りかかる動作が必要な上に外れると更にストレスが貯まります。
またこちらが99レベルでも敵は1レベルだろうが軒並み好戦的なため戦闘が不要な場面でも発生しやすくダルいです。
●プレスターンバトル
真IIIより継承したもので要は弱点属性を攻めると行動回数が増える仕様なのだが上記の敵の移動速度が早い事で、不意を付かれた際に範囲魔法orブレス=全滅が有りがちなパターンになってしまっています。
また後半には一部スキルでドッカン戦闘終了が多く新要素である「ニヤリ」共々生かしきれていないように思います。
このシステム自体は好きなだけにちょっと勿体無い。
●仲魔の個性
良い点にも上げましたが今作は継承縛りもほぼ無いため自由に悪魔をカスタマイズ出来ます。
しかし従来のように悪魔毎に継承縛りや型がある方が個性的な仲魔が作りやすいかもしれません。
COMMENT
個人的には真・女神転生のナンバリングに相応しく楽しめました。
ただ大味気味な戦闘バランスと特に悪魔絵だけは次作があるならマジで何とかして下さい。
それと良く不満点に挙げられるDLCは自分はアリだと思っています。
はっきり言ってどれも普通にプレイする上で不要な内容ですし、火力に関しても充分過ぎる程出せるため課金悪魔のスキルを用いる必要性が有りません。
そもそも本編で使用してもオーバーキルですし、言わばコアファン層向けの要素だと思っています。
稼ぎ用のクエや装備にしてもファンの選択肢の範疇ではないですかね。